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2013年2月14日 (木)

連邦直轄部族地域(FATA)での支援、本格化

 2012年12月から、ジェンは連邦直轄部族地域(FATA)のクラム管区という地域で、帰還民の緊急支援を開始しました。
 この活動は、国内避難民の長引く避難生活に確実に終止符を打ち、元の生活を取り戻してもらうための第一歩となります。

 ジェンはクラム管区に帰還した家族145世帯へ、戦闘で破壊された屋根やドア、窓を修復するための「屋根修復キット」を配布しています。

 FATAとその周辺地域は、パキスタン政府軍と反武装勢力との戦闘による影響を直に受けてきた地域です。ジェンが今回支援対象としている帰還民の人びとは、戦闘から身を守るため、長い間FATAの他地域又は隣接するハイバル・パフトゥンハー州の避難民キャンプや、親戚・知人の家での避難生活を強いられていました。

 これらの避難先から帰還した人々が最も必要としているものが何かを探るため、ジェンは帰還先のクラム管区で住民参加型の調査を行いました。現地のニーズは、帰還民や住民自身が最も良く知っているからです。支援の為の調査、計画段階から現地の人びとに参加してもらうことは、人びとの自信にも繋がります。帰還民の人びとは、自分たちが戦争の被災者として支援を受け取るだけの存在ではなく、支援活動を形作る当事者である、と認識するようになります。

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 調査では7村から約55名の長老が参加しました。

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 1人1人の意見に耳を傾け深く協議した結果、現地で最もニーズが高いのは、治安の安定、住居の確保、安全な水の確保、保健の充実の4点であることが分かりました。

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 ジェンは更に他機関を含めた支援状況などを分析し、現在の屋根修復キットの支援終了後は安全な水の供給と衛生環境の改善を支援していくことを決めました。春からこれらの活動ができるよう、現在準備を進めているところです。

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2月 14, 2013 国内避難民支援 |