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2013年3月14日 (木)

FATA(連邦直轄部族地域)の人々の声

 新しいプロジェクトの事前評価と、それ以前のプロジェクトの事後評価期間に、中央クラム管区ダンガールゴド村の人々が、JENのスタッフを帰還民のウスマン・グルさんの家に連れて行ってくれました。彼が住んでいたハムサヤという借家は完全に破壊された状態でした。

 私は90歳のウスマン・グルさんが2004年から麻痺を患っている姿を見てとてもショックを受けました。彼は紛争中、息子に担がれてサッダドゥラニ国内避難民キャンプに移る際時にデジタル国民IDカードを失い、その後ペシャワールに治療に行きましたが、お金が足りず治療を最後まで受けることができませんでした 。

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 紛争が起きたとき、多くの家族は状況が悪くなるとすぐに逃げ出しましたが、自分たちの家を簡単に捨てていきたくない家族もいました。プロジェクト中に私たちが訪問した多くの家族は、戦争のために家を残して逃げなくてはいけないのは人生の中でも最悪な経験の一つであり、このせいでいつも気分が落ち込むと話してくれました。ウスマン・グルさんの家族も、すぐにあきらめて土地を離れたくないと考えていましたが、逃げざるを得ませんでした。やっと戻った時には家は破壊されていたのです。

 私たちが彼に「今何が一番必要ですか」と尋ねたところ、彼は「孫たちが頭に水をのせて長い距離を運んでこなくてはならないので、それをどうにかしたい」と答えました。飲料水と住居が、今最も必要とされているものなのです。
JENが、彼が住むダンガールゴド村に給水施設の建設を計画していると伝えると、表情から嬉しさが伝わるほどの幸せそうな笑顔をみせてくれました。

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3月 14, 2013 帰還民支援 |