各家庭貯水タンクの配布
7月の気温上昇に伴って、キャンプ内の水使用量は日に日に増加しています。それに伴い、キャンプ内の特定の地域に居住する人びとから「水が足りない」という報告を受けていました。各井戸の揚水量は十分なのに、一部地域では足りていない。その原因は主に水の使用過多によるものでした。
井戸からくみ上げられた水は、一旦地上2メートルのところに設置されている大型貯水タンクにためられ(写真1)、その後水圧で各世帯に給水されるようになっています。住民が水を使用し続けると貯水タンクに水がたまらず、結果水圧が下がり特定地域に水が十分行き届かないのです。
【写真1:井戸の大型貯水タンク】©JEN
この問題を解決するためJENのエンジニア、キャンプマネージメント、井戸管理者で話し合いを重ね、いろいろな方法を試し、井戸に4つあるバルブを1つずつ解放することで、水の配布範囲を狭め、一定地域の水圧を高めるという方法に至りました。しかし、そこで問題になるのは水を受け取る時間の制限です。
この時間制限の問題を解決するため、貯水タンクを各家庭に配ることになったのです。水が行き届いている時間帯に水を貯め、給水がストップする時間は貯水タンクの水を使うようにしてもらうという方法です。
【貯水タンク配布の様子】©JEN
【貯水タンク配布の様子】©JEN
また、住民自身で貯水タンクに水を貯めてもらいそれを使用することで、水の使用量が目に見えてわかるため、節水に対する意識を高めてもらおうという狙いもあります。
JEN、キャンプマネージメント、そして住民一体となり、さらなる避難民キャンプの生活環境向上を目指していきます。
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