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2010年12月 9日 (木)

ラザ・カーンさんの物語

101209  ザンガル・コローナ村(森林の人家)はチャルサダ県アーグラ地区に位置する小さな村です。大半の住民は普段から貧しい暮らしをしており、日常的なニーズを満たすことも困難です。困窮しているこの村では、基本的な人権さえも知られていません。住民は農業で生計を立て、土で作った家の中で暮らしています。

 調査を行っていたある日、ラザ・カーンさんという家を失ったおじいさんと出会いました。その時、おじいさんは裸足でした。61歳のラザさんは3人の息子と5人の娘を授かっています。村の家は土で作られているので、2010年7月29日の壊滅的な大洪水は家を含む全てを奪っていきました。

 ラザ・カーンさんは次の様に語りました。

「私はこのまま冬が到来することが大変心配でした。家族の事はもちろん、家畜の2頭の牛の事で頭がいっぱいになっていました。ある日、誰かが被災家屋の調査に来ているという事を耳にしました。その後、その人たちはジェンであることを知ったのです。彼らは私の家を訪れ、全壊した家屋を調査しました。そして、その翌日、住居修復物資の引換券を手渡してくれました。私は住居修復物資を受け取ったら、すぐに、トタン板を使って家族と家畜の部屋を作り始めることができたんです」

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「この家は私にとって、とても大切なモノです。寝室であり、客間であり、台所であり、全てであります。とても意味のある支援に感激しています。ご多幸を祈ります。」

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ラザさんは、この家は私にとって、とても大切なものだと言っています。外壁に装飾された造花は嬉しさの現れのようです。

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ラザ・カーンさんと彼の部屋。

12月 9, 2010 北西部大洪水 被災者緊急支援 |