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2013年10月24日 (木)

現地政府と国内避難民との連携促進

 現在の生計復帰支援が始まる前は、デラ・イスマイル・カーン県で暮らす国内避難民と現地政府機関である畜産局との間には、大きな溝がありました。特に、同県で家畜の管理について人々の意識を高めることに関し、きちんとした連携がありませんでした。

 JENが同県の国内避難民を対象に行っている生計復帰支援事業では、国内避難民を対象として、山羊管理について教えるセッションや研修を実施しています。JENはこれらのセッションや研修に、県畜産局の職員を巻き込む工夫をしてきました。また、本事業で国内避難民の人々が持続的な生計を取り戻すために設立する「生計回復委員会」に、畜産局獣医師にも参加してもらうようにしています。

 今年の生計復帰支援事業が始まってすぐに、JENは県家畜局との会議を開きました。会議では、本事業の活動における畜産局と国内避難民コミュニティの協同の可能性について、詳しく話し合いました。県畜産局の職員は、この活動に協力することを約束してくれました。

 畜産局から派遣された獣医師は、国内避難民に山羊を配布する前に実施される山羊管理セッションに参加してくれました。セッションでは、今後も国内避難民の人々が獣医師からアドバイスやサポートを受けられるよう、担当獣医師の連絡先が参加者間で共有されました。

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 国内避難民の中から選ばれ、山羊管理の指導役を担う畜産指導員を育成する研修では、県畜産局の職員がファシリテーターとして協力してくれました。

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 本事業でひとつ目の生計回復委員会が発足した際には、畜産局職員が2人、メンバーとして参加しました。もうひとつの生計回復委員会を発足する際も、同様に畜産局の指導員に参加してもらう予定です。

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 このように様々な方法によって、JENが支援対象としている地域では、畜産局と国内避難民が互いに歩み寄り、きちんと連携できるようになってきています。避難先で現地政府機関と協力しあうことは、JENの支援が終了した後も国内避難民が持続的な生計を維持していくために必要な要素なのです。

※この事業は、皆様おひとりおひとりからのご寄付と、ジャパン・プラットフォームの協力によって実施しています。




【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

10月 24, 2013 国内避難民支援生計回復事業 |

2013年10月10日 (木)

障がいとの戦い

 今回はジェンの事業地で、障がいを持つ家族を支える避難民男性のお話を紹介します。

 ハジ・サイディーンさんは75歳で、連邦直轄部族地域南ワジリスタン管区のマキーン村出身です。出身地での戦闘により避難を余儀なくされたサイディーンさんは、現在デラ・イスマイル・カーンパロア郡マッラ地区のマッラ・シュマリ村で暮らしています。

【インタビューに答えるサイディーンさん(右端)】
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 彼には、3人の娘と4人の息子がいますが、彼が実際に養っている家族は、甥っ子、姪っ子、孫たちを合わせて19人にも上ります。サイディーンさんは農園で働き、2人の息子は建設現場で働いていました。サイディーンさんのお兄さんは亡くなってしまったため、義理の姉妹や甥っ子、姪っ子を養えるのは彼しかいません。サイディーンさんの甥っ子の1人と姪っ子2人は生まれつき、知的な障がいを抱えています。

【サイディーンさん一家の子どもたち】
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 サイディーンさんは避難先のマッラ地区でホストファミリーと暮らしており、住む場所や日々の食事の援助など、とても親切にしてもらっています。ホストファミリーはサイディーンさんがUNHCRとWFPの支援対象として登録されるようサポートをしてくれたので、毎月の配給をもらうことができています。ホストファミリーの長は業務用オーブンの営業をしていたため、サイディーンさんは避難後すぐにそこで働くようになり、家を借りることができました。

 19人の扶養家族の生活費に加えて、サイディーンさんにとってもう一つ問題なのは3人の障がいを持っている子たちの医療費です。「今までたくさんのお金をかけてきたけど、この子たちの症状は一向に良くならない。まだ小さいのに、障がいを持っていて、家族はみんなこの子たちのことを心配しています」と、サイディーンさんは言います。

 ジェンはサイディーンさんが住んでいる地域を対象に、国内避難民の方々への支援活動を実施しています。ジェンの現地スタッフは彼の家を訪れ、彼と甥っ子を支援の対象者として登録し、山羊を配布しました。2人は、ジェンが提供する山羊管理について学ぶセッションにも出席して勉強をしました。

「山羊を受け取り、世話をしながらミルクも手入れることができ、生活に希望が持てるようになりました。管理方法についても詳しくなれたので、これからはこの山羊をつかって収入を得ることができるようになりたいと思います」とサイディーンさんは話しました。



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10月 10, 2013 国内避難民支援 |