« パキスタンにおけるNGO人道支援の壁 | トップページ | クラム管区の屋根修復キット配布 »

2013年4月11日 (木)

パキスタン国内避難民支援の近況

 今年3月中旬以降、連邦直轄部族地域(FATA)のカイバル管区マイダン地区から約5万人の国内避難民が発生しています。同地域において、異なる武装勢力同士の対立が激化しているためです。避難民の人々は、避難民キャンプを含むFATA内の別地域や隣接するハイバル・パフトゥンハー州の各地に避難を余儀なくされました。
 政府はこれから約半年のうちに、約6万人(1万世帯)にのぼる避難民がマイダン地区から流出するとみています。

130411


 FATAの治安情勢はこの10年間非常に不安定で、2008年以降は各地で避難民の流出・帰還が並行して繰り返し発生している状況です。現在、各人道支援機関は、FATAとハイバル・パフトゥンハー州の約163,102世帯(約757,996人)に支援を行っています。

 パキスタン国内ではアフガニスタンから避難してきた難民約164万人も人道支援の対象となっており、更に2009年以降FATAへ帰還した約130万人の帰還民も、人道支援を必要としています。各人道支援機関は避難民キャンプの内外で、避難民登録の有無にかかわらず、国内避難民を対象に食料配給や、救援物資配布、輸送手段やヘルスケアサービスを提供しています。

 ジェンも国内避難民支援を活発に行う団体の一つです。2011年以降、ジェンは特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームの助成を受け、ハイバル・パフトゥンハー州のデラ・イスマイル・カーン県において、FATAから逃れてきた国内避難民の支援を行っています。更に、ジェンはFATAのクラム管区において、避難先から帰還した人々の再定住支援も実施しています。

 パキスタン国内の避難民・帰還民の支援ニーズはまだまだ大きいため、ジェンは今後も引き続きこれらの人々へ必要なサポートを行っていきます。

130411_2

4月 11, 2013 国内避難民支援 |