2018年5月24日 (木)

衛生キットの配布 マミリアンキャンプ

5月9日、マミリアンキャンプで、衛生キットの配布を行いました。

キャンプ住民の若者たちが、衛生プロモーターとして、準備段階から大活躍。

普段は別の地域を担当しているJENの現地スタッフも協力しあい、340家族に石けんや洗剤など日々の衛生的な生活に必要なものを届けました。

配布中は、晴れたりくもったりでしたが、終わってすぐ、なんとヒョウがふる、とても珍しい天気でした。

活動の様子を、ぜひご覧ください。



5月 24, 2018 支援物資配布 |

2018年3月22日 (木)

灯油の配布

 イラク北部では昨年末から、たくさんの国内避難民がニネワ県各地の故郷に帰還しました。武装勢力の占領下から開放された人びとは、再び元の生活を取り戻そうと一生懸命です。

 JENはそんな方たちの一助になれるよう、ニネワ県北西部の地域で、人びとと学校に向けて灯油の配布を行いました。

【灯油の配布所の受付】
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【持ってきたタンクに灯油を入れる地域の人びと】
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【灯油運搬車】
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【受領のサインをする校長先生】
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【JENの配布チーム】
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3月 22, 2018 支援物資配布帰還民支援 |

2017年7月 6日 (木)

シンジャールとバシーカ・バハザニの印象

【シンジャール】
 シンジャール市やその周辺での暮らしは、まるで地獄のようです。

 シンジャール市が武装勢力から解放されて以来、JENは最初に人々のサポートを開始した団体の一つです。
 初めてJENのスタッフとしてシンジャール市を訪れた時、人々はまるで死体の中に魂が宿っているようでした。ほとんどの家と政府関係の建物が破壊されていました。そこで私たちはシンジャール市の井戸の修復を開始したのです。井戸修復は最も重要なプロジェクトの一つです。なぜなら水は生活必需であり、帰還した人々の一番のニーズでもあるからです。

 シンジャール山は市内よりさらに厳しい土地です。JENはこれまでに何が人々にとって重要かということを何度も調査してきました。そして私たちは公共の貯水タンクとタンカーいっぱいの水を毎日提供しています。

【JENが借りている給水タンカー、山に避難している人々への飲み水配布を決定しました】
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【シンジャール市の井戸修復の様子、貯水タンクの設置、ジェネレーターの配置】
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【バシーカとバハザニ】
東モスルに位置するバシーカとバハザニ村は、2年間武装勢力下にありました。

JENはこの村々に帰還してくる人のために支援活動を行っています。家々は無事でしたが、道路は戦闘によるがれきが積みあがっており、一掃する必要があったため、家庭ごみと道路の清掃プロジェクトを実施しました。また、井戸の修復支援も行っています。村の人々には非常に喜んでいただいているだけでなく、毎週帰還民が増えています。

【バシーカ水道局長、ニネワ県水道局エンジニアとともに井戸管理小屋、貯水タンク、給水ネットワークなどの話し合いをするJENのエンジニア。
 バシーカ水道局長、ニネワ県水道局エンジニアはJENに対し感謝の意を示してくださっています】
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【バシーカ村周辺にある修復した井戸】
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JENイラク
レバー・アリ・メラ

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7月 6, 2017 緊急支援支援物資配布 |

2017年5月25日 (木)

登録管理システムの使用開始



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【衛生用品の配布に登録管理システムを活用中】

JENは避難民キャンプでの衛生キットの配布に、登録管理システムを取り入れました。そのシステムを使うと、配布作業が従来の方法より簡単かつ正確に、さらに紙書類無しで配布を行うことができます。

登録管理システムの使用には、スマートフォンとキャンプに住んでいる全世帯のデータが入っているアプリが必要です。しかしそれ等があれば、キャンプ内の家庭を訪ねたとき、その世帯に関する詳しい情報、例えば家族構成や衛生キットの受給資格があるかがすぐに確認できます。さらに、その一家が衛生キットをすでに受け取ったかどうかも分かるので、重複や誤配布を防ぐことができます。

