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2017年4月20日 (木)

アル・ファルージャの学校

昨年11月、戦闘行為により学校施設はひどく破壊されましたが、学校関係者は子どもの通学の再開を決定しました。

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【深刻な被害を受けた学校】

アル・アンバール県政府はアル・ファルージャの60%の学校施設が損害を受けていると発表しました。建物が100%破損している学校もあり、学校ごとにその損害の程度は異なります。

また、ここ数年の生徒数の増大により、学校施設は増加する生徒数に対応できず、学生を午前と午後などのグループに分けてシフト登校を実施し、あるいは学庭を教室として使用せざるを得ない学校もあります。

ある学校では80人の生徒が、生徒数に見合わない狭い一つの教室で勉強しており、このような込み合った教室では、子どもがかかりやすい感染症が瞬く間に流行します。

アル・アンバール県教育局は教育省と他の政府機関に学校施設の修復と再建を依頼していますが、適切な対応がなされていません。例えば、 長期使用には耐えられない簡易工法の仮設教室用建材が送られてきただけのこともありました。

JENでは子どもたちが、安全に学校で勉強を続けられるように、このような状況へのサポートをぜひとも継続したいです。

▼緊急寄付を受け付けています。ご寄付は、こちらから
iraq

▼郵便振替の場合は↓

口座番号:00170-2-538657 

口座名: JEN

*通信欄に「イラク」とご記入ください*  

4月 20, 2017 学校建設・修復 |

2017年4月 6日 (木)

イラクの難民キャンプ



みなさんご存知のように、JENは2003年よりイラクでの支援を行ってきました。特にここ3年は、イラクのクルド人自治区において、モスルからの国内避難民に対して、彼らの生活での負担を少しでも軽減すべく様々な支援を行ってきました。

そして、サラハディーン県における国内避難民のキャンプを訪れ、彼らの状況やニーズを確認し、厳しい冬の間の気候に耐えられるよう、マットレス、ブランケット等の配布支援を実施しました。

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【大量に届いた支援物資】

家族の構成員名簿を完成させ、物資配布の管理で必要な書類を用意したのち、キャンプに住む1800世帯に支援物資の配布をしました。

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【構成人数と名簿の照らし合わせをするJENスタッフ】

避難民とキャンプ統括の人びとはJENの配布支援に感謝をしてくれています。子どもを含む家族の多くの人びとが、マットレスがないため地面に直接寝なければならなかったと話してくれました。

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【配布したマットレスを持ちかえる人】

多くの子どもたちが、両親を亡くし、孤児となり、あるいは戦争の被害を受けて障がい者となりました。未亡人となった母親は一人で子どもたちの面倒を見なければなりません。実際、どんなに支援を受けたとしても、それは彼らの必要最低限のニーズでさえ満たさず、苦しい生活を強いられます。

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【支援物資をもらって喜ぶ子どもたち】

それでもJENの活動に感謝し、支援が必要な人びとに手を差し伸べられるとき、幸せを感じます。人間愛とはなんたるか、ということを教えてくれます。

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【頼もしいJENの現地スタッフです!】

Bassim Yousif
JEN Baghdad, Iraq

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iraq

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口座名: JEN

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4月 6, 2017 緊急支援支援物資配布 |