【速報】洪水の夜のこと
ラフマン・グルさんはグンバット地区で妻と4人の娘、2人の息子と暮らしていました。
あの日の夜、ラフマン・グルさんが家族と部屋で寝ていると、部屋の中にものすごい勢いで水が入ってきました。彼は起き上がり、部屋が水で満たされていく様子を見て、どうしたらこの部屋から脱出できるか考えました。それと同時に、この部屋の壁があと何分位、水の勢いに耐えることができるのかを考えました。そして、すぐに14歳の息子を起こし、隣人に助けを求めるように言いました。ラフマンさんが息子と共に外へ出ると、隣人の家は既に崩れていました。再び家の中に戻ると、部屋は水で溢れていました。
彼の妻は、懸命に、2人の娘と1人の息子を食器棚の上に座らせようとしました。屋根の一部が崩れ落ちた時、彼女は1歳6か月と3歳の娘たちをきつく抱きましたが、娘たちは彼女の腕から離れてしまい、濁流の中に消えてしまったのです。翌日、隣人の助けで彼らの家の外で娘たちの遺体を見つけました。ラフマンさんは、神から授かった大切な贈り物を失ったことを、深く悲しみました。彼と彼の家族にとって、耐えがたいことでした。
ラフマンさんの娘たちが濁流に飲み込まれた場所。
既に水はひいています。
ラフマンさんは、街の市場で荷物を積み下ろす仕事をしています。彼は2人の娘を失っただけではなく、彼の家もかなりのダメージを受けています。今、彼は残された家族を養うために町に行くか、家を再建するかどうか、悩んでいます。彼の隣人たちは、彼らに住む場所や食事を提供してくれますが、2人の娘を失った悲しみから立ち直り、家が再建するまでには、まだまだ時間が必要です。そして、彼と彼の家族には、まだ何も支援が届いていません。
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8月 19, 2010 北西部大洪水 被災者緊急支援 | Permalink