2017年12月 7日 (木)

11月12日に発生したイラク地震について

 現地時間2017年11月12日午後9時にイラクで地震が起きました。震源地はイラク北部とイランの国境に位置するスライマニヤ県のハラブジャ地区、揺れは3分ほど続き、マグニチュードは7.2とされています。

 揺れは、クルド人自治区の東部、バグダッド県及び、クウェートやハラブジャ地区付近のイランの県で観測されました。

 この地震はイラク北部に甚大な被害をもたらしました。デルバンダカンダムに隣接する山の一部が崩れ、翌日の発表ではスライマニヤ県では7人が死亡、約350人が負傷しました。また、イランでは約400人が死亡、約6,000人が負傷しました(2017年11月13日現在、アラビア サテライトチャンネルより)。

 現場では国際機関、トルコの支援団体等が支援活動に入っております。JENも当地の一日も早い復興を願っています。

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12月 7, 2017 政治、経済、治安 |

2017年11月16日 (木)

今もなお

 不安定な情勢のイラクでは、家財道具を持って避難する人びとが今もいます。

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11月 16, 2017 |

2017年11月15日 (水)

【速報・続報】 イラクとイランの国境付近で発生した地震について

 昨夜、JENの現地職員全員(ドホーク事務所、バグダッド事務所)の無事を確認いたしました。安否を気遣うご連絡をくださった方へ、ご心配をおかけしました。

 緊急支援の必要性に関して、引き続き内部で情報収集を行っています。出動の可否に関しては、こちらの公式ウエブサイトで、不定期に発信いたします。

Map2017

▼JENのイラクでの活動について、くわしくはこちらから

▼JENの最近の自然災害への緊急支援について、くわしくはこちらをご覧ください。

2017年5月:スリランカ洪水
2016年4月:熊本地震
2015年11月:アフガニスタン・パキスタン地震
2015年4月:ネパール地震

11月 15, 2017 政治、経済、治安, 緊急支援 |

2017年11月13日 (月)

【速報】 イラクとイランの国境付近で発生した地震について

 11月12日現地時刻21時18分ごろ(日本時間13日3時18分ごろ)、イラク北東部、イランとの国境付近を震源とした大地震が発生しました。マグニチュード(M)7.2、震源の深さは、23.2Km※と言われています。

 JENでは直後より、緊急支援の必要性または可能性について、情報収集を始めました。

※USGS(米国地質調査所)

JENの最近の自然災害への緊急支援について、くわしくはこちらをご覧ください。

2017年5月:スリランカ洪水
2016年4月:熊本地震
2015年11月:アフガニスタン・パキスタン地震
2015年4月:ネパール地震

11月 13, 2017 緊急支援, 調査活動 |

2017年11月 2日 (木)

イラクの教育システム(2)

 2003年にイラクが米国の統治下に置かれた後、初の総合教育が始められました。それに伴い実施されたイラクの教育省による調査によって、以下のような状況が明らかになりました。
*イラク全土の小学校の3分の1には給水施設がない。中でも最も被害を受けているのはジーカール(Thi Qar)、サラハディーン(Salah al-Din) 、ディヤラ(Diyala)の三つの県である。

*全体で700以上の小学校が過去の爆撃により被害を受けており、特に首都のバグダッドでは3分の1300校以上が火災にあい、3000校以上が破壊された。

*バスラ(Basra)県にある小学校には定員を優に超える生徒が通っている。

*大半の小学校では実験室、図書館といった教室以外の施設が不足しており、カリキュラムの遅れ、教員の訓練教育不足、職員数の不足等により私的機関による教育システムに依存している部分がある。

 イラク戦争後の政権交代から14年経った現在のイラクの教育システムは、様々な理由により更に悪化しています。このような状況を改善するために政府は調査を行っており、長期計画を立案し、解決策を立てて実施していくことが求められています。
 JENは引き続きイラクの教育が発展できるよう支援をしていきます。

【先生への講習会】
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【修復したトイレ】
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【子どもたち】
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11月 2, 2017 衛生教育 |

2017年10月26日 (木)

クルド人自治区での活動と今後

 JENが武装勢力から逃れた国内避難民や帰還民への支援活動を開始してから、3年が経ちました。現在はアクレ市にあるマミリアン避難民キャンプ、シンジャール地区、ズマール地区、モスル市で支援活動を行っています。

<マミリアン避難民キャンプ>

 2014年のキャンプ開設当初から、JENは水衛生分野の支援活動を行う国際NGOとして中心的な役割を担ってきました。活動では主に、敷地内に設置されているトイレの維持管理、上下水道の整備と給水を行っています。

