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2015年6月 4日 (木)

避難民のための移動型医療施設

2014年6月15日、パキスタン政府軍による反武装勢力掃討作戦が始まりました。その結果、北ワジリスタン管区に住んでいた人びとは、周辺のバンヌー県、ラッキー・マルワット県、デラ・イスマイル・カーン県などへ避難せざるを得ない状況となりました。

パキスタンの国家データベース登録局(NADRA)には、帰還プロセスが始まった2015年3月31日までに、103,108世帯が国内避難民として登録されました。
その後、5月19日までの間に、734の登録避難民世帯と、95の未登録避難民世帯が帰還を果たしました。
(出典:Inter Cluster Assessment Mission to North Waziristan Agency 13-15 May 2015))

現在も、102,374の避難民世帯が、バンヌー県、ラッキー・マルワット県、カラック県などに住んでいます。
パキスタン政府や人道支援団体は、資金不足、政府の統括能力の不足、一部地域への交通の遮断など、多くの問題を抱えているため、避難民たちは大変な困難を強いられています。深刻な食糧不足、健康問題、住まいの確保、教育の継続、さらには生計の立て直しなどです。
その状況を改善するために、政府と人道支援団体は避難民支援の努力を続けています。

その努力のひとつが、パンジャブ州保健局の移動型医療施設です。2014年7月31日より、北ワジリスタン管区からの避難民たちを対象に、医療活動を行っています。施設には、レントゲンや心電図の検査を行うための機器、病理検査を行う試験室が完備されています。

【施設の外観】
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【施設の内部】
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この移動型医療施設は、バンヌー県内を移動してまわり、患者の病状が深刻だった場合には、バンヌー市内にある国立病院に紹介します。
施設には、医局員、女性医師、女性保健員、レントゲン技師、生物学技術者、管理・保安員が1名ずついます。

【JENスタッフのインタビューを受ける医局員】
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【生物学技術者】
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【管理スタッフ】
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診療は1日に8~14時間ほど続きます。1日に150~200人もの患者が訪れ、そのうち50~60人は様々な病気の検査を受けます。レントゲン検査を受ける人は1日に平均7名程度です。
活動が始まって以来、延べ35,000人の国内避難民が、様々な病気の診断や治療を受けました。

【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

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6月 4, 2015 |