衛生促進パレード
JENは現在、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームの助成により、FATA(連邦直轄部族地域)クラム管区において帰還民の水衛生環境改善支援に取り組んでいます。このプロジェクトの活動の一つは、2008年以降の戦闘によって破壊された既存の水供給施設の整備です。もう一つの活動は、帰還民たちの健康状態の改善・維持を目的とした衛生促進です。
先日ジェンの現地スタッフは、支援対象の一つであるニジャブ・カライ村を訪ね、年長者を対象に衛生促進セッションを行い、日常生活における衛生の大切さを伝えました。
その際、村にはたくさんの子どもたちもいたため、現地スタッフは子どもたちにも衛生について話しました。すると子どもたちはその話に興味津々で、現地スタッフが村のほかの地域に移動する際にも、後ろをついて回り始めたそうです。
子どもたちはJENが各世帯へ配布している衛生パンフレットを持ってジェンスタッフとともに村中の道を練り歩き、それを見た他の子どもたちも次々と仲間に加わりました。紛争で苦しんだ経験を持つ子どもたちが、この「衛生促進パレード」ではとても楽しそうで、うきうきしていました。
このパレードは村中の年長者や他の子どもたちを魅了しました。年長者や村の関係者たちは、これらの帰還民の健康状態を改善しようとするJENの取り組みに感謝の意を示しました。活動の中で偶然生まれたこのパレードは、子どもを巻き込んだ画期的なアプローチとして、中央クラム政権にも評価されました。
これらの子どもたちが、今後も衛生メッセージを周りに伝えていってくれることを期待しています。
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