2022年6月23日 (木)

女子小学校「アリ・シャライ」の事業前の様子

ジェンは衛生環境の改善と生徒の就学(特に女子生徒)の増加を目指し学校インフラの改善を行っています。その一環として、施設の修復と新設を行っています。

写真(1)は、クラム県上部地域にある政府女子小学校「アリ・シャライ」での事業開始前の様子です。

この学校では、修復が必要な教室が2つのところに、225名の生徒が学んでいます。そのため、生徒はテント内で、授業を受けることもあります。教室の数が不足しているため、このテントが張られた場所に、教室を新たに建設しています(写真2)。同時に、既存の2つの教室も修復しています。

3月初旬からこの学校の教室の建設が着工し、土台作りが完成し、壁のレンガ積み作業をしているところになります。今後も引き続き、皆様に進捗状況をお知らせしたいと考えています。

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テント内で勉強している生徒の様子(コロナ禍前)

 

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教室の壁のレンガ積みの途中

6月 23, 2022 教育支援学校修復・建設水衛生改善 |

2022年4月23日 (土)

一歩ずつ進む建設作業

 サッダ女子中学校は、天候の影響を受け、ほぼ2カ月にわたって全面的に工事を中断せざるを得ませんでしたが、他の3校でも、天候の影響は大いに受けています。それでも少しずつ、作業を進めています。

マンドリ女子小学校では、2月初旬に、教室の脇に設置されるベランダの壁の左官工事が始まりました。

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ワルサック女子小学校では、トイレを2基新設します。1月中旬に、やっと建設を開始できたトイレ2基、浄化槽、浸水ピット(岩等を通ってフィルターの機能を持つ)も、1か月後には、トイレの大枠がほぼ完成し、浄化槽の左官工事も進んでいます。


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女子生徒たちが学びやすい環境が、一歩ずつ整ってきています。

4月 23, 2022 学校修復・建設 |

2022年3月15日 (火)

公立サッダ女子中学校の建設を再開できました

クラム県下部地域で、昨年12月初旬に新設や補修に着工した4校中の内、サッダ女子中学校は、特に悪天候の影響を受けて、1月は作業を中断せざるを得ませんでした。

2月も下旬になって、ようやく豪雨や厳しい寒さが少しおさまり、時折晴れ間がのぞくようになって、作業の再開にこぎつけました。それでも、寒さがかなり残っており、思う様に工事は進みませんが、ようやく梁を設置する工程を、屋根の骨組みが出来上がろうとしています。

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3月 15, 2022 学校修復・建設 |

2022年2月14日 (月)

パキスタンでの学校建設

紛争によって破壊された学校の校舎建設が進んでいます。

パキスタンでの学校建設の進捗報告です。

8校中、4校は基礎工事が終わり、12月中旬から下旬にかけてレンガを積んで壁を作る工程を完了しました。

この後、2週間ほど乾燥させます。

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写真は壁づくりの様子です。冬場は乾燥に時間がかかり、建設工事も思うように進まないこともありますが、建設作業に従事する人々は、子どもたちが一日も早く安全な環境で学べるよう、できる限りの作業を進めています。

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2月 14, 2022 学校修復・建設 |

2022年1月28日 (金)

「生徒に対する衛生教育」の支援活動について

JENの教育担当スタッフが衛生教育研修について、県当局、学校やコミュニティとの調整を行っています。各学校の教師と一緒に教材を準備し、昨年12月初旬から生徒を対象に衛生教育を開始しています。
現在は学校の冬期休暇期間(12月下旬から翌年2月末)のため、研修はお休みですが、今年3月上旬から再開する予定です。
写真は、衛生教育をバルコニーと呼ばれる教室の廊下を使って行っている様子です。学校建設・修復中のため、研修をバルコニーで実施することもあります。

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衛生教育をバルコニーで受けている女子生徒の様子

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石鹸を使った手の洗い方を実践中。真ん中にいる生徒が、
綺麗になった手を他の生徒に見せているところ

1月 28, 2022 水衛生改善 |

2021年11月 5日 (金)

新しい仲間、チーフエンジニアのユサフさん

私の名前はユサフ・アリです。パキスタンの首都(イスラマバード)から約245 km離れた、パキスタンの北西部の山々にあるスワット渓谷の出身です。私の故郷のスワットはその自然の美しさで有名であり、「パキスタンのスイス」と呼ばれています。

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私の故郷スワットの眺め

私は大学院で構造工学を専門に学んだ土木技師です。様々な分野やプロジェクトで13年の実務経験があります。多様なコミュニティと共に働いてきました。学校、医療施設、その他のインフラ施設、水衛生施設などの建設に携わった経験が豊富です。土木工学のスキルを通じて、私たちが住む環境の保全・創造・改善に取り組んでいます。