登録管理システムはクルド地域政府と他の非営利活動団体によって開発されました。キャンプやドホーク周辺に住んでいる全ての国内避難民がこのシステムに登録されています。JENは配布作業にこのシステムを使った最初の非営利活動団体の一つですが、まもなくクルド自治区で、全ての配布作業がこのシステムを使って実施される予定です。

JENフィールドスタッフ
エザット・アハメッド・バピール

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5月 25, 2017 支援物資配布 |

2017年5月11日 (木)

物資配布を行いました



武装勢力から解放された地域で、JENは2017 年5月初旬、水衛生用品などの物資配布を行いました。

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【物資配布前の段取りをしているスタッフ】

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【物資を受け取り、持ち帰る人びと】

この地域は2017年1月ごろから人びとの帰還がはじまりましたが、戦闘により井戸などが壊れており、生活用水の確保が喫緊の課題でした。そこで、JENはこの地域での井戸修復や、水衛生用品などの物資配布、衛生教育などを、UNICEFと共同で行っています。

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【物資の配布漏れや重複を防止のために登録確認をする人びと】

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5月 11, 2017 支援物資配布 |

2017年4月 6日 (木)

イラクの難民キャンプ



みなさんご存知のように、JENは2003年よりイラクでの支援を行ってきました。特にここ3年は、イラクのクルド人自治区において、モスルからの国内避難民に対して、彼らの生活での負担を少しでも軽減すべく様々な支援を行ってきました。

そして、サラハディーン県における国内避難民のキャンプを訪れ、彼らの状況やニーズを確認し、厳しい冬の間の気候に耐えられるよう、マットレス、ブランケット等の配布支援を実施しました。

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【大量に届いた支援物資】

家族の構成員名簿を完成させ、物資配布の管理で必要な書類を用意したのち、キャンプに住む1800世帯に支援物資の配布をしました。

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【構成人数と名簿の照らし合わせをするJENスタッフ】

避難民とキャンプ統括の人びとはJENの配布支援に感謝をしてくれています。子どもを含む家族の多くの人びとが、マットレスがないため地面に直接寝なければならなかったと話してくれました。

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【配布したマットレスを持ちかえる人】

多くの子どもたちが、両親を亡くし、孤児となり、あるいは戦争の被害を受けて障がい者となりました。未亡人となった母親は一人で子どもたちの面倒を見なければなりません。実際、どんなに支援を受けたとしても、それは彼らの必要最低限のニーズでさえ満たさず、苦しい生活を強いられます。

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【支援物資をもらって喜ぶ子どもたち】

それでもJENの活動に感謝し、支援が必要な人びとに手を差し伸べられるとき、幸せを感じます。人間愛とはなんたるか、ということを教えてくれます。

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【頼もしいJENの現地スタッフです!】

Bassim Yousif
JEN Baghdad, Iraq

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4月 6, 2017 緊急支援支援物資配布 |

2017年2月28日 (火)

【緊急支援】 モスル解放作戦を逃れ、キャンプに避難した人びとへ、緊急支援を行っています

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 サラハディーン県の「臨時キャンプ」では、2016年10月17日より開始されたモスル解放作戦によりモスル市周辺の自宅を追われた人々や、ニネワ県とサラハディーン県の県境から逃げてきた約1,800世帯(約10,000人)が、建設中の建物内へ一時的に避難しています。
 
 10月以降、国連機関による支援が始まりましたが、避難民の流入は増加の一途で、施設が不足しています。現地は1月に入り最低気温が連日、零度近くまで下がっています。春の訪れまでに緊急の越冬支援が必要です。
 
 避難民が暮らす建物のことを、私たちは「臨時キャンプ」と呼んでいます。難民キャンプではなく、国内避難民キャンプでもなく、本当に急に必要になったために、自然発生的にできたキャンプだからです。
 
