« 水管理委員会設立で起きた村の変化 | トップページ | ヤギ配布による子どものケア »

2013年8月15日 (木)

もう問題はたくさん!

 パキスタンでは、雨は天からの恵みと考えられています。雨は農業には欠かせないものですし、猛暑を和らげる効果もあります。特に夏に降水量が少ないときには、パキスタン人はモスクで
雨が降るようお祈りをすることもあります。

 しかし皮肉なことに、その恵みの雨は、不十分な雨水排水システムや森林破壊、粗雑な作りの護岸堤防が原因となり、災害を引き起こしてしまうことがあります。

 モンスーンの雨により、何千ものパキスタンの家庭が苦しまされ続けて今年で4年目になります。森林破壊によって雨は破壊的な洪水を引き起こし、被災地域のあらゆるものを破壊してしまっているのです。

 まだ記憶に残っている2010年の洪水では、2000万人の人々が直接被災し、多くの人が命を落とし、生計手段を失いました。当時はパキスタンの全陸地面積の約5分の1が水没したといわれています。

 残念ながら、パキスタンの人々は2010年の災害から学ぶことはなく、2011年のモンスーン時期には再び洪水に見舞われ、361名の死者が出てしまいました。この洪水では、シンド州では約530万人、120万世帯の家屋が被災しましたが、幸いほかの地域では被害は少なく済みました。

 2012年にも再び洪水が発生し、ハイバル・パフトゥンハー州、パンジャブ州、そしてシンド州北部において100人以上の死者が出たほか、数千世帯の家屋が被災しました。
今年も2週間前に始まった豪雨により、すでに約80名の死者がでており、数百世帯が住まいを失い、数千エーカーの農地が被災し、農作物とインフラに大規模なダメージを与えています。

【洪水により寸断された道路】
130815_7

【洪水により流された橋】
130815_8

 被災したコミュニティは政府や人道支援機関などによる援助を待ち望んでいますが、パキスタンへの資金援助は年々減少傾向にあり、これが被災コミュニティに深刻な影響を与えています。
 
 

 すでにたくさんの問題を抱えているパキスタンの人々をこれ以上苦しめることがないよう、今年のモンスーンが2010年に起きた洪水のように甚大な被害を出さないことを祈っています。

イスラマバード事務所長アズマット・アリ




【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

8月 15, 2013 国内避難民支援 |