私は2020年9月から失業しており、それ以来仕事を探していました。 2021年7月、JENパキスタン事務所が、チーフエンジニアの募集を開始しました。私にとってその仕事は非常に魅力的でしたので、応募したところ、最終候補者に残りました。 面接後、幸運にも、私はチーフエンジニアのポジションに選ばれました。 JENの職員として、次世代のニーズに応える、長期的な工学的解決策を考案したいと思っています。

JENパキスタン事務所で働き始めて1週間が経ちましたが、私はパキスタンのすべてのJENスタッフが非常に高い専門性を持ち、とても協力的であることに気づきました。 JENパキスタン事務所で、プロフェッショナルなスタッフと仕事をしていることを光栄に感じています。このような環境で仕事をすることは、私のキャリアを向上させる絶好の機会です。また、私の経験と技術的専門知識を踏まえて、社会に貢献ができます。クラム県での業務開始を強く願うと同時に、自分のスキルを活かして、学生たちの学習環境を改善したいです。

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クラム県での「日本NGO連携無償資金協力(通称:N連)」事業で、さまざまな文書作成に取り組んでいるチーフエンジニアのユサフ・アリ

11月 5, 2021 事務所・スタッフ |

2021年9月22日 (水)

コロナ禍でのマスク事情

他の国々と同様に新型コロナ感染症はパキスタンで蔓延しました。限られた知識や物資しかない人々は病気から自分自身を守れず、犠牲者が続きました。政府はパキスタンの各地で都市封鎖、あるいは緩やかな都市封鎖を開始し、ワクチン接種も始まったのですが、コロナ変異種の出現や感染症への注意が足りないことがいまだ人々を苦しめています。

JENは、カシミール地方のミルプール県、ハイバル・パフトゥンハー(KP)州クラム県のコロナ感染症で苦しんでいる家族に、2ヵ月分の食糧を提供する支援をしました。この支援は新型コロナ感染症のピーク時に行われたため、コミュニティと政府から非常に高く評価されました。裨益者は愛する人を亡くし、仕事も失いました。家族を養う食べ物を買う余裕もありませんでした。

JENは、KP州D Iカーン県とシンド州タールパーカー県での生計支援プロジェクトを完了しました。裨益者の数が多く、JENは牛の飼料、機材、医薬品を配布しなければなりませんでした。JENはプロジェクト期間中、マスクを着けるように随時伝えていましたが、シンド州やKP州D Iカーン県のいくつかの離れた地域ではマスクが手に入らなかったため、そこでは多くの人がマスク着用できませんでした。コミュニティではウィルスから守るため別の方法を採っていました。女性も男性もショールを使って口と鼻を覆っています。

 

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9月 22, 2021 新型コロナ対策緊急支援 |

2021年8月 4日 (水)

クラム県での教育の苦悩

クラム県では、教育分野はこれまであまり注目されていませんでした。JENは、当初JENチームがこの地域で実施した調査で、現在の劣悪な教育環境の状況を考慮して、この地域でプロジェクトを実施することを決定しました。調査では、以下の教育や学校環境の悪化状況が明らかになりました。一部紹介します。

建物の状態は悪く、ほとんどの場合学校にトイレはありません。野外排便が行われております。それは、非衛生的で、生徒の健康を絶えず害するものです。加えて、過激派や宗派間の対立は、人々、特に子供たちに悪影響を及ぼしています。 事業対象地域でも同様の対立により、特に子ども達の心の健康がひどく損なわれていました。

JENチームは、生徒や教師と交流して、彼らの意見を記録しました。ザーラさんは政府女子小学校「カレッジコロニー」の優秀な生徒です。衛生教育について尋ねると、彼女は「手洗いについて少しは知っていますが、適切な知識は持っていません。」と答えてくれました。 ザーラさんは手洗いの手順は知りませんでしたが、衛生教育の内容に強い関心を示しました。

また、JENのスタッフは、この地域の紛争や闘争から生じる心理的問題についても、調査しました。彼女は「私はアートが大好きで、絵を通して自分の気持ちを表現したいと思っています。 何年もの間、私たちは自分たちの地域で宗派間の戦いに直面しました。 私たちは、これらの問題にうんざりしていて、幸せで恐怖のない人生を送りたいのです。 過去に宗派間の対立が激しかった頃、私たちは学校に行ったり、バザールを訪れたり、行事に出席している間、絶えず恐怖の中にいました。状況が少し良くなっていることを、神に感謝します。それでも私たちの地域では、常に宗派間の衝突の可能性があります。」と話してくれました。

