パンジャブ州洪水:取り残された地域への支援
前回に引き続き、パンジャブ州での洪水被災者支援の様子についてお話しします。
2014年の秋にパンジャブ州やカシミール地方を中心に発生した洪水は大きな被害をもたらし、政府と民間の両方の支援を必要としました。多くの支援が計画・実行されましたが、被災した全ての家族のニーズを満たすことはできていません。洪水によって滞留しよどんだ水や、厳しい冬の到来は、洪水で被災した人たちの生活状況を悪化させているのです。
前回お伝えした通り、JENはパンジャブ州ムザファ・ガー県の被災した地域において、最も脆弱で厳しい状況にいる人々を支援するために、支援を計画しました。対象となった地域の一部には、県の中を走るチェナーブ川によって他の地域から断絶され、孤立してしまった村もいくつかありました。チェナーブ川を渡る橋は無く、これらの地域へアクセスするにはボートで渡るしかありませんでした。
JENの現場チームは、この支援から取り残された地域を支援するために全力で取り組みました。まず、河岸へ辿りつくために四駆車 を使用し、チェナーブ川を渡るのにボートを使い、その先は、被災した地域へ辿りつくためにバイクを使いました。厳しい冬の寒さと濃い霧のため、対象地域への道のりは容易なものではありませんでした。それでもなお、このような状況で日々生活する被災者に早く支援を届けるのだ、という決意のもと、現場チームは先を急ぎました。
被災者が暮らす地域にたどり着いた現場チームは、被災者の方々が冬を越すために必要な生活物資を無事に渡すことができました。
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