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2011年7月14日 (木)

洪水被災者支援から、紛争国内避難民支援へ

 2011年7月10日をもって、ジェンの洪水被災者支援事業は、無事終了しました。
この事業はパキスタンが破壊的な大洪水に見舞われ、国内全土が重大な被害を受けた2010年8月に開始しました。緊急事態への対応を専門とするジェンは、この状況を受けすぐに動き出し、はじめにハイバル・パフトゥンハー州南部のコハート県へ入りました。ジェンは洪水被災者にテント・ベッド・毛布・ストーブ・衛生用品・キッチン道具など、食糧以外の物資を配布しました。

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 その後、ペシャワールから約30km北東に位置するチャルサダ県において、3ヵ月間のシェルター支援事業を実施しました。この事業では、2800世帯の被災者を対象としたシェルター作成キットの配布を行いました。

 緊急対応期の支援が順調に進み、ジェンは活動の分野をシェルター支援から農業支援へと転換しました。この支援は緊急・回復期の活動に位置付けられます。

生計のための農業支援事業は、洪水により被災したチャルサダ県の農家の方々の収入源を回復させることを目的として設計されました。この事業では、7ヵ月間にわたり、農家2375世帯の土地の修復・整地、農業に必要な物資の配布、効果的に農作物を育て販売するための専門家による研修を行いました。

110714_110222_distributionuc_utmanz この支援によって、農家の方々は収穫した農作物を家族の食糧に充てるだけでなく、市場で販売し、来季の作付け用に蓄えることが出来るようになりました。同事業は政府当局や、コミュニティの年長者達にも高く評価され、同事業もってジェンの洪水対応の支援は終了となりました。

 今後ジェンのパキスタンでの活動は、デラ・イスマイル・カーン県で暮らす国内避難民を対象とした比較的長期の事業へと転換していきます。支援の対象となるのは、南ワジリスタン管区から紛争を逃れてきた避難民の方々です。

 この新事業はペシャワールから約280km南、パンジャブ州と接するデラ・イスマイル・カーン県で開始します。同事業では、ヤギの配布と飼育トレーニングにより、国内避難民の方々が生計手段を取り戻し、自立した生活ができるようになることを目的とした支援を行っていく予定です。

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7月 14, 2011 緊急支援 |