2017年11月13日 (月)

【速報】 イラクとイランの国境付近で発生した地震について

 11月12日現地時刻21時18分ごろ(日本時間13日3時18分ごろ)、イラク北東部、イランとの国境付近を震源とした大地震が発生しました。マグニチュード(M)7.2、震源の深さは、23.2Km※と言われています。

 JENでは直後より、緊急支援の必要性または可能性について、情報収集を始めました。

※USGS(米国地質調査所)

JENの最近の自然災害への緊急支援について、くわしくはこちらをご覧ください。

2017年5月:スリランカ洪水
2016年4月:熊本地震
2015年11月:アフガニスタン・パキスタン地震
2015年4月:ネパール地震

11月 13, 2017 調査活動緊急支援 |

2003年5月21日 (水)

調査活動を終え帰国

5  5月11日に調査団3名のうちの1名が帰国、現地バグダッドに残り調査活動を続けていた2名(事務局長・木山啓子、カブール事務所・椎名規之)も、18日に木山が日本に帰国、椎名はカブールへ無事に戻りました。

 現在JENでは、今回の調査を踏まえ、子どもたちのための支援として、略奪や爆撃によって破壊された学校の応急修復を視野に入れ、今後の支援のための準備を行っています。

 帰国した木山からの報告では、1年間が9月から始まって翌年の5月で終わるイラクの学校では、夏がとても暑いので、6月から8月が長い夏休みになるとのこと。ところが、今年は戦争のために1ヵ月半近く授業ができなかったため、学期を延長して6月まで授業が行われることになったそうです。最後には期末テストが実施されるのですが、この期末試験を受けないと、子どもたちは進級ができないので、この1ヶ月半のために留年したくないと、危険でさえある劣悪な環境の学校で、子どもたちは頑張っているとのことです。

 まだ治安が悪く、学校に行くことができない子どももたくさんおり、そんな中でも学校へ通って来ている子どもたちに話を聞くと、先生やお医者さんになりたい!と将来の夢を語ってくれる子が多いのがとても印象的だったそうです。

 このような子どもたちの将来のために、JENは破壊された学校の修復を行うことで、安全な環境で子どもたちが勉強できるように支援をしていく予定です。

5月 21, 2003 調査活動 | | コメント (0)

2003年5月15日 (木)

子どもたちのための支援を

6  現在、イラクの首都バグダッドで調査活動を続けている調査団3名中の1名が5月11日(日)に無事帰国しました。現地に残る2名(事務局長・木山啓子、カブール事務所・椎名規之)も、今週末に現地からヨルダンを経由して木山は帰国、また椎名はカブールへ戻る予定になっています。

 現在JENでは、今回の調査を踏まえ、子どもたちのための支援として、掠奪や爆撃によって破壊された学校の応急修復を視野に入れ、今後の緊急支援のための準備を行っています。

 木山からの14日の報告によると、イラクでは、湾岸戦争後から続く経済制裁の結果、学校の様々な設備が老朽化しているにも関わらず修復されないままになっていました。今回の戦争では、イラク軍の施設として学校が使用され、米軍の直接の破壊はされなかったところも、銃や不発弾が放置されたり、逃走の際に破壊されたりしました。その後の掠奪で、さらに学校の環境が悪化しています。調査団が学校の視察に行ったところ、学校の前にはひどい悪臭が立ち込めていて、道に汚水があふれ、それが泥と混ざってどろどろになっていたそうです。無政府状態のため、行政が機能しておらず、街中の様々なところに強烈な悪臭を発する水溜りがあって、ごみが散らばり、衛生状態もよくありません。

 JENは、こうした様々な苦労を克服しながら、復興していこうとする人々の努力を後押ししたいと考えています。

5月 15, 2003 調査活動 | | コメント (0)

2003年5月 8日 (木)

