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2014年8月21日 (木)

ヤギ配布による生計支援のその後

 デラ・イスマイル・カーン県において実施していた山羊配布による生計回復支援は、2014年2月に無事完了しました。終了から半年がたち、今月、外部のコンサルタントが支援後の状況をモニタリングすることになりました。これはJENにとっても、プロジェクトの成功度合いを測る良い機会となりました。

 モニタリングでは、支援の対象となった人々とインタビューやグループディスカッションを行い、また畜産局や地域当局の関係者とのミーティングを行いました。JENパキスタンチームとコンサルタントチームはパロア郡の現場を訪れ、支援内容について、対象となった避難民の方々と詳しく話し合いました。
 
 うれしいことに、避難民の方々は、プロジェクト実施中に伝えられた家畜管理についての技術や知識を、忘れずに覚えていました。

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 モニタリング中、避難民の人たちは配布されたヤギを連れてきました。彼らによると、ヤギは今も毎日1.5~2.5リットルのミルクを出すとのことです。プロジェクト実施中はまだ小さかった仔ヤギたちは、今では母ヤギと同じくらいの大きさに育っていました。

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 避難民の方々は、乳や乳製品を外部から買わなくてもすむので、貯金ができていると教えてくれました。さらに、母ヤギの他に2~3頭の子ヤギがいるので、例えば医療費などのために緊急でお金が必要になった時にも、子ヤギを売って現金をすぐに用意できるとのことです。

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 対象コミュニティとの会合の後は、畜産局担当者や、デラ・イスマイル・カーン県副長官にも会いました。彼らは今回の支援活動について、高く評価していると話しました。副長官は、支援の際に現地の政府とこまめに調整したことについても、評価してくださっていました。

 デラ・イスマイル・カーン県での支援プロジェクトが完了した後、対象となった避難民の方々が伝えられた知識・技術を実践し続けてくれるかどうかが、JENにとって一番の関心事となっていました。今回のモニタリングでは、その点について、支援の成果がねらい通り持続していることが確認できました。

 知識や技術が身に付くことは、避難民の方々へ単純に資産(もの)を提供することよりも、自立のために非常に重要なことであるとJENでは考えています。JENパキスタンチームは、支援の成果が現段階で持続していることを、うれしく思っています。

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8月 21, 2014 国内避難民支援生計回復事業 |