 また、水衛生環境をより良く保つために、石鹸や洗剤からなるキットの配布を行っています。人びとに水因性疾患の危険性を周知し、手洗いや健康維持のための個々の衛生意識の向上を目指し、衛生促進活動を行っています。

 このキャンプには、設立当初からイスラム教徒とシンジャール地区から逃れてきたシャバック人やヤジディ教徒、併せて約2,500世帯が暮らしていました。2016年以降、武装勢力の動きをメディアの情報から得て、安全になった故郷へ帰還する人が増えたため、キャンプの居住者は徐々に減っています。とは言え、いまだ帰還を果たせていない人がいます。彼らが安心して故郷に戻る日が来るまで、今後も可能な限り、水衛生の環境整備をしていきます。

【マミリアン避難民キャンプから故郷へ帰還する家族】
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<西モスルでの給水活動>

 モスルがイラクの政府軍によって武装勢力から解放された後、JENは西モスルで給水活動を始め、毎日約80万リットルの水を約8万人に提供しています。

【給水活動は、住民の協力を得て行っています】
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<シンジャール市・山の井戸修復>

 JENは2014年後半、シリアとの国境に近いシンジャール山に逃れた国内避難民への支援活動を始めました。当時は主に南側のシンジャール市で、武装勢力から逃れた人びとに水と生活物資を提供していました。

 同市が2015年に武装勢力から解放された直後、シンジャール市にはわずかの人しか残っていませんでしたが、現在は安全な地域に避難していた多くの人が帰還しています。JENは現在給水設備の修復を行っています。

 現在、シンジャール市内の井戸を修復していますが、次はこれに加え、帰還した子どもたちが安心して学業を再開できるように、市内の学校を修復する予定です。

【JENが設置した水タンク(シンジャール山)】
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<ズマール地区>
 ズマール地区では、95%の家族が村に帰還しています。ここでの戦闘は短期間でしたが、人びとの生活再建に必要な家、水道、学校などのインフラは破壊され、壊滅的な状態です。この地区の主要な水源は、つい最近まで武装勢力が占拠していた地域にあるため、修復は慎重に、完了するにはまだ時間がかかります。そのため、JENは12月中旬まで給水活動を続け、その間に水管理局と共に他の解決策を検討する予定です。

【修復した給水施設の定期点検も重要です】
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10月 26, 2017 国内避難民支援, 学校建設・修復, 水衛生環境改善, 衛生教育 |

2017年10月23日 (月)

お知らせ : キルクークの状況について

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 JENは、イラク中央政府が管轄する首都バグダッドとその周辺および、イラク北部のクルド自治区内で活動しています。いずれの活動も、その対象は武装勢力による攻撃から逃れた人びとや、そうした人びとを受け入れている地域で暮らす一般市民です。

▼イラクでの活動について、くわしくはこちらから。

 現在、イラク中央政府とクルド自治政府との間で緊張が高まっています。クルド自治政府による独立を求める住民投票後、両者間で小さな衝突が繰り返される中、10月に入りキルクークでは、10万人ともいわれる市民が安全を求め一時的に避難する状態に発展しています。2015年からJENが活動するイラク北部の避難民キャンプには、キルクークからの避難民が到着してきています。クルド自治州では日本国籍保有者を含む外国人のクルド自治州への渡航に制限がかかっています。この状況は、もうすぐひと月になります。

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▼キルクークという地域の特徴について、くわしくはこちらから。

▼キルクークでの教育支援活動について、くわしくはこちらから。

▼JENの国内避難民、避難民キャンプでの活動について、くわしくはこちらから。

 現在、トルコと北部クルド自治州との国境は閉鎖されています。また、治安上、イラク国内を陸路で移動することはできません。日本から派遣している駐在スタッフは現在、赴任地のドホークから退避し、隣国ヨルダンから遠隔(リモート)で業務をおこなっています。イラクの現地スタッフは、安全確保を最優先し、通常の支援活動を滞りなく進めています。

 日々刻一刻と状況が変化する中、情勢も複雑化するイラクですが、JENは今後も必要な支援を届けていきます。

イラクでの緊急支援に対し、皆様のご支援を何卒よろしくお願いします。

JEN事務局長 黒木明日丘

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(写真:北部の避難民キャンプ)

10月 23, 2017 政治、経済、治安 |

2017年10月19日 (木)

イラクの教育システム(1)

 イラクの学校教育は1921年に始まり、1970年代前半に全ての公立学校が無料化され、誰でも学校教育を受けることができるようになりました。

 1970年に制定された憲法では、初等教育を義務教育とし大学までの全ての教育課程を無料化し、教育を受ける権利を保障することが定められています。

 また、1978年には15歳から45歳までの人を対象に、非識字率を改善するための総合的なキャンペーンを行い、1978年当時48%であった非識字率が1987年には9・19%まで低下しました。

