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2014年10月16日 (木)

支援物資配布場所の選定

 支援物資の配布場所の選定は、ジェンにとって難しい仕事の一つです。それは以下のように組織的な協議プロセスを経て行われます。

•企画会議 
•配布場所の特定・確認 
•治安状況についての情報マネジメントオフィサーの評価 
•最終選定および災害対策本部と軍による承認

 ジェンは配布場所を決める前に簡単な企画会議を実施します。この会議には情報マネジメントチーム、事業実施チーム、総務・経理・ロジスティックスチームが参加し、活発に話し合ってお互いに必要な情報を交換します。

 配布場所の選定においては、地理的な位置がとても重要です。
 支援対象者、納入業者、ジェン・スタッフ、他の関係者の誰にとっても、同じくらいの距離にあって行きやすい場所でなければなりません。
 さらに雨や強い日差し、暴力、武力攻撃などから対象者を守るために、適切な建物がなければなりません。配布作業を円滑に平和的に完了するには、場所の安全が一番重要なのです。
 ジェンは垂れ幕やパンフレットや看板を配置したり、配布作業中混雑を整理するための警官の派遣を政府に要請したりします。

 配布時間もまた大切な要素です。夕方暗くなる前に配布作業が終わらなければなりません。
 さらに、対象者の登録や、配布引換券・支援パックの配布作業に関して透明性を確保することは、ジェンや対象者、他の関係者の間の対立や不信を招かないために最も重要です。
 災害対策本部や地方政府、軍を含めた関係者との積極的な協力関係が、行き違いを減らし、活動をスムーズに実施するのに大変役に立ちます。

 相互信頼の構築や今後の改善のため、配布完了後には事務所で評価ミーティングも行います。



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