洪水被災地のひび割れた畑が元通りに―もうすぐ収穫
イナヤトラーさんは、昨年パキスタンを襲った破壊的な洪水の被害者のひとりです。イナヤトラーさんの住むケルベラ村は、洪水の被害が最も大きかったチャルサダ地区のケヤリ河岸にあります。
彼は息子4人を含む家族と共に、1エーカー(約0.4ヘクタール)の畑にサトウキビや麦などを栽培する農業を営んで生活していました。地主との関係は良好で、種、農薬、農具はイナヤトラーさんが負担し、農作物の利益は対等に分け合う方法を取っていました。
2010年7月29日にケルベラ村を襲った洪水は、サトウキビ畑を含むすべての財産を奪ってしまいました。その後、イナヤトラーさん一家は親戚の家で一か月間の避難生活を送らざるを得ませんでした。その後、イナヤトラーさんは親戚からお金を借りて家を再建しました。
洪水の後の畑は耕すことができないほど地面が割れて乾燥していました。その土をまた使えるようにするには膨大な費用が必要です。洪水後すぐに現地入りしたJENのアセスメント・チームと農民組合が話し合い、イナヤトラーさんはJENの畑修復事業の対象者として選ばれました。
間もなくイナヤトラーさん一家の農地は整備され、野菜の種や農薬や農具もJENから供給されました。今ではイナヤトラーさんの畑は種まきが終わり、かぼちゃとオクラはすくすく育っています。あと一か月ぐらいで収穫できそうです!
5月 12, 2011 北西部大洪水 被災者緊急支援 | Permalink