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2012年10月18日 (木)

山羊配布のその後

 ジェンは、ハイバル・パフトゥンハー州デラ・イスマイル・カーン県のバンド・クライ地区に避難している方々を対象に、山羊を配布して生計の回復を支援する活動を行っています。

 これまでに活動の約7割が完了しました。9月下旬にジェンの現地スタッフは山羊の配布が完了したコミュニティを訪れ、ジェンやその活動についての意見を聞く為、支援対象者の避難民の方々とミーティングの場をもちました。

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 その中で聞くことができたお話をいくつか紹介します。

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 避難民の一人であるアブドゥル・ガニさんは、他の避難民と同様に、避難する際に南ワジリスタンに家畜を全て置き去りにしてこなければなりませんでした。避難する前は家畜からとれる生乳で乳製品を作り、毎日の食糧として使用していましたが、避難先ではパック牛乳しか手に入らないため同じようにはいきませんでした。

 ガニさんはジェンの支援で山羊を受け取り、ミーティングの23日前に双子の仔山羊が産まれたそうです。仔山羊の授乳分を除いても、毎日1.5リットルのミルクがとれるので嬉しいと話してくれました。

 父親と一緒にミーティングに参加した9歳のハビブラ君は、山羊とその仔山羊もミーティングに連れてきました。ハビブラ君は、「学校から帰ってきた後、家の近くで山羊を放牧に連れて行けるようになって嬉しい。仔山羊と遊んでいるうちに、仲良くなったよ。立派な大人の雄山羊に育つまで僕が面倒をみるんだ」と話しました。

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 ロイ・カーンさんは、亡くなった自分の兄の奥さん、マリャム・ビビさんについて話してくれました。未亡人となったビビさんは配布の際、既にジェン倉庫で出産した母山羊と仔山羊を受け取りました。山羊からは毎日約1.7リットルのミルクが取れるので、0.7リットルを毎日の食糧に使用し、残りを近所の家庭に販売して、毎日70パキスタンルピーの収入が得られるようになったそうです。ビビさんは自立した生活ができるようになり、とても喜んでいるとのことでした。

 54歳のアリ・レーマンさんは戦闘中の地雷の爆発で片足を失いました。レーマンさんも出産した母山羊と仔山羊を受け取り、毎日1.9リットルのミルクがとれるようになりました。レーマンさんは0.5リットルを自宅で使用し、残りの1.4リットルを近所で売って、治療費に充てているとのことです。医療費を捻出する手段ができ、助かっていると話してくれました。

 
 出身地は同じでも、避難民の家庭ごとに様々な事情があります。今回のミーティングでは、配布された山羊が、それぞれの家庭のニーズに合わせて活用されていることを知ることができました。

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10月 18, 2012 国内避難民支援生計回復事業 |