2008年5月 1日 (木)

クリケットの奥義

20080428_pkisbcricket  パキスタンの人気スポーツは何といってもクリケットです。JENの事務所がある首都イスラマバードでも、子どもたちがクリケットをしている姿をよくみかけます。

 クリケットが盛んな国はパキスタンの他にイギリス、スリランカ、インド、南アフリカ、オーストラリアなどです。JENスタッフによると、パキスタンのクリケットの特徴は、「オーストラリアや南アフリカは“頭”でプレーするが、パキスタンは“ハート”でプレーする」ところだそうです。

 治安の悪化ばかりが注目されがちなパキスタンですが、街角でクリケットを楽しむ子どもたちを見るとほっとした気持ちになります。JENの事業地バーグでも、地震により心に傷を負った子どもたちを癒せるよう、スポーツを通した心のケア事業を続けて行っていきます。

5月 1, 2008 生活、風土、習慣 |

2008年4月17日 (木)

ものくばりの心得

080415_pk  最近、JENのフィールド事務所に学校からリクエストが届きます。それは「テントを設置するのを手伝ってほしい」というお願いです。バーグ県での学校再建は大幅に遅れているため、一時的な措置として、2008年度に入り、他団体が教室用テントを配布しました。しかし、新しいテントを受取ったものの、そもそも大型テントなど自分たちで設置したことのない先生たちは、説明書を片手に途方にくれているようです。

 JENも2006年1月から4月にかけ、学校用テントを配布しました。そのテントはJENスタッフが村人の協力の下、一緒に設置し、その後もJENが定期的にモニタリングし、修復なども行ってきました。今回はJENが配ったテントではありませんが、学校からのリクエストに答え、村人たちと一緒になってテント設置を手伝っています。

 配布、というと「物を配るだけ」というイメージがあるかもしれません。しかしJENの配布は、ただの「物の移動」ではなく、購入から配布までつねに受取る人や使う人の気持ちを考えて行っています。そしてその物が地元の人々の自立を促進するよう配慮しています。

4月 17, 2008 企業の皆さまからのご支援 |

2008年4月 3日 (木)

春の表情

080401_pk  雪で覆われた山々も雪解けが始まり、カシミールに春がやってきました。イスラマバードから事業地バーグまでは、ひたすら曲がりくねった山道を車で8時間走ります。車窓からの風景は、まるで日本の田舎を思わせます。

 春、果物の花が咲く季節。今は杏の花やりんごの花が咲き乱れています。事業地までの道すがら、インド側に広がる雪山を眺めながらのお花見は、日本の風情さながらです。事業地も少しずつ暖かくなり、厳しい冬を乗り越えた地震被災者の方々の表情も穏やかに見えます。

4月 3, 2008 生活、風土、習慣 |

2008年3月19日 (水)

家の中でも防災教育

20080103  バーグ県ハベリ郡での学校防災教育ワークショップが完了しました。現在、各学校や家庭を訪れ、ワークショップの効果をはかる事後評価を実施しています。

 ワークショップでは国際協力機構(JICA)から供与していただいた教科書を活用しました。教科書が大のお気に入りで、毎日読んでいるというスランガ女子中学校に通うウズマちゃん(11歳)。JENが行った評価テストは満点でした。「ワークショップでもらった絵本が大好きです。今は妹やお母さんにも読んで聞かせてあげています。」

 JENは地域全体の防災教育知識を高めることを目的として、教員研修、保護者と生徒向けのワークショップを実施しています。このように家庭の中で語り継がれていくことが、知識普及のための大きな第1歩なのです。

3月 19, 2008 地震教育 |

2008年3月 6日 (木)

カシミール流冬休み

080306_mofa  雪が積もる間、標高の高いところにある学校では3ヶ月ほどの長い冬休みがあります。JENの学校建設現場も1月から雪に覆われていましたが、やっと雪解けが始まりました。

 ある日、冬休み中の生徒の家をのぞいてみると、女の子たちが集まっていました。「学校がお休みの間、いつも何をしているの?」と聞いたところ、口をそろえて「もちろん宿題」と答えます。しかし手元にはノートとペンではなく、小石が転がっています。そこで、「先生には内緒だから本当は何をして過ごすの?」と聞いてみると、「かくれんぼとお手玉」という答えが返ってきました。

080306_mofa_2  カシミールの子どもたちは小石を使ってお手玉をします。大自然と一緒に生きる子どもたちならではの遊びだと感心するのと同時に、子どもたちの楽しみは日本もパキスタンも一緒なのだと思いました。

参考情報:バーグ県ハベリ郡にある学校の冬休み期間は12月15日~3月1日

(左上写真:雪に埋もれる建設現場、右下写真:小石でお手玉)

3月 6, 2008 生活、風土、習慣 |

2008年2月21日 (木)

