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2014年8月 7日 (木)

国内避難民の家畜

6月に政府による反政府武装勢力掃討作戦が始まって以来、これまでに約1,000,000人の人たちが国内避難民となり、北ワジリスタン管区からハイバル・パフトゥンハー州に移動してきました。これらの人たちはほとんどの財産を置いたまま、その身1つで、命を守るために避難したのです。避難の決定は突然だったうえに大人数によるものだったため、人々は様々な困難に直面しました。例えば、コミュニティが集団パニックに陥ったり、交通手段が無かったという人もいました。かろうじて避難することができた人たちは、家畜を含む自分たちのわずかな貴重品を持ち、ハイバル・パフトゥンハー州の避難先にたどり着いたのです。

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北ワジリスタン管区で反政府武装勢力掃討作戦が行われる前は、同管区には約940,729頭の大小の家畜がいて、その半分は避難先に連れていかれるだろうとみられていました。しかし、政府の最新情報によると、実際に避難先に連れて来られているのは、約350,000頭の家畜と約150,000羽のニワトリでした。それでも、このような緊急時に、苦労してでも人々は自分たちの家畜を連れて行きました。このことから、家畜が彼らの生活にとってどれほど重要なものかが分かります。

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政府は各人道支援機関に対し、国内避難民たちと、彼らの重要な生活基盤となる家畜への支援を要請しています。移動時の負荷と飢えのため、既に6,000頭を超える家畜の死亡が報告されています。

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国内避難民たちは、避難以降既に半分以上の家畜を失いました。家に置いてきたり、避難先で非常に低い価格で売ってしまったのです。避難民たちを対象とした調査によると、一部の人は家畜を相場より70%以上低い価格で売ってしまっていたようです。緊急時は人間への支援が集中しがちですが、彼らの生計・食糧源となる家畜を、早急に保護しなければなりません。

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8月 7, 2014 国内避難民支援 |