同じ太陽の影で
スワビ県パンジュビル地区でニーズ調査のため、JENスタッフがある家を訪れ、女性に面会していた時のことです。老人が部屋に入ってきて、気分が悪そうにしていました。「どうしたのですか?」とスタッフが尋ねると、彼はこう答えてくれました。
「国内避難民の登録所に来るのは今日が二度目なのです。食料や支援物資を受けるためには、家族の登録を行わなくてはいけません。そのため登録所へ向かったが、登録所では何千人もの人が長い列を作って順番を待っていました。お年寄りや女性にとって、太陽がジリジリと照り付ける中、何時間も自分の順番を待つことはとても大変なことなのです。どれだけ待っても自分の番がこないこともあります。
一滴の雨もなく、異常なまでに暑い。多くの人がこの暑さに耐え切れず、意識を失う人もいます」
彼らの多くは、スワート、ブネール、カラムなど比較的涼しい地域の出身者です。この地域の夏はとても過ごしやすく、またピクニックコースも豊富なため、夏休みにはたくさんの観光客が訪れます。
老人は続けました。
「同じ太陽の下で、スワートでは何時間働いても暑いと感じたことはなかったのです。しかし、今は環境の違いを感じます。食べものも、ベッドも、フライパンも不足しているし、新鮮な湧き水もないのです。そして同じ太陽とは思えないくらい暑いのです。
私は、この先、(避難民の)登録を済ませることも、政府や関係機関から支援を受けることもないでしょう」
JENのスタッフは、政府登録の有無に関わらず、彼の家族に生活物資を届けたいと思いました。
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