深まる関係
5月は、イネの苗作り、田んぼの準備、山菜採り、野菜の作付と一年で一番忙しい時期です。そんな中、週末になるとイベントの有無を問わず多くの方が訪れるようになりました。
目的は山菜採りや農作業のボランティア、写真撮影と様々ですが、震災復興ボランティアが改修した「やまのまなびや」を拠点に、それぞれがその日の天気やムラの人の都合に合わせ、柔軟に予定を変更しながら滞在しています。
“山菜採りをムラの人に案内してもらい、そのあとお礼に足つぼマッサージをする”、“写真撮影をし、ミニ写真展を開催してムラの人を招待する”、“野菜作り教わりながら農作業を手伝う”など滞在の仕方は様々です。最初は「村おこしボランティア」や「田んぼへ行こう」の一参加者だった方が繰り返し訪問するようになり、“楽しみながら協力出来ること”をそれぞれが実践されているようです。高齢のムラ人もだんだん個人の方の名前を覚えるようになり、ボランティアする側、受ける側という関係があいまいになり、個人的な付き合いがどんどん深まっていると感じます。
このような滞在が可能な背景に、集落に常駐する移住者の存在があります。事前にムラの人への連絡、宿泊準備、送迎、買出しなど細かな所で、多くの人の滞在を支えています。さらに、今年は1週間以上の中長期滞在する方もいるようになりました。移住者や中長期滞在者がボランティアとムラの人との関係をより一層深め、村おこしは次の段階へ上がり始めたようです。
籾山
5月 20, 2010 十日町市地域おこし実行委員会 | Permalink