2007年11月 8日 (木)

来年はボランティアたちと畑をやるぞ

Img_2566  収穫祭ボランティア初日、ボランティア全員で分校の下水の修理と植樹祭の準備をしました。植樹は昨年植えたところの下の斜面に行うことになったので、草刈り後の草をどけることからはじまり、植樹用の穴を100個開けました。収穫祭の看板づくりも行いましたが、

「収穫祭にちなんで、本物の大根やにんじんや柿などをつけてはどうか?」というアイデアが生まれ、すばらしい看板になりました。

 さて、収穫祭当日、はまず豚汁の準備のお手伝いや、会場となる橋場邸の座敷をシンポジウムに合わせレイアウトを変えたり、テーブルを運んだりと、みんなで収穫祭の準備です。ほかにも、いわなの塩焼きのための竹串作りや竹のコップづくりなど、順調に準備がすすみました。Img_2601_2

 午後、いよいよ収穫祭がスタート。まずは、恒例の宝探しです。毎年の恒例行事ですが、池谷・入山には村の人たち自身が気づいていないわくわくどきどきな宝がたくさん眠っているようです。

Img_2578_2  続いて「池谷・入山の未来を考える」シンポジウムが開催されました。集落で開かれる初のシンポジウムです。パネラーには、棚田ネットワークの中島教授、中越復興市民会議の長崎氏、十日町市役所の斉木氏、池谷集落の津倉氏、十日町市地域おこし実行委員会の山本氏、JENの木山というメンバーで、白熱した議論が繰り広げられました。

池谷・入山の米こそ日本一だ!来年はボランティアと一緒に畑をやってみるぞ!」など、数々の建設的な意見が出ました。また、来場者からも様々な意見がでました。

 会場には、十日町市地域おこし実行委員会とJENが行った中越沖地震の支援地、西山町別山地区からも8名の姿も。先日の『元気宅配便イベント』に引き続き、両者間の交流が深まりはじめているようです。Img_2591

 シンポジウムの後は、もうひとつのメインイベント、お待ちかねのお芝居です。飛渡地区を中心に活動する芝居集団『飛芝の会』が演じてくれました。独自のスタイルで進む彼らの芝居は、観客を交えてのアドリブが多く登場します。やがて、宴の盛り上がりがピークに達したころ、役者さんたちからエールが送られました。

「みんな大変だけど、いけだん(池谷と入山のこと)もがんばろうぜ!」

 翌日の植樹祭では、イタヤカエデとコナラを50本づつ植えました。今後、苗木たちの成長を見守ることが楽しみであり、大きな責任でもあります。無事にイベントを終え、ほっとした我々は、全員でブナ林に行き森の中を散策して疲れを癒しました。

Img_2627   今年の「村おこしボランティア」はこれで終了ですが、来年1月には、池谷分校で宿泊するはじめてのスノーバスターズが始まります。ぜひこれからも池谷・入山を様々な形で応援していただけると幸いです。来年はもっとボランティアのみなさんが力を発揮できるよう様々な企画をしていきたいと思います。
よろしくお願いします。

☆★☆ 2007年歳末募金へのご協力をおねがいします ☆★☆

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11月 8, 2007 村おこしボランティア2007十日町市地域おこし実行委員会 |

2007年10月18日 (木)

11月3日は収穫祭!IN 池谷・入山

P1030615 今年も 待ちに待った 収穫祭の 季節になりました!

宝探しあり、芸術!あり、盛りだくさんのお祭りです。

ボランティアとして参加するなら3泊4日、2泊3日のいずれかをお選びいただけます。

当日のみのご来場もウエルカム!

2007年池谷・入山収穫祭(スケジュール)

開催日  2007年11月3日(土)

13:00~ 13:15 受付
13:30~ 14:45 宝探し
14:45~ 15:45 宝探しのまとめ、発表
16:00~ 17:30 シンポジューム(テーマ)中越大震災以降、池谷・入山の3年間の活動を振返り、集落の生き残りをかけた今後の進むべき方向を考える。

17:30~ 18:30 飛芝の会の芝居
18:30~ 18:45 収穫祭食事・準備
18:45~ 19:15 来賓のご挨拶 (十日町市長ほか)
19:15~ 21:00 飲食
21:00~ 21:05 閉会の挨拶

ボランティアへのお申し込みは、

こちらへ「harvest_festival_07.pdf」をダウンロード 

詳しくはこちらへ

お電話、メールでのお問い合わせはP1030676 

電話:03-5225-9352

EMAIL:info@jen-npo.org

10月 18, 2007 村おこしボランティア2007十日町市地域おこし実行委員会 |

2007年7月17日 (火)

村おこしボランティア全員の無事を確認

このたび新潟県中越沖震災で被災された皆さまに、心からのお見舞いを申し上げます。

7月16日午前10時13分の地震発生時点、JENのプログラムで池谷・入山地区に入っていた9名のボランティアは、地元で布ぞうり作りを習っている最中でした。

揺れは大きかったものの、家屋倒壊などの大きな被害はなく、村の人たちもボランティアも落ち着いて行動し、けが人等は出ませんでした。ほくほく線が不通となっていたため、ボランティアの皆さんを越後湯沢までお送りし、皆さん無事に自宅に戻られています。

十日町市地域おこし実行委員会の委員長・山本さんが、池谷・入山周辺の様子を確認したところ、現時点で田んぼや畑、道路には、目に見える被害は及んでいないようです。

池谷・入山での被災状況を確認した上で、現在より被害の深刻な柏崎近辺の地域を対象に現地調査の上、支援の可能性を検討中です。

7月 17, 2007 震災緊急支援村おこしボランティア2007十日町市地域おこし実行委員会中越沖地震 |

2007年7月 5日 (木)

