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2014年10月 2日 (木)

コハートのシェルター支援

アブドゥル・ワッハーブさんは24歳で、連邦直轄部族地域(FATA)クラム管区のタッパ・メルマット・ハイルという地域の出身ですが、現在は家族とともにハイバル・パフトゥンハー州コハート県のシャープール地区に住んでいます。アブドゥルさんの家族は母、父、妻、娘3人、息子1人の7人です。クラム管区にいたころ、アブドゥルさんは日雇い労働者として働き、他の家族は小さな農場で働いて生計を支えていました。

2009年にクラム管区内で政府軍と反政府軍による戦闘が発生したため、アブドゥルさん一家は避難を余儀なくされ、コハートの親戚のもとに身を寄せたのでした。コハートで国内避難民支援を開始したジェンのスタッフは、アブドゥルさんのお父さんに話を聞くことができました。「ここへ避難してくるとき、私たちは家に何もかも置いてきてしまいましたが、戦闘によってすべてが破壊されてしまいました。戦闘の影響でアブドゥルは精神疾患を患い、そのため私が家族を支えなくてはならなくなりました。私はこの年になって家族のために、労働者として働いているんです」

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アブドゥルさん一家は非常に貧しかったため、ジェンの国内避難民支援活動の対象者として選ばれました。アブドゥルさんたちは、ホストファミリーである親戚の家で暮らしていますが、家族8人全員が小さな1つの部屋で生活しています。部屋にはベッドがないため地べたで寝起きをし、コミュニティからのサポートや、世界食糧機関(WFP)による食糧支援を受けながら生活してきました。

ジェンはアブドゥルさん一家へ、シェルターと生活用品の配布を行いました。アブドゥルさんのお父さんは、「これまでの人道支援では、私たちが必要とするものを満たすことはできませんでしたが、シェルターと生活用品の配布は非常に助かります。これで、少し生活が楽になるのではないかと思います」と話してくれました。 

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コハートに避難している避難民の方々にとって、シェルターは生活の基盤として非常に必要性の高いものになっています。人間にとっても、家畜にとっても、シェルターは生きていく上でとても重要です。コハートでホストファミリーと暮らす避難民の多くは、非常に狭い空間を複数人数で共有することを余儀なくされ、面倒を見るホストファミリーにとっても大きな負担となっています。シェルターを必要とする人はまだまだ多く、政府や他の支援機関からも、より多くのシェルター支援が提供されることを願っています。

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10月 2, 2014 緊急支援国内避難民支援 |