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2009年5月21日 (木)

現場での思い出

090521_memories_2  ここ3ヵ月間というもの、私は事業を行っているフィールドではなく、イスラマバード事務所で働いています。JENで働き始めて以来、これほど長くオフィスワークをするのは初めてのことです。整然としたきれいなオフィスでのチームワークはとても楽しいですが、一方で現場でのチームワークを懐かしく感じています。

 
 私はJENでこれまで、フィールド・スタッフとして、カシミールの山中や険しいバロチスタンの山あいの地域で支援活動を実施していました。以前、いくつかのプロジェクトをカシミールで同時に行うため、一度に25人ものスタッフが集まったことがありました。日本からの国際スタッフとパキスタンの現地スタッフが共に力を合わせて支援を行ったことが、とても懐かしいです。チームワークはいつも最高でした。互いから多くを学び、寝食を共にし、そして夜にはジョークを言って笑いあいました。090521_memories3_2

 時おり東京本部スタッフが出張で現場に来ることもありました。東京本部スタッフ、パキスタン駐在日本人スタッフ、パキスタン現地スタッフ、カシミール駐在スタッフの全員が、顔をあわせて共に働いたことは、とても貴重な経験でした。

090521_memories2_2  しかし今は、情勢不安定のため、日本人スタッフが現場に出張することが難しくなりつつあります。日本人スタッフ、パキスタンスタッフ、カシミール駐在スタッフが現場で一緒に働いた時間がとても懐かしく感じられます。再びみんなで働けるような日がやってくることを心から願っています。

5月 21, 2009 事務所・スタッフ |

2009年5月 7日 (木)

お母さんの心配事

 パキスタン北西部のFATA(連邦直轄部族地域)に住む多くの人々は、治安の悪化に伴い北西辺境州への避難を余儀なくされています。
 JENがニーズ調査を実施している北西辺境州の難民キャンプでは、避難民の間で健康や安全、将来の仕事など不安な事が多く話題に出ます。中でも、子どもたちへの教育は、特にお母さんたちにとって大きな心配事のようです。学校が不足している為、キャンプに住む全ての子ども達が学校に行けないからです。

 ニーズ調査の過程で、2人の息子と3人の娘を持ち、夫を亡くした女性と出会いました。

 彼女は
 「ここでは学校が不足している上、地域によっては、女の子が勉強することを勧めていないところもあります。私は幸運にも、2人の息子と2人の娘を学校に通わせることが出来ました。ただ、もうひとりの娘は、年齢が低いのでまだ学校へは通っていません。

 娘たちがまだ学校へ行けていなかった時のことです。他の子どもたちの通学風景を、子どもたちは毎日羨ましそうに眺めていました。そのときに、どうしても学校には行かせたいと思ったのです」と言います。

 彼女はこう続けます。
 「私は家を失いました。今は自分がもともと生活していた村にも住んでいません。でも、そんな事よりも、子どもたちが勉強を続けられない環境である事が、今一番の心配です」

5月 7, 2009 |