 ユネスコの報告によると、湾岸戦争が勃発した1991年以前のイラクの教育システムは、近隣の地域では最も優れたものでした。
 しかし、第2次湾岸戦争後の教育システムの悪化と13年間続いた経済封鎖の負担は、教育の質の悪化だけでなく、識字率を徐々に低下させ、国民の経済状態の悪化による学校中退率の増加を招きました。

(続く)

【衛生教育の様子】
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【歯磨き講習会】
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10月 19, 2017 学校建設・修復, 文化、生活、習慣, 衛生教育 |

2017年10月 2日 (月)

モスルでの給水活動、始まりました

武装勢力から開放されたニネワ県西モスルで 帰還する人々の暮らしを支えるため、給水活動を10月1日から開始しました。

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最新のニュースレターで、イラクでの活動を詳しくご紹介しています。 ぜひこちらからご覧ください。

   

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(西モスルの街並み)

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  3年もの間、武装勢力に制圧されていた、モスル。

2016年10月以降、イラク政府によるモスル解放作戦がスタートし、2017年7月、モスルはついに武装勢力から解放されたのです。そして今、モスル戻る人たち(帰還民)が大量に押し寄せています。

モスル西側に戻ろうとする人びとの姿、壊された橋や、建物...。悲惨な街の様子をJENの国際スタッフが撮影してきました。 JENはモスル西側で、緊急支援活動を開始します。



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10月 2, 2017 国内避難民支援, 水衛生環境改善, 緊急支援 |

2017年9月21日 (木)

武装勢力から解放された後の村で

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写真が見せているのは、ニネワ平原にあり、モスル市の近くにある村の入り口です。

この村の中ではスンニ派とシーア派の二つの宗派が共に暮らしており、両派ともにイスラム教徒ですが、信念や教義に違いがあります。

2014年に武装勢力が村に侵攻した際、一方の宗派は村から逃げましたが、他方は村に残りました。村に残った宗派の人びとは、自分たちと武装勢力は信仰が同じだと考えていましたが、武装勢力は同宗派を信仰しているふりをしていたのでした。

イラク軍により村が武装勢力から解放された後、JENはUNICEFと協同し、いくつかの事業を開始しました。そのうちの一つが、村のボランティアが他の村人へ伝える衛生促進活動です。

JENのスタッフと衛生促進活動ボランティアは、両方の宗派の人びとに活動に参加してもらうことの難しさから、時折困難に直面しました。

活動当初、両派は何も問題はなく共に平和に暮らしていると話しており、実際そのように見受けられました。村のリーダーは、武装勢力からの解放後、村が平和にそして自由になり、新しい生活を始められたことをとても嬉しく思っていました。

しかし、JENが事業を開始し、ボランティアや村人たちがJENのスタッフに信頼を寄せ始めた時、ボランティアたちは村内での陰口や偏見についてスタッフに明かすようになりました。

二つの宗派の人びとは隣人同士ですが、衛生促進活動やイベントの際にお互いの家を行き来きすることはありませんでした。

村で少数派である宗派の人びとは、多数派の人びとが武装勢力を支援したと信じていました。なぜなら、武装勢力の侵攻の時、多数派は村から逃げ出さなかったからです。

この少数派グループは民兵組織を結成し、この村を統制しています。そのため、多数派であっても、少数派グループに衛生促進セッションや活動への参加を促すことはできません。

JENは人道支援団体として、お互いの宗派への偏見を助長しないように、村の両宗派グループの子どもたちが一緒に過ごす機会を設けることにしました。

JENのスタッフは8月28日に節水に関する衛生促進イベントを企画し、125人以上の子どもたちを緑鮮やかなきれいな広場に集めました。

両宗派から参加した子どもたちは楽しいゲームやアクティビティに参加し、JENとUNICEFが準備したお菓子やプレゼントをもらいました。イベントが終了した後、子どもたちはお互いの手と手を取り合って帰っていきました。

最も嬉しかったのは、翌日その子どもたちがまたイベントをやっているかもと期待して、一緒に広場にやってきたことでした。彼らにはお互いの親たちが持っているような考えはなく、親が家で何を話そうと、どう考えていようと、気にしていませんでした。

このことは私たちスタッフに、二つの宗派のグループがいつかお互いの違いを乗り越え、仲よく暮らせる日がくるのではないかという希望を与えてくれました。

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【衛生イベントを行う衛生促進ボランティア】

シェルワン・ミールハジ・ムハンマド

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9月 21, 2017 衛生教育 |