2013年4月22日 (月)

「田んぼへ行こう!! 2013」はじまります!

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「田んぼへ行こう!!2013」が始まります。

新潟県十日町市池谷・入山集落は、2004年の中越大地震によって大きな被害を受け、縁あってJENが6年間支援させていただきました。

2010年11月、JENは集落の発展を願い自立式を開催し、6年にわたる支援活動を終了しました。その後、2012年4月に、それまで任意団体だった実行委員会は、「NPO法人 十日町市地域おこし実行委員会」を設立、移住した若者と共に集落再生への道のりを力強く歩き始めています。

限界集落という状況を乗り越え、奇跡の集落とよばれるようになったこの集落では、さらなる集落再生のためにボランティアを受け入れています。

集落再生プロジェクト「田んぼへ行こう!!」では、田植えや稲刈りなどの田んぼの作業を通して、ムラの方々と交流しながら、地域おこしに参加することができます。

ボランティアってちょっと敷居が高い、と思われる方、ご安心ください。まずは、「田んぼへ行こう!!」に参加して、「これがボランティア?」を体験してください。

詳細、お申し込みはこちらから!
NPO法人十日町市地域おこし実行委員会のサイト


JENの新潟支援について、くわしくは、こちら

これまでの「田んぼへ行こう!!」については、こちら

「田んぼへ行こう!!」は、フェデラルエクスプレスの協力を得て実施しています。

4月 22, 2013 企業・市民の皆さまからのご支援十日町市地域おこし実行委員会風土・人田んぼへ行こう!! |

2010年12月 2日 (木)

最後の「村おこしボランティア」、そして自立式

1202niigataimg_1606  11月19日から21日にかけて、第5回村おこしボランティアが行われました。今回は、改修した分校の土壁塗り、雪囲い、備品の整理を行いました。

 土壁に使う土は、9月に行われた第3回村おこしボランティアでボランティアの皆さんにこねてもらったものを使いました。左官職人さんに見本を見せてもらいながらの作業。左官職人さんはコテで土をひょいっと持ち上げているのですが、実際に自分でやってみると、とても持ち上がりません。土ってこんなに重いんだ、と思いました。

 雪囲いをするというのも私にとってもボランティアの皆さんにとっても初めての経験で、雪国ではこういう風に冬に備えるのだ、と学ぶことができました。そして、交流会では池谷集落の皆さんとボランティアの皆さんがじっくりと語り合うことができました。

1202niigataimg_1641  実は今回で、JENが支援として行う村おこしボランティアは最終回でした。池谷・入山集落はJENの支援から卒業し、これからは十日町市地域おこし実行委員会がボランティアの募集・受け入れを担っていきます。

 

 11月26日には「池谷・入山の自立式」と題し、十日町市長もお招きしての式典を開催しました。会場は、今までに池谷・入山に関わって下さった皆さまのあたたかい想いがいっぱいに溢れていました。

1202niigataimg_9127  さて、今後は新しいステージを迎えます。震災当初にはこんなに元気な集落になっているとは想像もできなかったように、さらに5年後、10年後には今からは想像もできなかったくらい、みんなの夢をのせて、発展して行くことでしょう。

12月 2, 2010 震災緊急支援企業・市民の皆さまからのご支援十日町市地域おこし実行委員会風土・人 |

2010年3月25日 (木)

主体性と可能性

 池谷集落に関わらせていただき、ずっと気になっていることがあります。

 「なぜ、こんなにも多くの人が池谷に訪れ続けるのか。」

 年間200名のボランティアの皆さんがJENを通じて池谷に訪れています。個人的に訪れる皆さんを含めると300名近い人々が、人口7世帯16名の池谷集落に関わり続けています。

100325_cid_image003  一番の理由は言わずもがな、いつもどんなときも温かく許し、優しく受け入れてくれる池谷集落の皆さんの人柄です。そして、とても大きくて厳しく恐ろしいけれど、自分も自然の一部なのだと感動する美しい大自然。素朴だけど素材が活きている美味しい食べ物。自分が日本人であることを誇りに思わせてくれる昔ながらの伝統や風習と…挙げればきりがないです。 