 これらは、難民キャンプのように準備が整ってから定員の数の人びとを受け入れる、といった整然とした体制で運営されていません。そのため、たとえば、建設途中の建物や学校などの公共の建物もあります。JENが活動しているキャンプは、建設途中のものなので、窓や内側のドアは完備されていません。
 
 JENは、この臨時キャンプに暮らす人びとへプラスチックのシートを配布し、冬の寒さに対してでも風雨をしのぎ、安心して生活ができるようにします。また毛布とベッドマットレスも配布します。
***
 
▼JENのイラクでの活動について、こちらをご覧ください
 
 
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2月 28, 2017 国内避難民支援緊急支援支援物資配布 |

2016年3月 3日 (木)

シンジャール山避難民への越冬支援物資の配布

 JENは、昨年12月から今年1月にかけて、シンジャール山に避難している人々への越冬支援物資の配布を実施しました。

 シンジャール山は2014年8月から12月の間、武装勢力によって包囲されており、その間、近隣の町、特にシンジャール市から大勢の人々がこの山に逃げて来ました。そして、解放から1年たった今でも、避難民は町に帰ることがかなわず、厳しい生活環境の中で暮らしています。特に寒い冬の間は厳しさが増します。

 JENはこういった人々を支援するため、越冬支援キットの配布を計画しました。
 最初に、避難民の方々の状況や彼らが必要としている物を把握するため、コミュニティーの中心的な人たちとグループディスカッションを行いました。
 また、全1,600世帯の世帯人数や各メンバーの情報などをデータベース化するための調査を実施し、その結果、毛布、子ども服、シェルターキット、ジャケットやカーペットを配布することにしました。

【男性たちとのグループディスカッション】
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【女性たちとのグループディスカッション】
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【配布会場】
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【配布物資を受け取る人びと】
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【配布物資を受け取る子どもたち】
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 支援物資を受け取った大勢の人たちから、JENや日本の人々に対する感謝の言葉をいただきました。

 その一方、改めて認識したこともありました。上記のグループディスカッションの際、何人かの人々から苦情が寄せられました。その多くは、避難民の方々の情報を集めに様々な組織がやって来るが、そのあと何の支援もないことがよくある、との内容でした。避難民世帯に対する調査の時も、このような苦情がありました。
 
 この地域はとても穏やかな人が多いので、彼らの苦情は彼らが今置かれている状況が、いかに厳しいかを示していると思います。今回JENがこのような人たちにも実際に支援を提供することができたことで、支援団体への不信感を少しでも払しょくできたのではないかと思っています。

 JENが支援物資を配布することにより、避難民の方々の問題が全て解決するわけではありません。しかし、遠い島国からの支援が届いて、彼らが抱えている困難のほんの一部だけでも確かに軽くなったのです。
 今後もこのような地道な支援を続けていきたいと思います。



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JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。

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3月 3, 2016 国内避難民支援支援物資配布 |

2015年5月21日 (木)

石鹸・洗剤の配布を行いました!

 JENが水衛生分野の活動を担当しているキャンプで、石鹸と洗剤の配布を行いました。配布は5つの地区に暮らす住民を地区ごとに順番に集め、各世帯の代表に、世帯人数に応じた数の石鹸と洗剤を配ります。

 キャンプでは日中はすでに30度を超える暑さとなっています。手洗いや衣服・寝具の洗濯が頻繁になる季節に、石鹸と洗剤は必需品です。

 強い日差しが照り付ける中、他の団体やキャンプマネジメント、警察など様々な方の協力を得て、3日間で全地区への配布が完了しました。

 配布が終わったあと、ある住民の方が、石鹸が世帯人数より多く入っていたと言って返しにきてくれました。キャンプという厳しい環境下で暮らしていて、こういうことは簡単にできることではありません。

 そういう方の期待に応えることができるよう、私たちも襟を正して活動を続けていきます。



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JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を行っております。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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5月 21, 2015 国内避難民支援緊急支援支援物資配布 |

