パキスタンにおける自然災害と緊急支援
パキスタンは何十年にも渡り、頻繁に自然災害が発生している国です。特に、地震と洪水はパキスタンの人々をこれまで何度も苦しめてきました。
中央アジアからパキスタンに続いているヒンドゥークシュ山脈は、地震が多いことで知られています。
また、地球温暖化はパキスタンにも大規模な被害を与えています。中国とインドとの国境に隣接したパキスタン北部のヒマラヤ山脈で何世紀も昔の氷河が溶け、毎年ある時期に川が増水しています。
さらに、温暖化は気候を変化させ、この地域ではモンスーンの雨も増えています。これらの変化により、川の水位が上昇し、川の水が平野部に溢れやすくなっています。
パキスタンの平野部は、ハイバル・パフトゥンハー州からシンド州のアラビア海まで広がっています。この地域はとても肥沃で人口密度も高いため、洪水が起こるたびに大勢の人たちが被災しています。パキスタンの人たちの大部分は生計を農業に頼っており、近年ではほとんど毎年、洪水が農業に深刻な被害をもたらしています。
2014年はパキスタンにとって、またもや最悪な年となりました。洪水がパンジャブ州とカシミール地方に大きな被害をもたらしたのです。
【村を襲った洪水】
【破壊された家】
JENは2005年からパキスタンで活動しているので、この国の災害には可能な限り対応しようとしています。現在、JENは被害の大きかったパンジャブ州のムザ・ファ・ガー県の被災コミュニティーを対象に、緊急支援を実施しています。既に迫ってきている厳しい冬から人々を守るために、マットレス、キルト、衛生キット、プラスチックマット、プラスチックシーツなどの物資を提供しました。対象地域の人々は家の再建や畑の修復を始めています。
しかしながら、大部分の人たちは極度の貧困生活を送っており、元の生活に戻るためには、まだまだ多くの支援が必要とされています。
【テントで暮らす家族】
【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】