 しかし、これらはとりわけ特別なことではなく、また、日本から全く消えてしまったわけでもない…。

 「では、なぜ池谷なのか。」

 地域おこし実行委員会代表の山本浩史さんは、池谷来訪者に「常に主体的に関わってもらえる事を心がけている」とおっしゃっています。主体的であることはつまり自らの可能性を追求することなのではないでしょうか。

100325_s  3月20日に行われた「村の寄り合い」で池谷集落における今年度の行事が決定しました。村の行事・ニーズに合わせてJENの今年度の村おこしボランティア日程が決定します。今年も、村おこしの可能性へ村の方々とともにチャレンジしてくれるボランティアを大募集します。

3月 25, 2010 十日町市地域おこし実行委員会風土・人 |

2009年12月24日 (木)

『生命をつなぐ、命を植える』その2

091224  今回は、前回にひき続き、新潟池谷アースウォーク&植樹ツアーの様子をご紹介いたします。ツアー2日目は「命の森」に100本の苗木を植える植樹祭が行われました。

 「命の森」は、以前にアースウォーカーの中渓さんが植樹されたものの、水はけなどの問題があり樹を育てるには少し難しい場所でした。今回は前回の反省をいかし、十日町市地域おこし実行委員のメンバーの方々が準備をしてくださったのです。

 苗木を植える前には中渓さんの丁寧な説明がなされ、池谷集落の皆さんの知恵や協力のもと参加者の方々も楽しみながらの作業となりました。30年後に大きく育った木々の姿を、また、将来の池谷や自分たちの姿に想いを馳せながら、優しく愛情をもって苗木を植えて行きます。

091224_2  植樹後は、今回参加された皆さんに「いのちのメッセージ」を思い思いに「板」に書いてもらいます。その板は、実行委員会代表の山本さんにより「命の森」の看板に張付けられました。

091224_2010  そして、ツアー参加者の皆さんと池谷集落全世帯の方々による記念撮影をもって、ツアー全ての行程が幕を閉じました。「ありがとう。また来ます。」
「ありがとう。また来てね。」と、言葉を交わして。
 

12月 24, 2009 企業・市民の皆さまからのご支援十日町市地域おこし実行委員会風土・人 |

2009年12月10日 (木)

村おこしボランティア 番外編?

0912010__low  ~生命をつなぐ、命を植える ~ その1

 12月5日(土)・6日(日)、TOKYO SOURCE主催の旅行企画“EARTH TRIP”vol.1「新潟県池谷アースウォーク&植樹ツアー」が開催され、18名の参加者が池谷を訪れました。

 初日は、古民家を改修した「中屋(なかや)」にて、アースウォーカー(*)・中渓宏一さんとJEN事務局長・木山啓子による池谷をめぐる対談「池谷発アーストーク」が行われました。中渓さんと木山の出会いは、2006年にさかのぼります

 対談終了後には、村の方々との交流会を開催。となり松之山からいらっしゃった料理人の方を迎え、参加者の皆さんは、越後の伝統的なお料理とお酒に舌鼓を打ち、地元の方々との温かい触れ合いの時間を堪能することができました。0912010__low_2

植樹祭の詳しい内容は、次回の支援速報でご紹介いたします。

(*)世界中を歩きながら植樹して回る旅人

12月 10, 2009 企業・市民の皆さまからのご支援十日町市地域おこし実行委員会風土・人村おこしボランティア2009 |

2009年11月26日 (木)

文字通りの“収穫”祭

091126_006  11月7日、池谷では収穫祭と呼ばれるお祭りが盛大に執り行われ、約70名近くが参加してくださいました。

 このお祭りは、1年の収穫を祝うお祭り。地震が発生した翌2005年から始まり、9月から10月に行う稲刈りの収穫を祝います。地震が起こる前は、都会から人が訪れることもなかったので、農人祭、あるいは慰労会というような名前で、稲刈りが終了した時に、農作業に従事した人びとだけで実施してきたようです。

