JEN畑修復事業の対象者からの報告:努力と見返り
パキスタンは世界で6番目に人口の多い国です。人口の67%が農村部に住み、ほとんどが農業で生計を立てています。総人口の32%が貧困レベル以下に置かれており、GDP成長率も農作物の生産に頼っています。
2010年7月29日に起きた大洪水の被災者のひとりであるマズラーさん。彼の畑も洪水で破壊され、農作業ができなくなりました。自力では畑の修復が難しくなっていた時、洪水後すぐに現地入りしたJENのアセスメント・チームと出会いました。
畑修復事業の対象者として、マズラーさんの農地は整備され、野菜の種や農薬、農具も供給されました。マズラーさんは収穫前の訓練にも参加し、JENの農業専門家の指導通りに種蒔きをしました。
生産性を高めれば利益が上がりますが、皆が皆できることではありません。野菜を育てる前に、有利な条件や起こり得る問題について注意深く考える必要があります。生産物を市場に出す時も同じです。マーケティング能力は、農作物の販売量に直結します。
JENは研修参加者に対し、収穫手法、包装の仕方、オクラ・ひょうたんなどの野菜の格付け方法など、専門家が具体的に説明を行います。マズラーさんもこの研修に参加したあと、栽培してあるオクラを新しい手法を使って収穫・包装しました。
地元市場では従来の方法で包装されているオクラは5キロ入り1袋が150ルピー(約150円)です。しかし、マズラーさんのオクラは地元の市場で1袋220ルピーで売れました。
彼は今、1日約45キロのオクラを収穫しています。今日はお店の人から50袋の注文を受けて、マズラーさんは大喜びです!「農作業が再開できる機会を与えてくれたJENに感謝している」とマズラーさんは話しています。
5月 19, 2011 | Permalink