JENが活動しているイラク北部のクルド人自治区に入るとよく目に入るもの、
それはクルドの民族旗です↓↓

赤は民族の自由を勝ち取るため闘いと命を落とした人々の血を、
白は平和と平等を、緑は地域に広がる自然を表し、
中央に輝く21本の光を放つ黄色の太陽は、生命の明かりを意味しています
(21という数字は、クルド民族のうちヤジディ教徒の人々にとって大切な意味があるそうです)。
クルド民族は、現在国を持たない最大の民族と言われており、
イラク、トルコ、シリア、イランの国境地帯とアゼルバイジャンなど、
世界中併せて約3,000万人がいるとされています。
(日本では、埼玉県の蕨市にクルドの方々のコミュニティがあるそうです。)
民族旗は街の中、役所、車のバンパーや、山肌などいたるところに掲げられおり、
クルド民族としての強い誇りが感じられます。
<街の中>

<役所や山の斜面にも>

さて、去る3月20日~23日は、クルドの人々にとって一年で最も重要な祝日、ナウローズでした。
一般的にイラン暦の新年=春の訪れとして知られていますが、
クルドの人々のナウローズは、
太古の昔に長年続いたアッシリア人からの解放=民族の春の訪れとして祝われています。
ナウローズの週は街のほとんどのお店が閉まり、
家族でピクニックをしたり、花火を打ち上げたりします。
JENの事務所近くでは見られませんでしたが、
ナウローズでは自由の象徴である炎を灯したり、飛び越えたりする伝統があるそうです。

(出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Newroz_as_celebrated_by_Kurds#/media/File:Newroz_Istanbul(4).jpg)

(出典:http://www.ibtimes.co.uk/nowruz-photos-kurdish-new-year-celebrations-iraq-afghanistan-greek-refugee-camp-1550720)
日本には、国にまつわる祝日(建国記念の日・昭和の日・憲法記念日など)はあっても、
民族を称える日はありません。
それが、島国でほぼ単一民族国家である日本と、
陸続きで多民族国家であるイラクの違いなのだな、と感じました。
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