091126_017  今年も「収穫を祝うお祭り」という文字通り池谷の恵みをたくさん受けた食べ物でお祝いしました。JENのボランティアも、池谷の池で獲れた鯉をさばき、また池谷で生った柿の実を採集しました。都会で育った私には、鯉を生きたまま調理することは初めての経験です。

 この収穫祭を通して味わうことができたのは、単に新鮮なお料理ではなく、新鮮な体験を経ていただくお料理でした。

11月 26, 2009 企業・市民の皆さまからのご支援十日町市地域おこし実行委員会風土・人 |

2009年11月12日 (木)

4年半ぶりの新潟

091112_img_4865  2005年7月ぶりに新潟県十日町市池谷分校を訪問しました。

 JENは、2004年に発生した中越地震後、十日町の村おこしのために、過疎対策のために、集落存続のために、新潟・十日町とともに歩んできました。わたしは、地震直後からの約3ヶ月間、新潟の担当しており、今回は4年半ぶりの池谷分校訪問となりました。分校はずいぶん様変わりしていました。

 5年にわたってボランティアを迎え入れていたことを物語るように、食器、スリッパ、食材、文房具、寝袋等々の備品が増えています。冬場に都会からやってくるボランティア用に、大量の電気毛布もありました。

091112_img_4936_2   参加しているボランティアの人の数は多く、ボランティアの皆さんは、JENを経由せずに直接、十日町市地域おこし実行委員会と調整をしていました。2005年から2009年までアフガニスタン、スーダンの事業地をいくつか訪れましたが、新潟の池谷ほど自立発展的であったJENの事業地はないでしょう。

 中越地震から丸5年が経過し、これからも変化しつづける新潟プロジェクト。この原動力はボランティアや十日町市地域おこし実行委員会の賛同者の方々です。では、かれらを支えているのは、なんでしょうか? 新潟を担当する間に、答えを見つけたいと思います。

(新潟担当:若野)

11月 12, 2009 風土・人 |

2009年10月29日 (木)

スノーバスターズに向けて

091029_dscf6349  池谷集落では冬が近づくこの時期、そば刈りや干し柿作りが行われています。

 夫婦2人で暮らす家庭が多い池谷で必要な食べ物の量はわずかですが、冬のボランティア・イベント「スノーバスターズ」が恒例となった今は、「ボランティアの人に食べてもらおう」とどれも多めに作っています。「畑で育てた野菜を人に食べてもらえることが嬉しい」と村の人は話してくれます。

091029_dscf6355  ボランティアの人が滞在する日は3日程度ですが、その3日間に向けて普段の農作業にも“張り”が生まれています。例年、11月中旬に初雪が降ります。もうすぐ来る長い冬に向けて、集落は静かに準備を進めています。

10月 29, 2009 除雪ボランティア2005除雪ボランティア2006除雪ボランティア2007十日町市地域おこし実行委員会除雪ボランティア2008風土・人スノーバスターズ2009スノーバスターズ2010 |

2009年10月 1日 (木)

農業研修生 籾山旭太さん③

090931_r0018872_low  さてさて、今月初旬から始まりました籾山旭太さん(以下、も)のレポートですが、ついに最終回となりました。

 研修期間を延ばす程魅力のある池谷ですが、籾山さんの池谷にかける想いを伺えますか?

も「農家も他の職業と同様懸命に仕事をしていますが、それでも生活が成り立たない、後継者が不在という現実があります。農業という当たり前の職業がそうした状況なのは、社会として問題だと考えています。その状況を少しでも良い方向に変えていこうという池谷の取り組みは、他の地域の農村にとっても少なからず意味のあることだと考えています。

 社会の変化、農業経営の悪化、農業機械の普及等により、農村から人が減ってきた時代が続きました。そんな中、毎週末のようにボランティアや農業体験を目的に多くの方が訪問する今の状況は、とても可能性を秘めているような気がします」

ありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願い致します。

10月 1, 2009 風土・人 |

2009年9月17日 (木)

農業研修生 籾山旭太さん②

090917__low  前回に引き続き、籾山旭太さん(以下、も)をレポートします!

