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2009年6月25日 (木)

スワートの勇敢な女性

090625_brave_lady_of_swat1_low  私はフィールドアシスタントの一人として、先週からJENでの仕事を始めました。

 スワビ出身の私は、以前は現地機関で働いていました。JENでの仕事は、コミュニティの人々と直接話をすることで、彼らの抱える問題を直に知ることができるので、とてもやりがいがあることだと感じています。

 JENが支援を開始したマルダン県ナライ地区で、私は国内避難民の家族が暮らす学校を訪ねました。生活環境は、日に日に悪化しているため、避難先で生活する人のなかには、そこに訪れた私たちJENスタッフをみて、まるで天使のようだという人々もいました。また、私は、ナライ地区で家族を支える一人の女性にも出会いました。

 彼女は、7人の子どもをもつ一方、夫は障がいを抱えているため十分な稼ぎがないことを打ち明けてくれました。かつて彼女たちは、紛争の中心地であるスワートでお店を営んでいましたが、この唯一の収入源だったお店から今は遠く離れ、国内避難民となった彼女らの生活を支える収入はありませんでした。090625_brave_lady_of_swat2_low

 しかし、その女性は一方で、マルダン県に来て、嬉しい経験も話してくれました。

「避難民としての生活が厳しくなる中、私は家族のために何かしなくてはと思い立ったものの、何をしたらいいか分からずにいました。そこで、近所の人々に相談をしてみました。

ある女性が私に、女性用の服を縫うことはできるか、と尋ねたので、私は、もちろん、と答えました。マルダンでホストファミリーと暮らすその女性は、何処からか調達したミシンと糸、そして針を私にくれました。私は近所に住む女性のために服を作り始め、お金を得ることができました。

すると、ほかの村の女性たちからも服作りの依頼があり、今では家族のための食料も、夫のための薬も買うことができています。すべては、私を助けてくれた近所に住む人々の優しさのおかげです。彼らの支えなしには、自分の技術を活かし、稼ぎを得ることはできなかったでしょう」

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このたびの緊急支援に、

皆さまの、ご支援をよろしくお願いいたします。

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または、info@jen-npo.orgまで

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6月 25, 2009 支援物資配布緊急支援 |