支援の届きにくい町、バーグ
10月11日(火)より、2名のスタッフ(玉利清隆とシリル・カッパイ)がムザファラバード(Muzaffarabad)の南、バーグ(Bagh)という町で被災状況の調査を開始しています。
イスラマバードは10月でも昼間は30度まで気温が上がる温暖な気候ですが、バーグ周辺は山がちな地域で、気温も低く今後間もなく寒さが厳しくなると予想されます。
バーグに向かう道は、山岳地帯で土砂崩れで道がふさがっている上、交通渋滞で、通常なら4時間のところ9から10時間かかる状況です。また、バーグでは宿泊できる場所がなかったため、玉利とシリルは車中で一晩過ごしました。
日本大使館の情報では、バーグでは9割の建物が倒壊し、1万人以上の死者が出ています。多くの団体がイスラマバードの北、ムザファラバードに入っており、幹線道路沿いは既に支援が始まっています。しかし、そこから一歩入った周辺地域では、未だ遺体の収容もできていないところもあり、支援がまだ届いていない状況です。
JENは過去に2001年のインド、2003年のイラン、2004年のスマトラ沖地震など、いずれも大きな町の郊外で支援が届きにくい場所で活動を行なってきました。今回も特に交通の便が悪く、支援が行き渡りにくい地域に、適切な支援を届けるべく、迅速に活動を進めて行きます。
JENは今回の地震被災者支援のため、緊急募金の受付を開始します。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。
郵便振替口座番号:00170−2−538657
口座名義:JEN
※通信欄に「パキスタン」とご明記ください。
10月 13, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | Permalink
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