2015年5月 7日 (木)

国内避難民キャンプでの疥癬(かいせん)問題

 JENはクルド自治区内にある国内避難民キャンプの1つで活動しています。そのキャンプには現在約1万3千人の避難民が住んでいます。
 このように、人が混み合った緊急の生活状況では、感染症が発生・蔓延する危険性が高くなります。キャンプでは各テントに1つの個別トイレ・シャワーが割り当てられ、ハード面での衛生環境は整い始めていますが、避難民の中には衛生意識が低く、危険な行為を行う人もたくさんいます。

 最近クルディスタンに所在する国内避難民キャンプで問題となっているのが疥癬の蔓延です。疥癬は小さなダニによって引き起こされる感染性の皮膚病で、発心と激しいかゆみを引き起こします。この病気は一般的に、個人衛生の不足などから起こります。疥癬の治療は適切な薬品があればいたって簡単ですが、皮膚の接触やダニの住み着くマットレスやブランケットを共有することから起こるこの病気は感染性が高く、急速に広まってしまいます。特に、疥癬にかかった人の家族などは感染の危険性が高くなります。

 当キャンプでは現在、生後7か月から60歳まで、150人以上の感染者が確認されています。JENはキャンプマネージメント、UNHCRや医療に携わる他団体と協働で、新しいマットレスやブランケット、薬や衛生キットを感染者のいる家族に配布し、疥癬の蔓延をくい止める運動を行っています。

 また、人々が適切に疥癬や他の一般的な病気から身を守ることができるように、JENは、キャンプのボランティアグループを通して衛生推進活動を始める準備を進めています。




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JENでは、イラク国内で発生している国内避難民を対象にした緊急支援を行っております。この緊急支援に対し、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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5月 7, 2015 衛生教育国内避難民支援緊急支援支援物資配布 |

2015年4月 9日 (木)

越冬支援用バウチャー配布 -モニタリングが完了しました!

 JENの越冬支援用バウチャー配布プロジェクトが終わった後、プロジェクトの成果をはかるためにJENのスタッフにより、配布を行った293世帯のうち、サンプルの93世帯を対象としたモニタリングを行いました。

 このような配布後のモニタリングは今回の支援の長所や短所、また支援対象者にとってのインパクトを知るのに重要な役割を果たします。特に、今回のバウチャー配布は、JENにとって初めての現金補助の試みとなったので、学びを今後の支援に活かすためにも重要となりました。

 全体的に、国内避難民の家族にとって今回のバウチャー配布は良い効果をもたらしました。配布を行った293世帯の全ての家族がバウチャー全額を使い切りました。

 購入したアイテムのうち、最も多かったのが毛布や灯油、冬用衣料でした。一部の家族は、住居を温かく保つために数台のヒーターを購入したこともわかりました。

 ほとんどの家族が、2月中旬にバウチャーを受け取ってから3日以内でお店に向かったそうです。

 モニタリングを行った93家族全員が、「今回の配布支援で購入対象となったアイテムや配布のタイミングは越冬支援に適切だった」と答えてくれました。

 購入対象となった物資についての質問では、89%の家族が「物資の品質が適切だった」と答えましたが、50%の家族は、「配布された金額に比べて物資の値段が高すぎた」と答えました。

 最後に、今回のプロジェクトの全体的な成果について、23%の家族は「大幅に暮らしが改善した」、77%の家族は「適度に暮らしが改善した」と答えました。暮らしがどのように改善したかについては、88%の家族が「以前より暖かい生活を送れる」と答え、76%が「家族の健康が改善された」と答えました。

 また、バウチャープロジェクトに参加した全店舗を対象に行ったモニタリングでは、「この支援によって店舗へ来る国内避難民の方が増えて喜んでいる」「またこのような支援に関わりたい」という声を聴くことができました。

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4月 9, 2015 国内避難民支援緊急支援支援物資配布 |

2015年2月12日 (木)

