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2013年11月21日 (木)

山羊管理セッション

 ジェンは2011年以来、デラ・イスマイル・カーン県にて、南ワジリスタン管区出身の国内避難民を対象に生計復帰支援事業を行なっており、今期はその3年目に当たります。今年は、対象となる国内避難民の人々の家畜管理に関する知識と技術の向上をめざし、活動内容に山羊管理セッションという重要な活動が含まれています。

 今年支援の対象となる国内避難民は960世帯で、同セッションは県家畜局職員によって実施されます。各セッションに約25名参加するので、全部で40セッションが開催されます。なお、セッションの会場は地元で暮らす国内避難民の人々がボランティアで提供してくれています。

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 ジェンスタッフと研修担当者たちから見て、国内避難民たちは家畜管理セッションにとても強い関心を持っているようです。生計回復委員会(LRC:Livelihood Recovery Committee )の強い働きかけによって、避難民の人々はきちんとセッションに参加することができています。

 山羊管理セッションは実用的な内容となっていて、避難民の人々は山羊の管理方法、飼育環境、そして応急処置などのノウハウを学びます。セッションを受講することで、山羊の疾病率や死亡率を減らすことも期待できます。

 これまでと同様、ジェンは今年も避難民の中から畜産指導員を選び、10日間の山羊管理研修を行って育成を進めています。しかしながら今年は、畜産指導員へ依存しすぎないよう、このセッションを通して基本的な知識と技術を直接他の避難民の人々へ伝えるようにしています。
 
ジェンの家畜専門家や研修担当の家畜局職員たちは、避難民の人々が自分の力で適切に家畜を管理できるようになるため、最善を尽くしています。

 今年は昨年と比べ、より一層の効果が期待できそうです。



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11月 21, 2013 国内避難民支援生計回復事業 |