研修先が池谷になった経緯を伺えますか?

も「農業と言っても幅が広いですが、『棚田』や『中山間地』に興味がもともとあり、NPO法人棚田ネットワークに相談を持ちかけたところ、池谷集落を紹介して頂きました」

2年半の研修期間と伺いました。長いんですね。

も「当初は、昨年の10月にきて今年の11月までの研修予定だったが、池谷集落の活動、方向性に共感し予定を延期することに決めました。2011年3月までと考えています」

研修ではどの様なことを目標とされていますか?

も「農家は百姓と言われるが、実際何でもやらないと生活が成り立たない世界だと実感しています。
作物の栽培に専念するだけでは不十分で、販売から経理、機械の修理や農道の舗装、人付き合いなど、多岐にわたります。また、自家用野菜や山菜などの自然の恵みを、無駄なく食す工夫も必要だなと感じます。農家の生計を立てるための様々な営みを体験し、農家の心構えが感じとれたらと考えています」

なるほど。伺えば納得ですが、今まで「農業=作物」を育てるという式が頭の中にありました。
籾山さんのある日のスケジュールを教えて下さい。

も「ムラの人の作業時間はほぼ一定していて、それに合わせるようにしています。

朝飯前に一仕事
8:00 作業
(10:00休憩)
12:00昼休み・昼寝
13:30作業開始
18:30夕食

その後、地域おこしの活動、打ち合わせ等が入るんです。日々の作業内容は、農作業から米の販売業務、イベントのための各種準備などです」

紙面がつきてしまいましたので、次回最終レポートをお届けします。

9月 17, 2009 風土・人 |

2009年9月 3日 (木)

農業研修生 籾山旭太さん①

090903_r0018798_low  今回、籾山旭太(モミヤマ アキタ)さんをご紹介したいと思います。

 新潟ボランティアに参加して下さった方ならご存知ですよね。まだ池谷デビューをされてない皆さんも、JENがどんな方と一緒に活動しているのか、ぜひ覗いてみて下さい。

*****************

 籾山さんは農業研修生として2008年10月から2011年3月まで池谷に滞在されています。湘南ボーイの籾山さん(以下、籾山)が農業に興味を持ったきっかけは何だったのでしょう?

籾山「都会育ちなので、元々自然や農村での生活に関心がありました。旅や登山をしているなかで感じたことや、動物写真家 星野道夫さんのエッセイ、民俗学者 宮本常一の著書に影響を受けて、自然に「農業」というテーマに行きつきました」

なるほど!では、やはり大学は農学部でしょうか?

籾山「大学の農学部に進学し、農業について猛勉強!と思いきや、学園祭の実行委員会に入り、その活動で4年間を過ごしてしまいました」

それも素敵な青春の1ページですよね。卒業後はどうされましたか?

籾山「大学卒業後、茨城にある日本農業実践学園という所で1年間学生として、その後その農場の助手、農場職員として、農作業中心の生活を続けてきました。ただ“農業を教える”という仕事に就いてみて、農業の現場経験が必要と感じ、研修にでることに決めました」

*********************:

今回は、ここまで。次回は、どのようにして池谷へたどり着いたのか?研修から何を得ようとされているのか?などをレポートします。

次回をお楽しみに。

9月 3, 2009 風土・人 |

2009年8月13日 (木)

