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2015年11月 5日 (木)

シンジャール山での仮設トイレ設置

 シンジャール山に住んでいる約1000世帯の家族にとって、適切な水衛生設備へのアクセスは大きな課題です。

 避難民の方々の山中での暮らしは一時的なものという前提なので、トイレやシャワーは地面に浅い穴を掘り、プライバシーを守るためその四方をシーツやブランケットで囲むような簡易なものです。

【シンジャール山のトイレ】
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 特に降水量の多い冬には、浅い浄化槽があふれかえり、住居スペースの方にも広がってしまう可能性があるので、このようなトイレは深刻な健康上のリスクを伴います。今年はイラクのあちこちでコレラの発生が確認されているので、適切な衛生設備は優先課題の一つです。

 中でも、チャイルドフレンドリースペースや山中に3か所設置されたヘルスポストなど、子どもや免疫力が低下している方々などが集まるところでは、水を介した感染症が広まりやすいため、衛生設備の提供は急務でした。

 そのため、JENは上記の4か所の施設に深い浄化槽を掘り、仮設トイレを設置する作業を行いました。この作業は、ヘルスポストを統括しているニネワ県の保健省およびチャイルドフレンドリースペースを設置した他団体との調整のもと行われました。また、地域の住民がボランティアとして手伝ってくれました。

【山中に運搬された仮設トイレ】
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 この仮設トイレが設置されたことで、ヘルスポストとチャイルドフレンドリースペースを使用する1日120人ほどの患者と250人ほどの子どもたちが、清潔で安全なトイレにアクセスできるようになりました。


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11月 5, 2015 水衛生環境改善国内避難民支援 |