現地スタッフの生活~デラ・イスマイル・カーン事務所の場合~
今回はデラ・イスマイル・カーンで活動する現地スタッフの生活をご紹介します。デラ・イスマイル・カーンの事業地では、多くのJEN現地スタッフが事務所兼宿舎で生活を共にしています。
事務所兼宿舎で暮らす現地スタッフは、全員がイスラム教徒です。そのため、彼らの一日は早朝4:30のお祈りから始まります。
朝食は8:30で、9:00には業務を開始します。就労時間は国際スタッフが駐在するイスラマバード事務所と一緒で、9:00~17:00となっており、昼食とお昼のお祈りの為の休憩が1時間含まれています。
始業後は、それぞれが自分の担当エリアへ向かいます。まず、チーム1は検疫期間の山羊をチェックする為、JEN倉庫へ。チーム2は支援対象である国内避難民たちが暮らす村へ行き、畜産指導員のサポートなどを行います。チーム3は山羊配布計画について話し合い・調整をします。そして警備員、ドライバー、総務・経理スタッフは各チームのサポートの為、事務所に残ってそれぞれの仕事をします。
終業時間が近づくと、各チームが事務所へ戻り、その日の業務レポートをそれぞれのスーパーバイザーに提出します。
地元出身のスタッフは17:00になると帰宅しますが、県外出身のスタッフは事務所兼宿舎で仕事後の時間を一緒に過ごします。宿舎で暮らすスタッフの多くは、既に2年近くもJENで働きながら共同生活をしており、時間がたつとともに友だちになったと言います。共同生活していく中では、お互いを思いやり、責任感を持って行動しており、今ではお互いの好き嫌いも理解するようになったそうです。
デラ・イスマイル・カーンのスタッフたちは、自分たちのことを「JENファミリー」と呼んでいます。
楽しい時も、辛い時もいつも一緒です。一緒に食事をすることで、お互いを尊重することを学び、卓球で対戦したりパーティーを開いたりするなど、一緒に遊ぶことで気持ちをリラックスさせることができると彼らは言います。
もし今の仲間に出会わずにお互い別々の人生を送っていたら、と想像すると、不思議な気持ちになるくらい、デラ・イスマイル・カーンスタッフの絆は強いようです。