イラクでのコレラ流行
イラクの情勢が安定しているとはいえず、人々の生活が今日もまた十分なものとは言えない中、さらにもう一つの災いがイラクの人々を襲いました。ずっと前に消えたはずのコレラが、再びイラクに出現したのです。
イラク保健省によると、300人を超える程の感染者と5名の死者もでている模様です。実際の状況はこれよりもずっと悪く、感染者数はもっと多いと思われます。
コレラの発生は、公共の飲料水供給計画の実施が遅れた結果、飲用に適さない水が使われたことが主な原因です。それに加え、埋め立て地がないため、生ごみが通りや居住地区にあふれてしまったことも原因の一つです。
コレラは伝染病の一つで、もし適切な治療を受けないと、感染後数時間のうちに死に至ることがあります。しかし、世界保健機関(WHO)推奨の方法で作られた経口補水塩をすぐに投与すれば、80%の患者が救われます。
衛生的な環境を整えること、とりわけ適切な飲料水と汚染されていない食品を供給することで、伝染病の広がりを抑えることができます。さらに、人々の衛生意識を高めるための衛生教育キャンペーンも不可欠です。
JENはコレラに関する情報を小冊子にまとめ、小中学校の生徒に配布するとともに、衛生意識向上のためのトレーニングを教師や生徒たちに実施しています。
バグダッド・オフィス事務局長
ティクラ.J.エリアス
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