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2015年4月 9日 (木)

パンジャブ州洪水被災者の今

 今年3月の終わりに、JENの現場チームはパンジャブ州南部のムザファ・ガー県を訪れました。昨年12月から今年1月上旬にかけて行った、洪水被災者の方への緊急物資配布後のモニタリングを行うためです。

 モニタリングでは、そのプロジェクトの対象となった被災者の方々が、受け取った物資を十分に活用していることが確認できました。

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 訪問の際に見られた対象地域の前向きな変化は、小麦が収穫できるまでに育っていたことでした。被災者の人たちは小麦を十分に育てられることを願っていたため、このことを、喜んでいました。小麦が育てば、次のシーズンまでパンが作れるからです。

 被災者の方々は、去年洪水が家や収穫前の水田に深刻な打撃を与えた厳しい状況の下で、小麦の種をまいたのでした。今回の訪問の際には、これらの人々は春の陽気を楽しみ、「雄牛レース」などの地域行事に熱中していました。

 しかし、JENのチームは、これらの被災者の生活にはまだまだ課題があることにも気づきました。もっとも深刻な問題は、家屋の再建が遅れていることや、晩冬の激しい雨により再び洪水が起こる危険があることです。被災者はほとんど自分たちで手に入れた材料を使って未だに家を建て直している最中で、そのスピードはとても遅いのです。

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 パキスタンは、気候変動に最も影響されやすい国の1つに挙げられています。ここ数年のパキスタンにおける洪水は非常に恐ろしいもので、2010年~2014年にかけては毎年、人命、家畜、収穫前の穀物、インフラや公共資産に深刻な打撃を与えてきました。

 今こそ政府と人道支援機関は従来の発想にとらわれずに、災害が起きてから対応するだけではなく、むしろ、災害管理における長期的な開発計画を立てるべきです。そうすることによって、毎年の洪水による被災リスクを軽減し、積極的かつ適切な人道支援が期待できるようになるはずです。



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4月 9, 2015 洪水被災者支援 |