政府女子小学校「カレッジコロニー」のミーナ・ナズ校長先生は、「私の考えですが、宗派間の対立は、学校中退や経済上の問題などを引き起こしたと思います。親も子ども達も学校に行くのをためらって、多くの子どもが授業を欠席したことを、ぼんやりと覚えています。その上、宗派間の衝突による学校の閉鎖は、子どもの行動に悪影響を及ぼしました。 子ども達は家に居るよう制限され、自由に遊ぶことができませんでした。彼らは、友達と会う機会を奪われ、それは明らかに彼らにマイナスの影響となっています。」と話してくれました。

学校での衛生教育については、同校長先生によると「私たちの学校の教師は、手洗い、爪を切ること、清潔な洋服を着ることなどの衛生教育の基本的な知識を持っていますが、正式な研修は受けていません。私たちは、この基本的な知識を生徒たちに教えたいと思っています。」ということでした。

また、JENの支援については、「私は、衛生教育について学ぶことに強い関心があり、心待ちにしています。 それを生徒たちに教えるだけでなく、自分の家にも応用したいと思います。また、JENによる心のケアの研修にも期待しています。 私たちのコミュニティは多くの苦しみを味わいましたが、今こそ恐れずに前進する時です。」と笑顔で、JENスタッフに話してくれました。

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8月 4, 2021 教育支援 |

2021年7月13日 (火)

ハイバル・パフトゥンハー(KP)州の害虫被害支援事業の完了

ハイバル・パフトゥンハー州(※以降、表記はKP州)の害虫被害の最も影響を受けた2県の農家の人びとに対するに対する害虫駆除・監視・管理を中心とした生計基盤支援の報告です。

KP州およびシンド州のそれぞれ1県(D I Khan/タールパーカー県)において、深刻な害虫の被害にあった農家の人びと(68の世帯:476)に対して、バッタ駆除グループ(LCG: Locust Control Group)を形成の上、緊急支援物資として、害虫駆除用の必要資材(殺虫剤の噴霧機材、防御用品(マスク、手袋、眼鏡、帽子))の配布し、現場での害虫駆除訓練を実施しました。

合わせて、各県の農業局のバッタ制御室とLCGメンバーの連携を促し、今後のバッタ襲来に備えて、農業局バッタ早期警戒メカニズムの立ち上げ及び監視・制御の仕組み強化しました。

さらに、対象4,680世帯(32,760)の家畜農家の人びとに対して、緊急対応としての家畜の飼料、寄生虫の駆虫薬及び予防接種を行いました。家畜の健康管理啓発セッションの開催を通して、関連する家畜育成の知識を提供することで、食糧危機に直結する飼料不足の状態の緩和をサポートしました。駆虫処置や予防接種用の機器は、おおよそ12世帯ごとのグループリーダーに1つずつ供与された(管理を含む)ため、今後も家畜農家のために、活用が可能になります。

この害虫被害の影響を受けた農家の人びとを対象に行っていた事業は20215月に完了いたしました。

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家畜の健康管理啓発セッションで真剣に話を聞く家畜農家の人びと

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家畜への駆虫処置と予防接種の様子

※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。

7月 13, 2021 生計基盤支援事業 |

2021年6月18日 (金)

事業参加者の声 – ハイバル・パフトゥンハー州D I カーン県 –

カマール・アドゥ・ディン(Qamar-ud-Din)さんは55歳で、4人の子供がいます。彼は4年前に遭った交通事故で障害が残り、今は動くことができません。彼は、彼の給料が我が家の家族のための唯一の収入源であると言いました。彼の村はD.I.カーンの主要都市から非常に遠く、適切な道路インフラがなく交通は不便です。何か収入になるものを得るために、毎日主要都市に出かけることは彼にとって本当に大変なことでした。現在、彼の生計は完全に家畜に依存していますが、深刻なバッタ襲撃のために家畜の放牧用飼料を奪われました。家畜は飼料不足のために弱っていますが、彼には売っている飼料を買う余裕がありません。

このように、JENの事前調査で、カマールさんの生活はかなり過酷な状況であることがわかりました。JENチームは彼の牛に飼料を提供し、近い将来ワクチン接種と駆虫を行う予定です。

カマールさんは、「私の家族と私のコミュニティを代表して、私たちの家畜に飼料を提供してくれた日本政府、日本の皆様、そしてJENの人道支援活動に感謝しています。」と述べました。さらに「将来のバッタ襲撃に対処するためにコミュニティメンバーの訓練をすることで、私たちの農業と家畜の安全が守られます」と話してくれました。

6月 18, 2021 生計基盤支援事業 |