生活に役立つ支援

0802202007octpkunicefwesbadhal_5  事業地訪れると、たくさんの人が私たちの周りに集まってきます。

 バーグ県ハベリ郡にあるアコリ・ワラ・バラ男子小学校のハーン先生が、地震直後から今までの復興の様子を語ってくれました。

 「地震直後の混乱の中、JENがやってきた日のことを未だに覚えています。84歳になる私の父は、カシミール人以外の人を見たのは人生で初めてのことだと言っていました。というのも、私たちの村は道路から3時間歩いた山の中にあるからです。

 そこにJENは、テントの配布や学校の備品の配布だけでなく、防災教育や衛生教育なども行ってくれました。衛生教育を受ける前、生徒たちの爪はいつも伸びきっていて、汚れた洋服でも気にせずに着ていました。

 今は毎朝、子どもたちの手をチェックし、汚れている場合はJENが設置した水道で手を洗うよう指導しています。また、日々の衛生が病気の予防につながることを知った子どもたちは毎日清潔な制服を着て学校に来るようになりました。

 JENの支援はこれからも私たちの生活に役立っていくと思います。」

2月 21, 2008 衛生教育 |

2008年2月 7日 (木)

JENオリジナルカレンダー

080206  JENの事業は、支援者の皆さまを始めとする多くの人たちに支えられて実施されています。現地で活動を円滑に進めるうえで大事なパートナーの一つが「業者さん」です。

 今年は、学校用家具の調達などでお世話になった「業者さん」からのご厚意でJENオリジナルカレンダーを製作してもらいました。

 それぞれの月に、各国でのJEN事業の写真が使用されています。2月は新しい水飲み場で微笑むパキスタンの男の子、3月はイラクの学校の元気いっぱいな女の子たち、8月は中越沖地震で壊れた障子を貼り直す新潟ボランティア「おなはし隊」。

 このカレンダーを、JENが支援している地震被災地カシミールの学校や、地元政府機関の方たちにも差し上げました。紛争や災害を乗り越えようとしている世界各地の人々の姿が、地震から立ち直ろうとしているカシミールの皆さんにとっても、励ましになればと思います。

限定5名  JENオリジナルカレンダー(Made in Pakistan)を差し上げます。

お申込みは、「お名前、ご住所、電話番号」を記載の上、info@jen-npo.orgまでご連絡ください。

2月 7, 2008 事務所・スタッフ |

2008年1月24日 (木)

「お・か・し」の避難訓練

20080103pkchangarzerinchildrendpw_3  雪が降り積もる中、バーグ県ハベリ郡の子ども達を対象に避難訓練を実施しました。

 JENは、昨年度より、教員研修を通じて学校防災教育の普及を行ってきました。今回は、研修を受けた教師が中心となって、子どもたちとその保護者と一緒に避難訓練を行うことにより、より自主的で実践的な知識が身につくよう活動を行っています。

 避難訓練をするのは全員初めての経験。1回目の練習では、「地震です」と先生が叫ぶと、みんなパニックになり、押しあったり、駆けだしたり、大騒ぎしていました。そこで、小学校のころ、学校で教わった「お・か・し」の避難訓練の原則を伝えると、今度はみんな上手に教室から避難することができました。次に地震が起こったときは、きっとみんな無事に避難することができるでしょう。

(注:「お・か・し」=押さない、駆けない、しゃべらない)

1月 24, 2008 地震教育 |

2008年1月10日 (木)

カレーなる新年

20071211pkunicefweschanjar_20 新年明けましておめでとうございます。イスラマバード事務所長の山田絵美です。

2008年最初の日を事業地バーグ県ハベリ郡にて迎えました。元旦のお食事は残念ながら御節でなく、カレーでした。

JENパキスタンの地震被災者支援は3年目を迎えました。これまで、学校用テントの設置、学校再建、学校給水施設・トイレの設置、衛生教育、地震防災教育を通した心のケアの実施など、教育支援を中心としたさまざまな被災者支援事業を実施してきました。

2008年はさらに山奥にある地域、べディ区に住む被災児童への支援を中心に行っていきます。治安の悪化ばかりが報道されるパキスタンですが、そんな中でもカシミールの被災地の人々は日々たくましく生きています。本年もJENパキスタンへの応援をよろしくお願いいたします。

1月 10, 2008 事務所・スタッフ |

2007年12月27日 (木)

3校目の学校を再建中

20071227mofahotarschool_7 パキスタンは、日本よりも一足早く、犠牲祭と呼ばれる祝日を終え、12月21日に新年を迎えました。例年通り、カシミールの山々は雪に覆われ、1年で最も寒い季節です。

極寒の中、外務省、個人・団体の皆様のご支援のもと、バーグ県ハベリ郡にて地震により倒壊した学校の再建を行っています。JENはこれまで2校の学校再建を完了しました。今回の学校で3校目の耐震構造の学校建設となります。

現在は耐震構造設計の要となる基礎工事の真っ最中です。 すでに完了した2校と同様、現在再建中の学校も山の中腹にあり、非常に難しい立地条件の下、事業を実施しています。 一刻も早く、子どもたちが安心して学校に通うことが出来るよう、事業を進めています。

12月 27, 2007 学校再建事業 |