「30年ぶりの盆踊り」

 池谷は、今、8月15日に実施される「30年ぶりの盆踊り」の準備の真っ最中です。

 2004年の新潟県中越震災からの復興を機に始まった村おこしにより、過疎の村に人々が訪れ始め、村の人々は今、過疎への挑戦を始めています。

090810_20580001_5  震災から5年を経た今年、30年ぶりに復活する盆踊りでは、かつて池谷に住んでいた人々も再びこの地を訪れ、村の人々とともに自慢の唄声を競います。その唄声と鎮守様に守られて地震を生き延びた和太鼓の音色に合わせて、村の人々、ボランティアの方々、この日のために集まった人々が一斉に踊ります。盆踊りの最中には、村のお母さん方が、この日のために準備した、郷土の料理も振る舞われます。

 今回もまた、皆さんの力で「池谷・入山のさらなる挑戦」を応援してください。
 

池谷でお待ちいたしております!

<開催スケジュール>

場所:池谷集落 集会所「実るいけだん」前広場
時間:20:30スタート(23:00頃、終了予定)

当日のフォトギャラリ-開設 

こちら

8月 13, 2009 十日町市地域おこし実行委員会風土・人 |

2009年8月 6日 (木)

古民家改修 完成まであと一歩

090723_r0018175   古民家の改修作業が完成間近となりました。

 全ての壁の漆喰が塗り終わり、柱のニスも乾いて良い色合いになりました。床にはワックスをかけたので、ピカピカです。新品の畳も届き、残すところ電気を通せば人が住めるようになります。

 外では山の湧水を民家に引き溜めるためのタンク設置作業や、花壇のレンガを置く作業をしていました。

 十日町市地域おこし実行委員会では、この古民家の名称を募集しています。これだ!と思う良い名前があれば、十日町市地域おこし実行委員会 (chiikiokoshi@gmail.comまでご一報ください。みんなに愛される、良い名前を待っています。

 もうひとつ話題があります。去る7月26日、十日町市では「越後妻有トリエンナーレ(大地の芸術祭)」が始まりました。町の中が世界中から集まった、「なんだかわからない」インスタレーション・アートでいっぱいです。090723_r0018139_2

 4回目となる今年は、なんと!池谷にも作品が登場しました。福屋粧子さんの作品「森のひとかけら」です。場所はブナ林。たくさんのブランコが設置されています。このブランコは、実際に乗ることができるのですが、木の高いところから長いワイヤーで吊るしてあるので、まるでハイジのブランコのようです。大人も童心に帰って楽しんでいました。 

 更にもうひとつ、今年のお盆は、なんと池谷でお祭りがあります!なんと、30年ぶりに盆踊りが復活するのです!しかも、生歌、生太鼓で踊ります。集落のみんなは、この盆踊りをとても楽しみにしています。(くわしくはこちら

090723_r0018280 8月15日の夜は池谷の分校に集合! ぜひみなさん来てください。

まだまだ募集しています、村おこしボランティア

詳しくは、こちら

8月 6, 2009 企業・市民の皆さまからのご支援十日町市地域おこし実行委員会風土・人村おこしボランティア2009 |

2009年4月16日 (木)

池谷に、春の訪れ

池谷に春が訪れ、
あたりは素敵な宝ものでいっぱいになった。

春は、発芽から数年かけて咲くといわれる、かたくりの花にも出会える。

人が作らず、山が育てた野菜(山菜)にも出会える。

雪がとけ、水がながれ、やもりや蛙が育つ水田で米が育まれる。

ふきのとうは野に一面にあふれ、こぶしの花が開く一瞬に出会える。

ブナの森は、白い世界から緑の世界へとかわり、

冬に蓄えた落ち葉の上で、時間が溶けていく。

皆さんの周りで、今日の自然を見つけたら、ぜひぜひ宝物にしてください。
村おこしボランティアは、そんな池谷で、5月の連休から始動しま~す♪

村おこしボランティアはこちら

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4月 16, 2009 十日町市地域おこし実行委員会風土・人田んぼへ行こう!!村おこしボランティア2009 | | コメント (0)

2008年10月30日 (木)

