イラクの教育システム(2)
2003年にイラクが米国の統治下に置かれた後、初の総合教育が始められました。それに伴い実施されたイラクの教育省による調査によって、以下のような状況が明らかになりました。
*イラク全土の小学校の3分の1には給水施設がない。中でも最も被害を受けているのはジーカール(Thi Qar)、サラハディーン(Salah al-Din) 、ディヤラ(Diyala)の三つの県である。
*全体で700以上の小学校が過去の爆撃により被害を受けており、特に首都のバグダッドでは3分の1300校以上が火災にあい、3000校以上が破壊された。
*バスラ(Basra)県にある小学校には定員を優に超える生徒が通っている。
*大半の小学校では実験室、図書館といった教室以外の施設が不足しており、カリキュラムの遅れ、教員の訓練教育不足、職員数の不足等により私的機関による教育システムに依存している部分がある。
イラク戦争後の政権交代から14年経った現在のイラクの教育システムは、様々な理由により更に悪化しています。このような状況を改善するために政府は調査を行っており、長期計画を立案し、解決策を立てて実施していくことが求められています。
JENは引き続きイラクの教育が発展できるよう支援をしていきます。
【先生への講習会】
【修復したトイレ】
【子どもたち】
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