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2015年7月30日 (木)

洪水と備え

 パキスタンでは、4月~5月がプレ・モンスーン、6月~8月がモンスーンの季節です。今年も、このプレ・モンスーンとモンスーンの大雨がパキスタンを襲い、各地に洪水をもたらしました。被害は23県に及び、死者81人、負傷者45人、損壊家屋1,921戸、172,016人の人々がより安全な場所に避難し、全部で793の村が被害を受けました(出典:パキスタン災害対策本部の状況報告。2015年7月28日時点)。

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 ハイバル・パフトゥンハー州ではチットラル地区とパンジャブ州の6つの地区が最も大きな被害を受け、シンド州では数日内に洪水が起きる可能性があります。パキスタンの気象庁は、来週さらに雨が降ると予報しています。

 避難所の設置やその他の緊急対応がスタートし、中央および州政府が努力を続けています。パキスタン軍は被災地域で人々の救助や避難のための活動に従事しています。
毎年パキスタンのさまざまな地域が洪水に見舞われているので、被害にあった人々を助けるために巨額の資金が使われているのは止むを得ないことですが、もしコミュニティーの災害からの回復力を増すための対策が取られれば、被害を減らすことができるでしょう。

 これに関しては、政府や多くの国際・国内NGOが防災研修を行っていますが、より大きなコミュニティーのインフラ開発を支援しつつ、このような研修の規模を拡大する必要があります。
 それは基本的には政府の責任であり、実際、政府(特に、国家災害対策本部)が今後の災害に対処するための計画を立てていますが、必要とされるインフラ整備やコミュニティーでの訓練が追いつかないのが現状です。
 そこで、防災のための専門知識や能力を持ったさまざまな組織による支援が重要となります。

 人道支援組織や緊急支援組織は、コミュニティーの防災意識を高めるための効果的で重要な役割を担うことができます。それにより、中央と地方政府の負担を減らすこと、人々の苦しみを最小限にすることができるでしょう。

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7月 30, 2015 洪水被災者支援 |

2015年7月16日 (木)

パキスタン国内の治安と福祉の明るい展望

 FATAで現在進行中の治安活動に対する恐怖心から、地域の人びとのストレスは消えないのが現状です。
 諜報機関による捜索・攻撃活動がイスラマバードやその他の地域で効果を上げている一方、民兵や犯罪者たちの攻撃が、警察、治安部隊、政治家、平和活動機関に向けられるようになっています。このような状況下、多くの一般市民が巻き込まれ、負傷者数が増加しています。
 しかし、同地域への国内避難民の帰還は続いています。FATAの災害対策局によると2015年3月9日現在、およそ24,377世帯がFATAに戻りました。

 一方で、パキスタン情勢の今年の重要な特徴をあげると以下のようになります。
 国全体の政治情勢および治安の改善、経済的安定、連邦直轄部族地域(FATA)での無人偵察機による攻撃の減少、 3月23日にイスラマバードで7年ぶりにパキスタンデーを記念する軍事パレードが無事に行われたこと、あらゆる行政組織で部門間の協力が改善したこと、FATA(NWAとカイバル・エージェンシー)における軍事行動が最終段階を迎え、国内避難民の帰還が続いていること、などです。

 10年余りの戦乱の影響を受けた人びとの生活は、徐々にもとに戻りつつあります。
 ハイバル・パフトゥンハー州では今年の6月に地方議会選挙が行われました。41,762議席に対して立候補者は84,420人と、倍率は2倍を超えました。
 この日を待ち望んでいた住民たちは、暑い日ざしの中、長蛇の列を作って投票に行きました。
 これまで一部の男性しか参加できなかった村議会に、女性や小作農民、青年など様々な立場の人が参加できるようになり、よりリアルに住民の声を反映することが期待されています。
 選挙の成功によって、人びとの社会的環境改善への一歩が踏み出されました。

【選挙の様子】
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7月 16, 2015 政治、経済、治安 |

2015年7月 2日 (木)

物資配布の準備を行っています

 JENは今年、バンヌー県内Ghoriwala地区の国内避難民500世帯が食糧を安定して確保できるよう、家畜保護事業を行っています。その一環として、家畜飼料と家畜用シェルター資材の配布をします。

 配布は3回にわけて行われる予定で、1回目は7月6日です。
 最初は200世帯、2回目は145世帯、3回目は155世帯を対象に、物資が配られます。

 第1回目の物資配布場所は、国連機関である世界食糧計画(WFP)の物流セターです。WFPの職員に事前に連絡を取って場所の提供を依頼し、許可を得ることができました。2回目と3回目は同地区内の別の場所にある、動物病院の敷地内で行われます。

 配布の事前準備には、余念がありません。まず、物資の仕入れ先にはかなり前に注文を入れ、配布までに確実に物資が揃うようにしました。その甲斐あって、配布日の前日にトラックで物資を運びこむ手はずが整っています。

 また、当日の配布がスムーズに進むように、人々の整列場所と方法、日陰の確保、トイレ環境の確認も行っています。女性、老人、身体に障がいのある人々は優先的に配布を受けることができます。そして、安全のために警察官を会場に配置します。

 現在は、配布2日前に配られる「引換券」の作成を進めています。引換券には物資の受け取り日・時間・場所・受取人の名前・父親の名前・ID番号が書かれ、最後にJENスタッフのサインが記されます。

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 会場では、人々がどのようなものを受け取るのかがしっかり理解できるように、配布物資リストを掲示します。また、不満がある時にはすぐにJENに連絡がとれるよう、シニアスタッフの電話番号も掲示します。

 このように、事前準備を入念にしてきたJENスタッフです。ラマダンの真最中、暑い中で行われる今回の配布ですが、手順どおりスムーズに実施されることを祈っています!


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7月 2, 2015 支援物資配布国内避難民支援生計回復事業 |