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2015年4月23日 (木)

バンヌー市とその地に暮らす国内避難民の状況

 バンヌー市は、ハイバル・パフトゥンハー州バンヌー県の県庁所在地で、アフガニスタン・ホースト州の東にあり、パキスタンの北・南ワジリスタン管区の東35km、コハート県の南127km、デラ・イスマイル・カーン県の北143kmに位置しています。

 古代に造られた歴史ある都市ですが、現在の市の礎は1848年、イギリス人のハーバード・エドワーズ大尉によって築かれました。アフガニスタン国境に近く、立地条件も適していたため、かつて、国境付近にいるアフガニスタン部族に対する軍事作戦のための英国軍基地がおかれていました。

【市内に残る古代の門】
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 バンヌー市に住む人々は“Bannuchi”と呼ばれパシュトゥン語の方言を話しますが、ウルドゥー語、サライキ語、パンジャブ語などの言語も使っています。住民のほとんどがパシュトゥン人でBannuchi族が最多の民族ですが、ワジール族、メスード族、ダワール族、マルワット族、バンガッシュ族なども多く居住しています。バンヌーという名前はBanniGul (花のように美しい)に由来しており、人々の故郷への愛を表しています。
 
 2014年6月に、北ワジリスタン管区で政府軍による反武装勢力掃討作戦が始まると、そこから近いバンヌー市に大勢の国内避難民が押し寄せました。約100万人が北ワジリスタン管区からハイバル・パフトゥンハー州の各地へと移動しましたが、そのうちおよそ80万人がバンヌー地方にやって来て、借家やテントなどで生活をするようになりました。

 国内避難民によりバンヌー市の人口は約2倍になり、地方全体にその影響が及ぶようになりました。バンヌー地方の国内避難民たちは、それぞれの場所で厳しい状況下での生活を余儀なくされているのです。

 バンヌー地方は農業生態学的に2つの地域にわけることができます。1つ目は豊かな水源と灌漑施設の備わった農業用地を含む地域、もう1つの地域は砂漠と、雨水によるわずかな植物が生えるだけの、乾燥した不毛の地域です。

 国内避難民の居住地域は、土地の特徴と所有する家畜の数によって決められています。
 家畜を多く持つ国内避難民たちは朝家を出て1日中家畜の餌を求め歩き、夜になると帰宅するため、乾燥・不毛地帯に定着しました。土地の所有者も、乾燥地帯では農作物が育たないためその土地での放牧を止めたりはしません。

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 家畜をあまりたくさん持っていない国内避難民は、灌漑地帯に定着しました。放牧により現地の人々の農作物が被害を受ける可能性があるため、彼らは家で飼料を与えて家畜の世話をしています。

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4月 23, 2015 文化、生活、習慣国内避難民支援 |

2015年4月 9日 (木)

パンジャブ州洪水被災者の今

 今年3月の終わりに、JENの現場チームはパンジャブ州南部のムザファ・ガー県を訪れました。昨年12月から今年1月上旬にかけて行った、洪水被災者の方への緊急物資配布後のモニタリングを行うためです。

 モニタリングでは、そのプロジェクトの対象となった被災者の方々が、受け取った物資を十分に活用していることが確認できました。

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 訪問の際に見られた対象地域の前向きな変化は、小麦が収穫できるまでに育っていたことでした。被災者の人たちは小麦を十分に育てられることを願っていたため、このことを、喜んでいました。小麦が育てば、次のシーズンまでパンが作れるからです。

 被災者の方々は、去年洪水が家や収穫前の水田に深刻な打撃を与えた厳しい状況の下で、小麦の種をまいたのでした。今回の訪問の際には、これらの人々は春の陽気を楽しみ、「雄牛レース」などの地域行事に熱中していました。

 しかし、JENのチームは、これらの被災者の生活にはまだまだ課題があることにも気づきました。もっとも深刻な問題は、家屋の再建が遅れていることや、晩冬の激しい雨により再び洪水が起こる危険があることです。被災者はほとんど自分たちで手に入れた材料を使って未だに家を建て直している最中で、そのスピードはとても遅いのです。

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 パキスタンは、気候変動に最も影響されやすい国の1つに挙げられています。ここ数年のパキスタンにおける洪水は非常に恐ろしいもので、2010年~2014年にかけては毎年、人命、家畜、収穫前の穀物、インフラや公共資産に深刻な打撃を与えてきました。

 今こそ政府と人道支援機関は従来の発想にとらわれずに、災害が起きてから対応するだけではなく、むしろ、災害管理における長期的な開発計画を立てるべきです。そうすることによって、毎年の洪水による被災リスクを軽減し、積極的かつ適切な人道支援が期待できるようになるはずです。



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4月 9, 2015 洪水被災者支援 |