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2016年1月28日 (木)

自立した未来のために

 40歳のヌールさんは、パキスタンの連邦直轄部族地域の北ワジリスタン管区出身です。同管区で続く紛争から逃れるため、ヌールさんは5人の息子と4人の娘を含む家族皆で、バンヌー地方にある、政府の建設したバカ・ヘル避難民キャンプへと移住しました。

 現在は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に避難民として登録されています。北ワジリスタン管区にいた時は労働者として生計を立てていたヌールさんでしたが、避難生活が始まってからは、これまでにないほど生活が苦しくなり、WFP(国際連合食糧計画)やその他の団体の支援だけで生活していました。

 JENが同キャンプ内で始めた家畜を通した生計回復事業で、ヌールさんは支援を受けることになり、家畜の栄養状態を改善する飼料や、悪天候から家畜を守るシェルターキットを受けとりました。

 3か月後、ヌールさんはバカ・ヘルキャンプの入り口でミルクティーや卵、キャンディなどを売る商売を始めました。キャンプの入り口付近に位置するヌールさんのお店は、人々の憩いの場となっています。人々はミルクティーを片手に集まり、自らが抱える問題や解決方法について話し合ったりします。

 ミルクティーに使うミルクは、ヌールさんの牛から搾乳されたもので、その売り上げは月に8,500円程度です。それはヌールさん一家の生計を支えるのに十分とは言えません。

 自立した生活を目指し、ヌールさんは今後バンヌー地方の市場へと事業を広げていく予定です。

【駐車場の傍にあるヌールさんのお店】
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【ヌールさん(中央)、JENスタッフとお客さん】
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1月 28, 2016 支援物資配布国内避難民支援生計回復事業 |

2016年1月21日 (木)

ぬくもりを子どもたちへ

 パキスタンのシャングラ県は、昨年10月26日に発生した地震により、大きな被害を受けました。

 被災した山岳地帯に住む多くの人々は日雇い労働者として以前から貧しい生活を送っていましたが、そこに地震が起こったのです。山岳地帯はアクセスがあまり良くないため、支援が届きにくく、彼らは支援をもっとも必要とする人たちでした。

 そこでJENは、770世帯に越冬に必要な生活物資(マットレスや枕、暖かいご飯をつくるためのキッチン用具セットや衣類)を配布しました。衣類は、手袋、帽子、タイツ、靴下、ハイネックシャツなどで、それぞれに1-3歳用、4-8歳用、9-12歳用という風に、年齢別の配慮がなされました。

 配布後のモニタリングの際には、気温は0度に近くなっていました。子どもたちが受け取った服を着て、「もらった服がとても暖かいです。前はこういう服を持っていませんでした」と、話してくれたことが印象に残っています。

 その際に1つ気づいたことは、人々の身に着けていた衣類の汚れでした。原因は、コミュニティ全体における、衛生に関する知識と意識の不足です。これまで、教育を受けてこなかった村人は、清潔な生活を送ることの大切さを知らないため、子どもたちが汚れた洋服を着てもなんとも思っていませんでした。

 そこでJENは、各家庭に衛生的な生活の大切さを伝え、人々はそれを理解し、今後実行にうつしていくことを約束してくれました。

 パキスタンでの地震被災者緊急支援は、1月15日を以て終了しましたが、暖かい衣類を身に着けた子どもたちのことは、JENスタッフの心にずっと残るでしょう。

【配布した衣類を身につけた子どもたち】
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1月 21, 2016 支援物資配布緊急支援 |

2016年1月14日 (木)

JENとチャレンジ

 被災した地域は山岳地帯です。山奥に住む被災者のもとへたどり着くことは、ただでさえ容易ではありません。そこに更に冬の始まりと共に雪が訪れ、村々へのアクセスは困難を極めるようになりました。

 ニーズ調査時のシャングラ県では雨の日が多く、また時折雪が降っていました。舗装路を走ることはできても、舗装されていない山道を車で進むのは一苦労でした。また、地震の影響で地滑りが起こり、村への道がふさがれるかもしれない、ということも懸念されました。幸いにもそのようなことは起こりませんでしたが、余震でマグニチュード6規模の揺れが起こるなど、常に緊急時に備えていなければならない状況です。

 一筋縄ではいかない緊急支援ですが、困難に果敢に立ち向かい、生じた遅れは取り戻すのがJENのスタッフです。

 今週も、越冬物資やキッチン用具のセットなど、災害の中でも尊厳をもって暮らすための生活必需品が、シャングラ県の家庭に届けられています。

【テントで生活する人々】
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【物資引換券を手に持つ住民と、トラックに積まれた配布物資】
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1月 14, 2016 事務所・スタッフ支援物資配布緊急支援 |

2016年1月 7日 (木)

必要なものを、必要とされている場所へ

 シャングラ県に住む74歳の女性、グル・サナ・ビビさんは、娘さん、息子さんと3人で生活しています。
 娘さんは脳に障がいを持っていたのですが、充分な治療を受けることができませんでした。息子さんは貧しさから学校に通うことができなかったため働き口が限られており、村の中で日雇い労働者として働いています。しかし、日雇いの仕事も毎日あるわけではないため、地域の人々に助けてもらいながら生活していました。

 昨年10月26日、地震が起きた時、ビビさん一家はちょうど家から出るところでした。彼らが家から踏み出たその瞬間に家は崩壊し、娘さんは落ちて来た石や木でけがを負いました。家だけが自分たちの資産であったため、その瞬間は本当につらかったそうです。

 家が崩れてしまったため、ビビさん一家はしばらく近所の家に身を寄せ、その後県政府から配布されたテントでの生活を始めました。

 JENが、村で毛布などの越冬物資やキッチン用具を配布する話をすると、ビビさんはとても喜んでくれました。しかし、彼女にはテントよりもさらに頑丈なシェルターが必要だと訴えました。そこでJENは、ビビさんの村でシェルター支援を始める準備をしていた活動団体にビビさんの存在を伝え、その団体もビビさんの家にシェルター支援を約束しました。
 ビビさんは今後、新たなシェルターの中でJENから受け取る越冬物資を使って生活してゆきます。

 政府からテントの支援はありましたが、ビビさんはシェルターの必要性を感じていました。1つの機関や団体からの支援だけでは、生活に必要最低限のニーズさえも満たすことができないのです。ビビさんのような家族は地震被災地域においてまだたくさん存在します。

 JENは、パキスタンの地方政府や国内で活動する団体との情報共有など協力しあいながら、必要な支援を、必要としている人びとに届けます。

【テントの前でJENスタッフと話すビビさん】
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1月 7, 2016 支援物資配布緊急支援 |