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2008年12月18日 (木)

羊を余すところなく使う

081211_3_   ここバロチスタンでは、人びとは冬に干し肉(ランデーミート)を食べます。地元の人によると、この干し肉を食べると、寒い季節でも体温を保てるそうです。この干し肉を作る過程がとても興味深いので、ご紹介しましょう。(写真左:調理されたランデーミート)

1. まず羊を絞め、注意深く皮を剥ぎます。
2. 全ての内臓を取り除き、肉・脂・骨を分け、それぞれ細切れにして、塩を塗ります。
3. それらを日干しします(写真右)。夜間は露から隔離して乾燥させるために、布やビニールシートをかけます。3か月ほど日干しし続け、ぱりぱりになったら食べ頃です。081211_1__2

 冬の間、人びとはこのランデーミートを2日おきに食べます。また、来客がある時もこの肉を調理します。興味深いのは、この肉を調理する時、調理油ではなく乾燥させた羊の脂身を使うところです。とても美味しい料理です。

 この地域の人びとはもてなしの心ホスピタリティに溢れており、ジェンのスタッフが調査や物資配布のために村を訪れると、どこへ行ってもランデーミートを強く勧めて勧めてくれます。けれど、これを毎日食べるのは厳しいものがあります。

081211_4_  なぜなら、このランデーミートを消化するには強い胃腸が必要だからです。ランデーミートは冬の伝統的な食べ物であり、とても重いので暑い夏に食べることはできません。

 剥いだ皮もとても重宝されています。皮は、首の部分を残し強い糸で剥ぎ合わせてから、水を入れます。この中に入れておくと、夏は冷たいまま、冬は暖かく水を保っておくことができるのです。気温がマイナスになっても、この中に入れておけば水が凍ることはありません。いわば、羊の皮製の水筒ジェリカンです(写真左)。

12月 18, 2008 |