2013年事業用ニーズ調査実施中
デラ・イスマイル・カーン県を含むハイバル・パフトゥンハー州、及び連邦直轄部族地域(FATA)では、政府軍と反政府勢力との戦闘により発生した国内避難民が約73万人にものぼります(2012年7月、UNHCR)。
出身地の情勢が安定しない為、帰還する国内避難民は少なく、JENは来年以降も引き続きこれらの避難民を対象に活動を続けていく予定です。
JENデラ・イスマイル・カーン事務所の現地スタッフは、今年の活動を進める一方で、来年(2013年)の事業の為のニーズ調査を6月末に開始しました。
対象地域の候補はいくつかある為、JENの調査チームは国内避難民の人びとが暮らす村を一つ一つ訪れ、生活環境を確認したり、避難民の人びとやその村の社会活動家と話し合いの場を持ったりしながら、ニーズの高さを見極めていきます。
この写真では、周辺地域に詳しい社会活動家の方に地図を書いてもらって、避難民世帯が暮らす場所を確認しています。
これは、国内避難民のコミュニティの長老たちから、今抱えている問題について話を聞いているところです。
実際に国内避難民の家族が暮らしている環境も確認します。下の写真のように、泥や土で作られた、あまり頑丈でない仮設住宅に住む人もいます。
各地域で収集した情報を元に、もっとも支援を必要としている地域を選定し、活動内容の詳細を決めていきます。