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2008年12月25日 (木)

神の許しを求めて-地震の被害を受けた村での発見

20081225_tauba_chongizerin_low_3  ニーズ調査でジアラット県のチョンギ・ゼリン村を訪れた際、テープが引き出され壊されたカセットが沢山道に落ちているのを見つけました。子どもたちは、いまも壊れたカセットで遊んでいます。避けて歩くのが難しいくらい、とても多くの壊れたカセットが落ちていました。

 村の老人のジア・ウル・ハックさんに、その理由を聞いてみました。するとハックさんは次のようなことを話してくれました。多くの村びとたちは、地震が起きた理由を神からの警告だと考えているのだそうです。イスラム教で禁じられている悪事や罪を止めるよう、神が人びとに警告するために、地震を起こしたということです。

 村びとたちは、神の許しを乞う行為である「タウバ」を行うことを決めたのだそうです。多くの人びとが、イスラム教では音楽が禁じられていると考えているため、「タウバ」を実践するために音楽テープを粉々にしたのだそうです。20081225_tauba_chongizerin_1_low_3

ジェンは現在、バロチスタン地震の被災者へ、緊急支援を実施しています。皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。 ご寄付はこちらまで クレジットカードによる寄付

12月 25, 2008 |

2008年パキスタン支援を振り返って

2008年も残すところ、あとわずかとなりました。本年も皆さまの温かいご支援により、パキスタン現地での支援活動を実施することができました。

本年はハベリ群での教育環境改善支援を中心に活動しました。具体的には、地震で壊れた学校再建・建設と、学校の生徒・先生、そして地域住民の皆さんを対象とした防災教育・衛生教育を行いました。また10月末にバロチスタン州にて発生した地震の被災者に対して、緊急支援活動を11月上旬より開始しました。間近に迫った厳しい冬を被災者の皆さまが乗り越えられるよう、越冬用テントや生活用品、家屋再建のための道具などの配布を行いしました。現在も、現地の人びとが今後自分たちの手で、自分たちの生活を再建できる基礎づくりの支援を継続して行っています。

2009年はバロチスタン州での地震被災者支援を中心に活動していく予定です。引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

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12月 25, 2008 パキスタン地震 緊急支援事務所・スタッフ支援物資配布 |

2008年12月18日 (木)

羊を余すところなく使う

081211_3_   ここバロチスタンでは、人びとは冬に干し肉(ランデーミート)を食べます。地元の人によると、この干し肉を食べると、寒い季節でも体温を保てるそうです。この干し肉を作る過程がとても興味深いので、ご紹介しましょう。(写真左:調理されたランデーミート)

1. まず羊を絞め、注意深く皮を剥ぎます。
2. 全ての内臓を取り除き、肉・脂・骨を分け、それぞれ細切れにして、塩を塗ります。
3. それらを日干しします(写真右)。夜間は露から隔離して乾燥させるために、布やビニールシートをかけます。3か月ほど日干しし続け、ぱりぱりになったら食べ頃です。081211_1__2

 冬の間、人びとはこのランデーミートを2日おきに食べます。また、来客がある時もこの肉を調理します。興味深いのは、この肉を調理する時、調理油ではなく乾燥させた羊の脂身を使うところです。とても美味しい料理です。

 この地域の人びとはもてなしの心ホスピタリティに溢れており、ジェンのスタッフが調査や物資配布のために村を訪れると、どこへ行ってもランデーミートを強く勧めて勧めてくれます。けれど、これを毎日食べるのは厳しいものがあります。

081211_4_  なぜなら、このランデーミートを消化するには強い胃腸が必要だからです。ランデーミートは冬の伝統的な食べ物であり、とても重いので暑い夏に食べることはできません。

 剥いだ皮もとても重宝されています。皮は、首の部分を残し強い糸で剥ぎ合わせてから、水を入れます。この中に入れておくと、夏は冷たいまま、冬は暖かく水を保っておくことができるのです。気温がマイナスになっても、この中に入れておけば水が凍ることはありません。いわば、羊の皮製の水筒ジェリカンです(写真左)。

12月 18, 2008 |

2008年12月11日 (木)

農家の朝食

200812111_low    スタッフが「伝統的な朝食をみんなで食べよう」と言い出したので、スタッフ全員いつもより早く出勤してオフィスで朝食を取ることにしました。

 写真がその朝食です。脂で光を反射している写真奥の料理は、ビーフを煮込んだ「ニハリ」というシチューです。時計回りに、右手がダール(豆)のカレー、手前がゼラチンたっぷりの羊の足のシチュー、左がプラタというチャパティ(パン)を油で焼いたものです。左手手前は、クスクスのような小麦粉でできた甘いデザートです。私にとっては考えられないほど重い朝食ですが、スタッフはみなおいしそうに食べていました。

 これは、伝統的な農家の朝食で、人びとは重労働に耐えるため、朝から肉と油をたっぷり取るそうです。ジェンのスタッフは、日頃はライトな朝食を食べます。200812112_low_2

 読者の皆さんも、パキスタンにいらっしゃったら、ぜひ異文化体験としてチャレンジしてみてはいかがでしょう?

12月 11, 2008 文化、生活、習慣 |

2008年12月 8日 (月)

パキスタン南西部地震~被災者の声、その4(終)~

081208assesment  ただ、今後のことを考えると不安もあります。

 ジェンから受け取ったテントは品質も良く暖かいため、冬を越す観点からはとても満足しています。しかしながら、家族の数が多いため、ひとつのテントでは十分ではありません。

 また、冬は雪のため建設作業ができないので、家の再建を始めるのは春になるでしょう。けれども、冬の間は防寒や食べ物の確保にお金を使わなければならないため、家の再建資金は殆ど手元に残らないと思います。

 はやく政府から、資金支援が受けられればと願っています。

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12月 8, 2008 |

2008年12月 4日 (木)

パキスタン南西部地震~被災者の声、その3~

081127interviewee_abdullatif_torzaw  地震の直後、軍からテントを受け取りましたが、冬用のテントではありませんでした。

 今でさえマイナス10度にも下がっている気温を考えると、そのテントで冬を越すことは全く無理なことでした。来たるべき冬のことを考えるととても心配で、暖かい土地へ移住することも考え始めていました。

 そのような折、ジェンから越冬用のとても暖かいテントを受け取ったのです。おかげで、自分たちの土地を捨てることなく、畑の世話をしながら家の再建を行うことができるようになりました。

つづく

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12月 4, 2008 |

2008年12月 1日 (月)

パキスタン南西部地震~被災者の声、その2~

081127house_abdullatif_torzawar_u_2  山でさえ地滑りでその姿が変わってしまうほど、とても大きな地震でした。

 殆どの家が崩れ落ち、かろうじて残された家も部分的にしか残っておらず、住めるような状態の家はありません。私の家も、山から落ちてきた巨石に壁や部屋をつぶされました。

 その石は、眠っていた私の息子の目と鼻の先を転がっていったのですが、息子に殆ど怪我がなかったのは不幸中の幸いでした。その石はいま、私の家の庭にあるのですが、とても重くて大きいため動かすことができません。

つづく

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12月 1, 2008 |