地震から3年を経て
政府主導による耐震構造家屋の配布支援が軌道にのり、また、ジェンにより繰り返し行っている地震教育や衛生教育などのワークショップも人びとに知識として浸透しはじめています。
地震から3年を経て、この村に、「天からの戒め」という誤った解釈をする人はいなくなったと言います。皆、地震のメカニズムを正しく理解している様子でした。しかし、時折この地方を襲う落雷や強風が、人びとに地震の恐怖を思い起こさせることを知りました。電気の供給も十分でない孤立した山間地で自給自足の生活を営む小さなコミュニティに生きる人びとの声に、地震への恐怖がどれほどだったかを知らされる事になりました。
訪れた家庭では、緊急支援物資として配布したジェラルミンの衣装箱が、居間や寝室に整然と並んでいました。配布した鍋も、すっぽりと食器棚に並び、日々の食事の準備に欠かせないキッチン道具として重宝されています。
人びとは異口同音に、「地震によって一瞬のうちに家や家財道具、家畜など、すべてを失ってしまいました。しかし、生活を再スタートする道具を得たお陰で、生活基盤の建て直しの大きな一歩になりました」と語っていました。
(写真上:地震前に建っていた家に、耐震構造建築の家を増築した受益者)
(写真中:ジェラルミンの箱を今も大切に使っている受益者)
(写真下:戸棚にはジェンが配布した鍋が)
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バロチスタン地震による被災者への、緊急支援をスタートしました。
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11月 13, 2008 パキスタン地震 緊急支援支援物資配布 | Permalink