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2012年11月 1日 (木)

イード・アル・アドハー

 パキスタンでは、10月26日~29日は「イード・アル・アドハー」というイスラム教の大きなお祭りの期間です。

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 イード・アル・アドハーは最も長い祝日の一つで、パキスタン以外の世界中のイスラム教国でもお祝いします。このお祭りは、イスラム預言者のイブラヒムが神であるアッラーへ自分の息子イシュマエルを犠牲として捧げようとした事を記念したものです。

 この期間中、人々は自分の家畜をアッラーへ捧げます。通常、家畜の肉のうち1/3は貧しい人々へ、もう1/3は近所や友人へ分け与え、最後の1/3は自宅で食されます。このイベントはもちろん宗教的な意味においても重要ですが、イスラム教徒としての親切さ・慈悲深さを実践する日でもあります。

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 この時期、家畜である牛、山羊、ラクダの市場価格(肉ではなく、動物そのもの価格)は高騰します。パキスタン国内の大都市にはイード用の動物市場があり、あちこちの村の農家がイード用に販売するため家畜を連れてやってきます。

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 この時期、人びとは家畜の価格高騰はさほど気にせず買ってくれるので、これらの農家にとっては商機であり、もちろん値引き交渉も可能です。

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 多くの人はこの時期自分の村へ帰り、特別な休日を家族と一緒に過ごします。そのような点では、このお祭りは日本の新年のお祝いに似ているともいえるでしょう。イード期間中は街中のあちこちで家畜の屠殺を見かけますが、これはアッラーへの信仰心と貧しい人々への慈悲の表れなのです。

 このような行事を、世界で10億人以上ものイスラム教の方々が行っていると考えると、とても壮大で尊く感じます。もちろん、イスラム教徒でなければイードのお祭りに参加しなくても良いのですが、現地にいると、この文化・宗風は敬わずにはいられません。

 皆さん、イード・ムバラク(イードおめでとう)!

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 写真提供:Shehzad Khattak (旧ジェンスタッフ)

11月 1, 2012 文化、生活、習慣 |