「第3回 田んぼへ行こう!!」体験記 その3

~背筋が伸びる体験~081023080_low

 稲刈りも中盤に差し掛かった頃、

「稲を落とさないように!」

という村のお父さんの声が突然響きました。

「えっ?!」

と思って辺りを見渡すと、刈り終えた地面にたくさんのワラが散らばり、あちらこちらに稲が落ちていました。

 私たちボランティアは、稲を束ねることに夢中になるあまり、1~2本稲が落ちても気づかず、そのまま前進していたのです。081023083_low

 稲一本から採れるお米は、なんと約130粒。村のお父さん達は、それらを大切に大切に扱い、落ちている稲を一本また一本と拾い集めていました。村の人達の稲に対する愛情を感じた瞬間でした。以後、私たちは、稲を一本も落とさないように、慎調に作業を続けました。

081023124_low   こうして稲刈りが終わると、村のお父さん達と一緒にみんなで落ちている稲はないか、再び田んぼに入りました。田んぼの中、田んぼのまわり、稲を干したハゼのまわりを、目を凝らして探したのです。村の人たち、そしてボランティア全員でで一本残らず稲を拾い終えると、日暮れ近くになっていました。次は、束ねた稲を全て日干しにする作業でした。

 稲を一本も残さず大切に扱うお父さん達。村人にとって、田んぼは財産であり、実った稲は宝なのです。稲一本、米一粒まで大切にする心、自然の恵みの素晴らしさをつくづく実感した3日間でした。081023122_low_2

おわり ~ 運営ボランティア ヤタベトモコ

☆JENサポーター、村おこしボランティアへのお問い合わせは、

こちら

☆ お米の観察日記は

こちら

10月 30, 2008 企業・市民の皆さまからのご支援風土・人村おこしボランティア2008田んぼへ行こう!! |

2008年8月28日 (木)

交流会について

 JENのボランティアでは、毎回集落の方々との交流会を行います。場所は「実るいけだん」と呼ばれる、村の中心にある集会所です。ここは昨年12月に改修され、震災後の村の再出発を象徴する存在です。(「実るいけだん」についてはこちら

080828__low_2  朝から夕方まで、1日のボランティア活動を終え夕食を済ませた後は、村の人たちとお酒などを飲み交わしながら親睦を深めます。村の人たちからは、天神囃子(てんじんばやし)という古くから伝わる祝いの歌のプレゼントをいただけることもあります。集落にまつわる様々なことを伺える楽しいひとときなのです。080828__low

 交流会では、歓談の中でボランティアの皆さんから村のことや作業についての感想をいただいています。こうした何気ない会話が実はとても重要なのです。集落の人たちは、ボランティアの皆さんから村の印象や農作業の大変さなどについて話を聞いて、村のことを「外の目」を通して知ることができます。そうしたことの積み重ねで、これから村は何を大切にしていかなければならないか?といった村の発展につながるアイデアが生まれることがあります。

 いろんな意味で、ボランティアと村の人たちとの交流は大切です。これからボランティアに参加する方も、池谷の印象をざっくばらんに彼らに伝えていってほしいと思います。
 

8月 28, 2008 十日町市地域おこし実行委員会風土・人村おこしボランティア2008 |

2008年8月13日 (水)

池谷の夏 ~第2回 田んぼへ行こう!!~

080813__13 8~10日に第2回「田んぼへ行こう!!」を開催しました。

夏真っ盛りの池谷では、田んぼの周りにうっそうと草が生えています。
ここ池谷で、何十年にもわたってと稲穂を見つめてきた橋場さんは「この時期の稲は嫁入り前の女性のように一番美しい状態。病気の温床になる草はきれいに刈り取ってあげないといけない」とおっしゃっていました。

照りつける日差しの中で、16人のボランティアさんたちが奮闘してくださった結果、ご覧のようなすっきりとした眺めになりました。

夜は星空観察教室。
講師として参加してくださった村上先生が、夏の大三角形や人工衛星など、夜空を見上げながらわかりやすく丁寧に説明してくださいました。
交代で村上先生持参の望遠鏡を覗いてみると、そこには肉眼では見えない数えきれないほどの星が迫ってきます。

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晴天に恵まれ、都会ではなかなか見られない天の川や、たくさんの流れ星に歓声があがっていました。

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★次回9月の「田んぼへ行こう!!」は、いよいよ稲刈り。
5月に植えた稲が順調に育っているので、収穫も楽しみです。おいしいお米ができますように!

