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2012年12月27日 (木)

2011年畜産指導員とのミーティング

2011年の下半期、ジェンはデラ・イスマイル・カーン県で暮らす国内避難民の生計回復へ向けた支援を開始しました。この活動は2012年も継続されていますが、今回は前回記事に引き続き、2011年の支援のその後についてご報告します。

 

2011年には、国内避難民500家族に山羊が配布されました。このうち畜産指導員がいる20世帯にはオスの山羊が配布され、これらの指導員は10日間にわたる山羊管理研修を受けました。

畜産指導員はそれぞれが担当する24の国内避難民世帯へ、山羊管理に関する知識を広める役割を担います。また指導員は必要に応じて山羊の応急処置や予防接種、駆虫、交配の為のオス山羊貸し出しをする他、2011年内は担当する避難民の山羊の様子を定期的にジェン職員へ報告する義務を持っていました。同年の活動は、彼らがきちんと業務をこなしたことで成功し、2012年には2727世帯に規模を拡大して活動が継続されることになりました。

 

ジェンはその後年の経過を調べるために、当時の畜産指導員とのミーティングを行いました。畜産指導員たちはジェンの活動終了後も定期的に担当避難民世帯を訪問することになっており、それぞれが担当する世帯の山羊の状況や自分の活動について共有してくれました。その報告から、山羊のミルクや仔山羊が国内避難民の人々の生計回復に役立っていることが、しっかりと伝わってきました。

 

【ミーティングの様子】

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 2011年にジェンが支援を届けた国内避難民の人びとは、現在も山羊のミルクを自宅で消費したり、市場で売ったりして生活に役立てているとのことです。ミーティングでは、既に500世帯のうち約25%の世帯でメス山羊が二回目出産をしている事がわかりました。家族の病気の治療費など緊急の支出があり、仔山羊をすぐに売った人もいますが、ほとんどの避難民の人びとは成長して価値が上がるのを期待し、まだ仔山羊を売らずに育てているそうです。

 

【山羊の親子の健康状態をチェック】
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 ジェンは2013年以降も、これまでに支援を届けた避難民の方々の生計の回復状況を確認していく予定です。

 

12月 27, 2012 国内避難民支援生計回復事業 |

2012年12月13日 (木)

2011年山羊配布のその後

 ジェンは2011年に山羊を配布した国内避難民のコミュニティに対し、支援による効果を見届けるため、調査を行いました。今回は、その際に聞くことができた一つの家庭のお話をご紹介します。

 ジェンが2011年の支援開始前にダワイダンさん(女性)の家庭を訪れた時、彼女は一人で娘2人の世話をしていました。
 出身地である南ワジリスタンにいた頃は、彼女は夫と娘二人の4人家族で暮らしていましたが、避難後は生計手段がなくなり、夫がカラチ(パキスタン南部の都市)に出稼ぎにいくことになったのです。ダワイダンさんがジェンから山羊を受け取ったあと、間もなくダワイダンさんの夫がカラチから帰り、一家は再び4人で暮らすことになりました。

 2012年に行った調査では、ダワイダンさんは次のように話してくれました。
「夫のカラチでの日雇労働の収入は非常に低く、以前は家族の必要最低限の食費をまかなうことも困難でしたが、受け取った山羊のミルクは家族全員で使用しても毎日余るほどでした。ですので、余ったミルク(約1.5リットル)を近所で販売し、毎日約122ルピー(約103円)の収入を得ることができるようになりました」

 その後、ダワイダンさんはミルク販売による収入を大切に貯め、その貯金でミシンを購入したそうです。もともと出身地では刺繍や縫物で生計を支えていたダワイダンさんは、そのミシンを使って近所の人の為に洋服を作り販売するようになりました。
 ダワイダンさんは「洋服は1着200ルピー(約170円)で売れます。今は1ヵ月に10着ほど売れるようになり、より家計が安定するようになりました」と語ってくれました。

(写真は、ダワイダンさんの娘2人と購入したミシン)
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12月 13, 2012 国内避難民支援生計回復事業 |