避難してきた生徒たち

 JENのプロジェクトの対象校では、教員や生徒の衛生・健康・環境への意識を高めるために、研修を行う他、衛生用品や清掃道具を配布しています。

 他の行政区域から避難してきた生徒は多数おり、JENが活動する学校に通っています。JENは避難してきた生徒の人数を調査し、当局に対して、衛生状態を改善するためには衛生用品を避難してきた生徒に対しても提供する必要があることを説明し、同意を得ました。

 合意されたことは次の通りです。第1は全学校の管理者に対して怪我をした生徒を治療するためのシラミ取りシャンプーを24缶配布すること。第2は避難してきた各生徒に衛生用品(先髪用シャンプー、手洗用液体せっけん、大判タオル)を配布することです。

 JENは以上の衛生用品を購入し、各学校への配布明細に基づいて、仕分けを行いました。 

 JENのスタッフは、教育局の環境教育担当者と学校保健担当者の立会いの下で、各学校の管理者と面会し、避難してきた生徒たちに対して注意を払う必要があることや、衛生用品の配布の必要について話し合いました。2学期に予定されているPTAの会合日程も確認しました。

 それは、JENのスタッフもPTA会合に出席し、学校の管理者と協力して、生徒の保護者に対して、公共の場・個人的な場における健康・衛生への配慮についてアドバイスをするためです。生徒と保護者をそれぞれ別の機会において教育するための研修カリキュラムが含まれたCDも、学校管理者に提供しました。
      
  上のような協議の後、私たちは学校の管理者に割り当てられた衛生用品を配布しました。そして一つ一つの学校を訪問し、学校の管理者の立会いの下、避難してきた生徒たちに衛生用品を配布することと清潔に保つことの大切さを伝え、健康と環境に関する意識を高めるようにアドバイスしました。

 この取り組みについて、教育省の職員・学校の管理者・生徒たちなどから感謝のお言葉と評価をいただきました。日本の人たちと、JENに対してお礼の気持ちを表してくれました。
         
 報告者:プログラム・オフィサー

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2月 12, 2015 衛生教育支援物資配布 |

2015年2月 5日 (木)

越冬支援用バウチャー配布 -準備編-

 JENは避難民家族に対して、ストーブや石油、ブランケットなどが購入可能なバウチャーを配布すべく、準備を進めています。

 人々に必要な物資を届けるには大まかにわけて3種類の方法があります。1つは、支援団体が物資を購入して、その購入したものを人々に直接配布する方法。もう1つは、バウチャー(引換券)を配布して、そのバウチャーを使って、人々が登録されたお店で特定のアイテムを購入する方法。最後が、現金を人々に渡して、好きなお店で必要なものを購入する方法。

 どの方法を選択するかは、その支援地の状況によります。例えば、自然災害の直後では、お店は機能していないので、バウチャーや現金の配布は現実的ではありません。今回のイラク避難民支援に関しては、人々の必要な物資が家族によって大きく異なることや、避難地の物流および経済が正常に機能していることを鑑みて、バウチャーの配布を行うことに決定しました。

 準備段階で最も重要な活動は、バウチャーを受け取る人の登録と、バウチャーを受け入れるお店との調整です。

 バウチャーを受け取る人の登録では、JENスタッフは、情報収集用のアプリが入ったスマートフォンを使用して、各世帯を訪問し、IDカードや世帯の家族数の確認、現状調査を行っていきます。

 バウチャーを使った売買に承諾してくれた地元のお店に対しては、バウチャーを受け取った人がお店にきたときにどういう手続をとらなくてはいけないかや、決められたアイテムしか販売できないことなどを、一軒一軒説明していきます。

 避難民の方々の家を訪問し、地元のお店の方々と話をするたびに、このバウチャーを使用した越冬支援物資配布方法が、人々のニーズに的確にこたえることができ、かつホスト・コミュニティの経済発展の一助となることを実感しています。

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2月 5, 2015 国内避難民支援緊急支援支援物資配布 |