「田んぼへ行こう!!」お米の観察日記は こちら

★ボランティアを迎える前、思わぬハプニングに見舞われた分校の様子は、こちらへ!?!?!?!

8月 13, 2008 企業・市民の皆さまからのご支援風土・人田んぼへ行こう!! |

2008年7月31日 (木)

ひと休みとふれあいと

Image003  毎年この時期になると、JENの新潟担当者は「村おこしボランティア」をはじめ、月に一度は池谷を訪れ、集落に住む十日町市実行委員会の人々と交流します。

 ボランティアを交えての訪問では、これまでに春の道普請(みちぶしん)、手作業による田植えの挑戦、また真夏の炎天下での草刈りまでを行ってきました。村おこしボランティアでは、3回目を経て延べ26人のボランティアが池谷を訪れ、村を盛り上げてくれました。

 写真はボランティア活動が終わった後、作業のあと片付けを終え、一息ついて村の人と談話をしているシーンです。

 ボランティア活動中、村は活気あふれる賑やかな村になります。一方で、日頃の集落は、とてもゆったりとした時間が流れています。一見すると、のどかで平穏な場所という印象を受けます。

 ボランティアで溢れる賑やかな村にいると、「過疎化」というものの深刻さは感じられません。しかし、はっきりと見えないからこそ、「村の維持と発展」に明確な目標を掲げ、正面から取り組まなければいけないのです。

 今年の支援活動は、はやくも中盤にさしかかりました。これからも、集落の自立・発展に繋がる支援活動を模索して行きたいと考えています。

2008年池谷・入山の棚田米「山清水米」先行予約スタート!

くわしくは、こちら

7月 31, 2008 十日町市地域おこし実行委員会風土・人村おこしボランティア2008 |

2008年4月10日 (木)

池谷に体験工房、誕生!

080408  4月10日、池谷にいよいよ三椿(みつばき)さんの体験工房がオープンします。4年前にこの池谷に単身で来て、家を買って住み始めた三椿さん。その後、新潟中越大震災にもめげず、力強く十日町で活動を続けてきました。そしてこの度、満を持して、自宅を改造し体験工房をオープンすることになりました。これで、外の人が池谷を訪れる機会が増え、ますます、池谷が元気になりそうです。

 三椿さんは、4年前に移り住んできたのに、池谷で生まれた人のように、村に融けこんでいます。そして村の人も本当に喜んでいます。今後も三椿さんのような村の担い手になってくれる人たちが数人でも池谷に移住してくれたら、この集落は、きっと生き残っていけると思います。

 Img1350e2fdzik7zj まずは、池谷の体験工房「三椿」に行ってみてください。池谷産のお米を使ったおにぎり作りも体験できます。よろしくお願いします。

(写真:池谷産のお米でするおにぎり作り体験)

4月 10, 2008 風土・人 |

2008年3月27日 (木)

雪どけとともに

080325  十日町では、田んぼや山にまだ雪が残っていますが、街中の道路にはすでに雪がありません。田んぼに雪がなくなれば、いよいよ農業シーズンの到来です。2月に行われた十日町の雪祭り以降、冬型の気候が続いたため、今年の春は遅いと思われていました。ですが、このまま暖かくなれば例年通りに春がやってきそうです。

 雪深いこの地方では、雪解けが一年の活動のはじまりという気持ちがあります。今年も池谷・入山はいろいろなことに挑戦します。JENは、農作業ボランティアを派遣し、村おこしのサポートをします。日程の発表まで、今しばらくお待ち下さい。

3月 27, 2008 風土・人 |