田毎の月ふたたび

Photo_72  今回の仕事は山の中に道を切り開くこと。この道は、田毎の月が見られる丘まで続いています。田毎の月とは、田植え前の水が張ってある棚田の一枚一枚に月の光が映し出される現象で、その一瞬だけにしか見る事の出来ない、いわば幻の光景です。

 昔は田毎の月が見られる丘まで道がありました。当時、池谷・入山には大勢の人が住んでいて、集落周辺の丘に田んぼや畑が広がっていたのです。しかし大勢の人々が村を離れ、田畑も道も元の自然の姿に戻ってしまいました。田毎の月の道を復活させよう、というのは池谷・入山の皆さんの念願です。

 今回、参加してくれたのはモルガン・スタンレーの社員の皆さん。昨年に続いて2回目の参加です。降りしきる雨の中、ボランティアの皆さんは手に鎌を持って、草を掻き分けて行きます。途中、倒れた大木に何度も行く手を阻まれますが、村の人が先頭を行きチェーンソーで切り倒しながら進みます。半日の作業の後でふと振り返ると、うっそうとした森の中に一筋の通り道ができていました。今回のボランティアではここまで。

 田毎の月の見える丘まで辿り着くにはあと半分以上の道程が残されています。この秋まで開拓作業は続きます。来年、この散歩道が復活したら、多くの人がここを訪れてくれることを願って。

7月 5, 2007 村おこしボランティア2007 |

2007年6月14日 (木)

山菜祭り

Img_1313  村の発案で始まったこの山菜祭り。お父さんたちは「俺たちに任しとけ!」と自信満々。山菜は今が真っ盛り。参加者たちはいくつかのグループに分かれ、お父さんたちを先頭に次々と山の中に分け入って行きます。山の道なき道を掻き分けて、下草に目を凝らす楽しみ方を覚えたら、1時間半の制限時間ぎりぎりまで目一杯採ってきたウド、コゴミ、キノメ、ワラビなど山盛りです。

 今度はお母さんたちの出番です。参加者は村の皆さんのお宅に分かれ、料理の手ほどきを受けます。珍しい食材に参加者は興味津々。あっという間に日が暮れました。Img_1350

 いよいよ集会所に料理が運ばれ、山菜祭りの始まりです。食卓に所狭しと並ぶ料理。参加者は、地元の美酒『天神囃子』と共に、味わい豊かな山菜料理を堪能しました。

Photo_71  ひとまず大成功に終わった初めての山菜祭り。村が持つ魅力を掘り起こして活性化につなげたいという、住民の願いが込められています。

6月 14, 2007 村おこしボランティア2007 |

2007年4月19日 (木)

夢から始めよう!

Photo_59  短かった冬が終わり、いよいよ春がやってきました。本格的な農作業シーズンの到来です。

 池谷では冬の間はずっと、中越復興市民会議のサポートで、毎月1回、未来ビジョンづくりワークショップを開催してきました。2004年の震災直後から2年連続で大豪雪が続き、毎日の雪仕事。そしてボランティアとの出会いと村おこしの急展開で、休む間もなかった村の人たち。暖冬の今年は、じっくりと腰を据えて考える貴重な時間だったのかも知れません。

 そして今、村の人は村おこしの意欲に湧いています。

「ここで村おこしを絶やしてはいけない」

「村の力を合わせて何とか山菜祭りを開こうじゃないか」

この熱意から、5月の連休のボランティアでは山菜祭りが開催されます。

 それ以外にも、新潟県や十日町市の助成金の枠組みを積極的に利用して、村の再生・復興に取り組んでいます。

「はじめは夢でいい」というのがワークショップの合言葉だったそうです。この3年間で夢のような出来事を次々と実現してきた池谷集落。この次はどんな夢を描いてくれるのでしょうか?

池谷の動きは、こちらでチェック

4月 19, 2007 村おこしボランティア2007十日町市地域おこし実行委員会 |

2007年3月 1日 (木)

ニーズに応える

Photo_47  少しずつ春が近づいてきました。池谷では、例年、雪解けとともに農作業の準備が始まります。そして、一旦農作業が始まると、秋の収穫まで池谷のお父さんお母さんにとって休みのない日々が続くことになります。

 この冬は暖冬のため、例年よりも早く農作業がスタートする予感。なぜなら、積雪量が少ないために雪解け水の量が少なくなり、夏の成長期に田畑が水不足にみまわれる恐れがあるからです。やってくるであろう水不足を少しでも避けるために、特に、村の宝物であるお米などは田植えの時期を前倒しにするのです。

 村人の動きに合わせ、JENのボランティアも例年よりも早くからスタートすることになるでしょう。村のニーズを知り、ニーズに的確に応えてこそJENのボランティアです。

 2007年、JENの農作業ボランティアが生まれ変わります。2005年から始まった「農作業ボランティア」は、『村おこしボランティア』に名前を変え、農作業から地域おこしまで、過疎の村、池谷がにぎやかになるように、バラエティあふれる活動で村の活性化を支えてゆきます。

 それに加えて、池谷の誇る自然や農業、伝統を丸ごと堪能してもらう体験企画も予定しています。

 詳細が決まり次第、JENホームページでお知らせします。お楽しみに!!

池谷の動きは、こちらでチェック

3月 1, 2007 村おこしボランティア2007 |