学校調査

5  4月20日(日)に出発した、イラク緊急支援調査団3名は、26日(土)からイラクの首都バグダッドでの調査活動を行っています。現地入りしている、JEN事務局長・木山啓子から5月8日(木)に入った報告によると、現在、子どもたちのための支援を視野に入れて調査活動を行っていますが、JENではバグダッド市内で、学校修復の支援事業を行うことをほぼ決定したと言うことです。

 治安に関しては、このところ外で遊んでいる子どもたちを見かけるようになりましたが、米兵が撃たれて亡くなったという事件があったり、掠奪は未だに横行しているようで、まだ予断を許さない状況ということです。 

 バグダッドでは5月2日(土)に学校再開の動きがあり、なんとか再開できる学校は授業を始めましたが、治安が不安定な中、掠奪の被害が激しかった学校など授業を再開することが難しい状況ある学校もあります。

 JENの調査団は、同月3日(土)に2校、翌4日(日)曜日に1校、そして5月8日(木)に2校と、合計5つの学校の視察を行いましたが、当初は全体の10%ほどしか生徒が来ておらず、その後、数は徐々に増えているとは言え、生徒たちはまだ全体の3分の1も登校できていないとのことでした。また、登校してきた子どもたちは、みな親の送り迎えで学校に通っているそうです。

5月 8, 2003 調査活動 | | コメント (0)

2003年5月 1日 (木)

略奪、放火・・・

3  4月20日(日)にイラク調査に向けて出発した、JEN事務局長・木山啓子(きやま けいこ)、JENカブール事務所調整員・椎名規之(しいな のりゆき)、一食平和基金の保科和市(ほしな わいち)氏の3名は、ヨルダンにおいてイラク緊急支援のための情報収集を行っていましたが、その後26日(土)、3名とも無事にイラクの首都バグダッド入りし、現在、イラク国内における調査活動を行っています。

 5月1日に入った最新情報によると、ここ数日の調査において、JENは、子どもたちのための支援を視野に入れ、バグダッド中心部から車で20分ほど離れた場所にあるストリート・チルドレンのための施設を視察しました。日本でもその映像はご覧になった方も多いと思いますが、この施設も掠奪がひどく、ドアや机、電気の配線まで全て無くなってガランとした状態、さらに火が放たれた痕もあり、室内が焼け焦げていたりしています。子どもたちは戦前にここを出されていたのですが、状況が落ち着きつつある今、子どもたちも避難していたスタッフも徐々に施設に戻って来ているということです。

 JENはこうした施設の修復の支援、また他の支援の可能性も含めて、現地の情勢を見つつ、さらに調査を続けて行きます。

5月 1, 2003 調査活動 | | コメント (0)

2003年4月17日 (木)

バグダッド調査開始

2  3月20日、現地(イラク・バグダッド)時間午前5時40分ごろ、アメリカによるイラク攻撃が始まりました。多くの犠牲者を出した激しい戦闘は、その後のバグダッド陥落を経て、4月11日、アメリカ側がイラク政権の崩壊を公式に宣言した今、事態は復興への局面に向かい始めました。しかしながら、一般市民がこの戦闘で受けた傷は大きく、各国のNGO、あるいは国際機関が緊急支援活動のため現地入りしつつあります。

 JENでは、こうした厳しい状況下に暮らすイラクの人々への緊急支援のため、4月20日、立正佼成会・外務部の保科和市(ほしな わいち)氏とともに、事務局長・木山啓子(きやま けいこ)、JENカブール事務所調整員・椎名規之(しいな のりゆき)の3名がイラク入りし、約3週間のニーズ調査を行うことを決定いたしました。 1

 私たちは、支援の手の届きにくい、取り残されがちな地域と人々のニーズを把握し、状況に応じた適切な支援を行うという事業方針のもと、直接現地に足を運び、この調査の結果を踏まえて、今、現地で最も必要とされている支援を、必要とされる人々へ届けます。

4月 17, 2003 調査活動 | | コメント (0)