「第3回 田んぼへ行こう!!」体験記 その3
稲刈りも中盤に差し掛かった頃、
「稲を落とさないように!」
という村のお父さんの声が突然響きました。
「えっ?!」
と思って辺りを見渡すと、刈り終えた地面にたくさんのワラが散らばり、あちらこちらに稲が落ちていました。
私たちボランティアは、稲を束ねることに夢中になるあまり、1~2本稲が落ちても気づかず、そのまま前進していたのです。
稲一本から採れるお米は、なんと約130粒。村のお父さん達は、それらを大切に大切に扱い、落ちている稲を一本また一本と拾い集めていました。村の人達の稲に対する愛情を感じた瞬間でした。以後、私たちは、稲を一本も落とさないように、慎調に作業を続けました。
こうして稲刈りが終わると、村のお父さん達と一緒にみんなで落ちている稲はないか、再び田んぼに入りました。田んぼの中、田んぼのまわり、稲を干したハゼのまわりを、目を凝らして探したのです。村の人たち、そしてボランティア全員でで一本残らず稲を拾い終えると、日暮れ近くになっていました。次は、束ねた稲を全て日干しにする作業でした。
稲を一本も残さず大切に扱うお父さん達。村人にとって、田んぼは財産であり、実った稲は宝なのです。稲一本、米一粒まで大切にする心、自然の恵みの素晴らしさをつくづく実感した3日間でした。
おわり ~ 運営ボランティア ヤタベトモコ
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10月 30, 2008 企業・市民の皆さまからのご支援風土・人村おこしボランティア2008田んぼへ行こう!! | Permalink