« 2014年11月 | トップページ | 2015年1月 »

2014年12月25日 (木)

パキスタンにおける自然災害と緊急支援

 パキスタンは何十年にも渡り、頻繁に自然災害が発生している国です。特に、地震と洪水はパキスタンの人々をこれまで何度も苦しめてきました。

 中央アジアからパキスタンに続いているヒンドゥークシュ山脈は、地震が多いことで知られています。

 また、地球温暖化はパキスタンにも大規模な被害を与えています。中国とインドとの国境に隣接したパキスタン北部のヒマラヤ山脈で何世紀も昔の氷河が溶け、毎年ある時期に川が増水しています。
 さらに、温暖化は気候を変化させ、この地域ではモンスーンの雨も増えています。これらの変化により、川の水位が上昇し、川の水が平野部に溢れやすくなっています。

 パキスタンの平野部は、ハイバル・パフトゥンハー州からシンド州のアラビア海まで広がっています。この地域はとても肥沃で人口密度も高いため、洪水が起こるたびに大勢の人たちが被災しています。パキスタンの人たちの大部分は生計を農業に頼っており、近年ではほとんど毎年、洪水が農業に深刻な被害をもたらしています。

 2014年はパキスタンにとって、またもや最悪な年となりました。洪水がパンジャブ州とカシミール地方に大きな被害をもたらしたのです。

【村を襲った洪水】
141225_flood_water_in_a_village_2


【破壊された家】
141225_destroyed_house_of_a_farme_2


 JENは2005年からパキスタンで活動しているので、この国の災害には可能な限り対応しようとしています。現在、JENは被害の大きかったパンジャブ州のムザ・ファ・ガー県の被災コミュニティーを対象に、緊急支援を実施しています。既に迫ってきている厳しい冬から人々を守るために、マットレス、キルト、衛生キット、プラスチックマット、プラスチックシーツなどの物資を提供しました。対象地域の人々は家の再建や畑の修復を始めています。

 しかしながら、大部分の人たちは極度の貧困生活を送っており、元の生活に戻るためには、まだまだ多くの支援が必要とされています。

【テントで暮らす家族】
141225_a_farmer_family_living_in__2






【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

12月 25, 2014 支援物資配布緊急支援 |

2014年12月11日 (木)

国内避難民支援のモニタリング

 ジェンは現在、ハイバル・パフトゥンハー州(KP州)のラッキー・マルワット地区において、連邦直轄部族地域(FATA)の北ワジリスタン管区から逃れてきた約900人の国内避難民に対して、緊急家畜支援を実施しています。

 このプロジェクトは国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の緊急対応プログラムの一環で、活動期間は3ヵ月です。これまでに、計画の約半分の活動が完了しました。

 活動の改善を重ね、より良い結果を得るためには、モニタリングと評価が重要なため、本プログラムの活動は全て、評価モニタリングチームによるモニタリングを受けなければなりません。

 ジェンの活動地域にも、先日そのモニタリングチームがやって来ました。彼らはジェンの事務所や倉庫を視察し、支援対象の避難民の方々に会うために活動現場にも足を運びました。ジェンの現場スタッフに対しては個別のインタビューがなされ、スタッフが書いた日報や週報もチェックを受けました。彼らはさらに倉庫や在庫帳を見て、配布物資(飼料や水、搾乳キット)の質もチェックしました。

 モニタリングチームは支援対象の方々にもインタビューし、プロジェクトデザインや活動内容について、彼らの意見を聞きました。また、障がいを持つ人や女性、高齢者など、社会的に脆弱な立場にいる人々がきちんと支援の対象として含まれているかどうかについても聞き取り調査を行いました。

 モニタリングチームは今後の改善点としていくつかの技術的なポイントを指摘してくれ、ジェンのスタッフはそれらを書き留めました。総合的には、ジェンがKP州の遠隔地域で暮らす、特に脆弱な状況にある避難民を対象に支援を実施していることについて、前向きな評価をしてくれました。



【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

12月 11, 2014 支援物資配布国内避難民支援 |